子供にいじめをしなくていいメンタルを持たせる方法「我が子といえども一人の他者」「子育てを自己犠牲で組み立てない」

長いですが、子育てをしている人みんなに読んでもらいたい内容がぎっしりつまっています。お時間あるときに是非読んでください。
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保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

これは、それまでの肯定不足(否定の蓄積)により抑圧されていたものがいっぺんに噴出する姿です。 子供の支配、コントロールを是とする保育観を持っている人からは、こうした姿に対して「あなたが甘いから」という見解で理解します。

2021-07-20 02:06:22
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

しかし、実態は信頼できる大人が現れたことで、人への信頼を回復しようとする姿です。 この段階では、その姿に対して腫れ物扱いや、下手から感情のコントロールする対応にでるのではなく、「私」を明確にした姿勢で関わっていきます。

2021-07-20 02:06:22
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

◆「私」のある保育 それは例えばこうです。 抑圧が噴出する段階においては、甘えを受け止めてもらおうとする行動が際限なくでてきます。 保育者がそれに対して自己犠牲的に受けていけば、過剰な依存にその子を持っていってしまい、

2021-07-20 02:06:23
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

ゴネやその保育者を噛むなどの攻撃的な行動を対人関係モデルとして固定化する方にいってしまいます。 なので、保育者自身の「私」を見失わない姿勢を心がけます。 例えば、食事の配膳をするためその子の相手ができないにもかかわらず、受容を強く求めてくるとき。

2021-07-20 02:06:23
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

「私は今ごはんの用意をしています」「用意が終わったら必ずあなたのところに戻ってきます。自分で遊んで待っていて下さい」と、ごまかしではなく大人が大人に伝えるようなスタンスでまっすぐに伝えます。

2021-07-20 02:06:24
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

同様のことを何度も繰り返し、また言葉として言ったことは当然それを実行し安心感、信頼感を厚くしていきます。 この対応をしてもまったく安定化しないケースにおいては、配慮するのはさらにその前のところになります。

2021-07-20 02:06:24
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

その前のところというのは、子供が難しい姿をだしていない普段のところの対応です。 通常の遊びの中で、積極的に肯定の関わりを積み重ねていきます。スキンシップ、言葉による肯定、共感、見守り。

2021-07-20 02:06:24
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

着脱、食事介助など生活上の世話も受容肯定の姿勢を持つことで、その子へ肯定のメッセージとなります。 このとき大切なのは、積極性です。 子供に要求されてやるのではあまり意味がないのです。「私から」肯定の関わりをすることで、はじめてその子にとって蓄積される肯定となります。

2021-07-20 02:06:25
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

その子が「抱っこして」と要求するから頑張って抱っこするのではなく、こちらからハグしにいくといったことです。 このときも保育者の「私」を大切にします。 しぶしぶや頑張りで関わってもらっても、子供に肯定はさして蓄積されません。

2021-07-20 02:06:25
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

だから、私から意図的にムリのないシーンで積極的に肯定の関わりをします。関わる量や時間の長さではなく、この質的な面を大事にします。 こうしたことが、ムリなく遊びの中で展開できる方法としては、追いかけっこ、くすぐりあそびがあります。

2021-07-20 02:06:25
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

追いかけっこには、見守り、積極さ、楽しさの共感、皮膚感覚、これらの要素がずっしりと詰まっており、それでいながら大したスキルや頑張りを必要としません。くすぐり遊びも同様ですね。

2021-07-20 02:21:34
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

また、やりとりのある遊びも肯定の積み重ねになり得ます。 一番イメージしやすいのはキャッチボールです。 「私はあなたをみています。あなたの投げたものを私は必ず受け止めます。そして私はあなたに必ず投げ返します」

2021-07-20 02:21:34
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

手遊びや顔遊び、簡単なクイズ、どっちに入っているか♪、年齢に応じてあやとりなども同様ですね。

2021-07-20 02:21:35
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

◆肯定の関わりに自信を持つ 「子供の問題行動を改善しなければ」といった姿勢はあまり重要ではありません、それどころかそうした見解、姿勢からでるアプローチは、その子にとって「あなたの今の姿の否定」としてのメッセージになりかねません。

2021-07-20 02:21:35
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

日々の肯定の積み重ねに焦点をおいておきます。 ここを蓄積することは、その子のみならず保育者自身に大きな意味をもたらします。

2021-07-20 02:21:35
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

それというのも、前に挙げた食事準備のケース、あそこにおける「私は今はできません」を、堂々とぶれないスタンスで子供に伝えられるだけの自信を自分自身にもてるようになります。

2021-07-20 02:21:36
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

この自分に自信を持ったスタンスが、その子を安心させ信頼関係をより厚くする方にもっていってくれます。 結果的にそれは 「今はムリ」に対して 「ひゃっほー、くすぐっちゃうぞ~」 とNOと肯定の関わりのメリハリが作り出せるようになります。

2021-07-20 02:21:36
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

これを大きくしていくことで、子供の依存的な姿に悩まされることが減っていくでしょう。 子供の対応がナチュラルに上手なベテランと、子供への関わりに緊張がある人との違いが、この自分への自信であったりします。

2021-07-20 02:21:36
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

だから、その子の関わりが難しいと感じたり、自信を持って関われないときは、難しい場面での対応を頑張るよりも、遊びの中での肯定や、生活の中での肯定に配慮を置くところに戻ってみるといいです。

2021-07-20 02:21:37
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

こうした具体的対応についてはいくらでも書くことがあるけれども、今日は遅いのでこんなところにしておきましょう。 「包括的受容」のお話しでした。

2021-07-20 02:24:39

いじめられる側についての質問

harukaze @HarukazeMi

@hoikushioto いじめられる側について少し質問があります。息子は今小学2年生で年下の子といてもその子の遊びたい事に合わせる優しい子ですが、根が優しいが故に自己主張が弱い時があります。遊びに入れて欲しくても入れてもらえず外で遊ばなくなったそうです。いじめの前兆かと…どう導いてあげるべきでしょうか?

2021-07-20 05:03:02
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

こうしたケースの対応には様々な状況、背景があり対応方法を一概に言えるものではありません。ここではあくまで一般論として僕のとらえ方をお伝えしたいと思います。 twitter.com/HarukazeMi/sta…

2021-07-20 16:53:57
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

こうした状況に対して、おそらくいまでも「いじめられないように強くなれ論」が一般には少なからずあることでしょう。これはウィークネスフォビアを背景として、多様性や個性を認めない考えにつながりかねず、現代的な価値観ではないと考えられます。

2021-07-20 16:53:58
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

お子さんが優しいというのは、とても素敵なことであり、少しも悪いことではありません。しかし、そこに乗りかかってくる他者の存在によって、そのよい部分である優しさが逆手に取られている状態です。

2021-07-20 16:53:58