子供にいじめをしなくていいメンタルを持たせる方法「我が子といえども一人の他者」「子育てを自己犠牲で組み立てない」

長いですが、子育てをしている人みんなに読んでもらいたい内容がぎっしりつまっています。お時間あるときに是非読んでください。
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保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

ここでも、「私」が大切です。 「私」を抑圧してしまったり、埋没させてしまう習慣を持っている人ほど、自分の自己実現をせずに、我が子で自己実現をしようとしたり、自身の問題を不安や子供に負いかぶせてしまうことが起こりやすくなります。

2021-07-19 19:32:40
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

この我が子で自己実現をしようとする子育てが一般化してきてしまった背景には、女性が社会的な不公正、女性差別、蔑視により自己実現を阻まれてきた現実が関わっています。 親の世代のそのまた親の世代からと続く、この負の連鎖が現代の子育てのあり方にも影を落としています。

2021-07-19 19:36:02
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

子供のするいじめにも自他境界の問題が少なからず隠れています。 なぜ、自分と違うという理由で他者をいじめる子がいるのでしょうか? ここを考えてくるとその答えが見えてくるかもしれません。

2021-07-19 19:36:03
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

本来、私たちは他者をジャッジする必要などないはずです。隣の人がどんな髪の色だろうと、髪型だろうと、肌の色が何色だろうと、ジャッジする価値観を大きくされていなければ、ただ多様性として受け止められるはずです。

2021-07-19 19:36:03
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

5,子育てを自己犠牲で組み立てない 「私を大切にすること」 これは誰にとっても必要なことです。 子育てする大人も自分を大切にしていいのです。

2021-07-19 19:36:03
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

しかし、日本の文化は様々なところで自己犠牲を求めてきます。しばしば強要してきます。同調圧力を使って真綿で首を絞めるように押しつけてくることもあります。 子育てではこれが一般的な価値観となっています。特に女性に対しては。

2021-07-19 19:36:04
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

子育てをしていると頑張らなければならない現実も確かにありますが、それは必要があってでてくるものであり、他者に強要されるようなものではありません。 大人は一生懸命さゆえに、自己犠牲を耐えてしまうこともあります。

2021-07-19 19:36:04
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

それだけで完結すればいいですが、ときにこれが子供に負荷として向けられてしまうことがあります。 自己犠牲には抑圧がともないます。抑圧されたものは消えてなくなるわけではありません。 様々な子育ての状況があり、一概に言えるわけではありません。

2021-07-19 19:36:04
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

子供のためにも、あえてわざわざ自己犠牲で子育てを組み立てないことをおすすめします。 そのためには、ここでも「私」は大切です。

2021-07-19 19:36:05
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

◆おわりに とりとめなく広げて書いてしまいましたが、少しでも他者をいじめる必要のない子供が増えてくれることを願います。

2021-07-19 19:36:05

【保育士の方向け:アプローチ方法】

保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

【保育士の方に】子供達にいじめをしないメンタルを持たせる保育スキル その1 以下は折にふれて研修の中でお伝えしているアプローチ方法です。 おそらく少なくない方が、他児に攻撃的だったり、あえて大人を怒らせる行動や振り回す行動が慢性化している子供達に直面していることと思います。 twitter.com/hoikushioto/st…

2021-07-20 02:06:16
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

【子育て・保育】子供にいじめをしなくていいメンタルを持たせる方法 パラリンピックの件があまりに頭にきたので、荒削りなのは承知で勢いで書きます。

2021-07-19 19:32:32
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

個別にはさまざまですが、ざっくりと言ってしまうとそれらの背景に共通していることが多いのが「肯定不足」の問題です。 肯定不足を原因としているところに、一般的な子育て観で接してしまうと注意や否定、制止の過干渉が導き出されてしまいます。これらは結果として「否定」になっています。

2021-07-20 02:06:17
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

もしくは「疎外」などの力技を使うことで、表面上の行動をコントロールする方法になってしまいます。 疎外も結局は否定です。しかもそれは「存在の否定」というより大きな否定です。 肯定不足の原因に対して、否定を積み重ねることでその根本的な解決は見込めません。 ここで必要なのは「肯定」です。

2021-07-20 02:06:17
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

一般的な子育て観では否定をしてしまうところに、肯定をするためには、そこに専門的なスキルが必要です。 そのため僕はこのスキルに「包括的受容」と名づけて保育者の方にお伝えしています。

2021-07-20 02:06:18
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

包括的受容とは「ひっくるめて受け止める」という意味ですが、一体何をひっくるめて受け止めるのでしょうか。 それは、否定すべき姿すらもひっくるめて受け止めることを指しています。

2021-07-20 02:06:18
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

例えば、慢性的に他児を押し倒す行動をするようになっている子がいるとします。それが慢性的なものではない軽微なものならば注意でもなにも問題ないかも知れませんが、なにかネックを抱えていたりする場合は以下のような対応をしてみます。

2021-07-20 02:06:18
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

(2歳児Aが他児を押し倒そうとしている) 保育者(肯定的な視線で見ながら)「Aさん、こっちに来て下さい」と膝に乗せ抱きしめる。 しばし抱きしめた後で「そんなことしなくてもいいんだよ。私はいつでもあなたを見守っていますよ」と肯定のニュアンスを言葉に乗せて伝える。

2021-07-20 02:06:19
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

「はい、じゃあ遊んでおいて」と遊びに返す。もしくは、遊びの援助として「○○で遊ぼうか」と遊びの安定化まで配慮する。 その後も肯定の視線で意図的に見守りを続ける。 この「意図的に見守ること」が非常に大切です。

2021-07-20 02:06:19
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

子供は見守られることにより、安心感を維持することができそれにより安定した姿を継続することができます。 見守りはどんな子供に対しても保育の基本ですが、こうしたケースにはより意図的に行う必要があります。

2021-07-20 02:06:19
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

◆見守りはプレゼント 保育者が保育の中で行う見守りは、保育者から子供へのプレゼントです。 その見守りは、監視の目ではありません。 見守りを通して、「ここは安心です。ここはあなたの居場所です。あなたは私に守られています」というメッセージを伝え続けます。

2021-07-20 02:06:20
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

これがメッセージとして伝わるためには、保育者が子供に対して許容的で肯定的な姿勢、その子を信頼する姿勢、おおらかで開示された保育者のあり方が必要になってきます。

2021-07-20 02:06:20
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

これをしたからといって、子供の姿がすぐに望ましいものになるというわけではありません。また同じような行動を起こしますが、包括的受容を繰り返していきます。 それによって肯定不足の解消、大人への信頼感の形成を積み重ねていきます。

2021-07-20 02:06:20
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

この包括的受容のアプローチは、「子供がどんなことをしても叱るな」といった一般の一部に誤って理解されている「叱らない関わり」を意味しているのではありません。 子供の行動上の危険などに対しては、制止や注意をしなければならない場面もあるかもしれません。

2021-07-20 02:06:21
保育士おとーちゃん/新刊「保育が変わる 信頼をはぐくむ言葉とかかわり」(東洋館出版社) @hoikushioto

◆肯定に切り替えたことによる反動の理解 この包括的受容を試みると、逆に大人を振り回したり、試す行動が増えるという姿に直面することがあります。むしろ、深刻なケースほどほぼそうなります。

2021-07-20 02:06:22