帝国海軍の太平洋戦争における開戦責任

@toriyamazine氏のTweetを中心に。
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鳥山仁 @toriyamazine

@thedenkiya 結局、あてにしていたドイツの仲介が期待できなくなった段階で、山本も永野も何をして良いのか分からなくなっちゃったんですよね。そこにドーリットル空襲が起こって山本がパニックに陥りました。要するに、山本はビン・ラディンの先輩みたいな存在だったんですね。

2011-08-16 19:50:19
電気屋 @thedenkiya

@toriyamazine ナルホド。番組ではドイツ頼みは暗示はされてたけどはっきり言及はされてませんでしたね。もっと身もフタもなく、日清日露といきばたで始めた戦争を勝てば官軍でどーにかなってきちゃったから、そもそもケリのつけ方なんて考える習慣がなかったって言ってました。

2011-08-16 20:48:14
電気屋 @thedenkiya

@toriyamazine あと、利権に群がる民間からの圧力、かな。三国志のころからちっとも進歩してませんな。

2011-08-16 20:49:47
鳥山仁 @toriyamazine

@thedenkiya うーん。NHKは相変わらず狂ってますねえ。日露戦争はドイツの横槍があったあせいであんなハメになり、日中戦争は近衛文麿というイカレポンチ政治家が「蒋介石を相手にせず」とやったために和平交渉がおじゃんになっただけで、戦争毎に理由が違うんですけどね……。

2011-08-17 01:21:01
荒木俊三 @toshizoaraki

@toriyamazine @nonameagent そもそも、対日石油禁輸の原因である南部仏印進駐って、海軍が拒否してたら物理的に不可能だった。陸軍は確かに援蒋ルート遮断で仏印を取ろうとしてたが、海軍の協力なければ不可能だとわかって一旦頓挫。その後海軍で南進論がでてやっと実施。

2011-08-17 01:18:19
鳥山仁 @toriyamazine

@toshizoaraki そうですよ。ただ、ここからがややこしいんですが、海軍が真珠湾攻撃というテロ行為を始めようとしたのは、陸軍の北進論を頓挫させることが目的です。つまり対ソ戦が陸軍主導で始まると、全ての権限が陸軍参謀本部に集中します。コレを避けるのには……(続く)

2011-08-17 01:23:51
鳥山仁 @toriyamazine

@toshizoaraki ……一九四一年の七月に行われた関東軍特種演習、いわゆる関特演で満蒙国境に集中した七〇万近い兵員を、南方に移送する必要があります。これが南印進駐なわけですが、この段階で対日石油禁輸が大名目で対米戦をやれと言う、渡りに船の話になってくるワケです(続く)

2011-08-17 01:28:05
鳥山仁 @toriyamazine

@toshizoaraki 結局、最大の問題は、旧帝國軍の官僚システムが世界に類を見ない陸海並列になっていたのが、お互いの綱引きで戦争を引き起こしたと言えます。通常の近代軍は陸主海従が原則で、その理由は決戦は陸上で行われるからなんでけど、日ロ戦争時の日本はこの原則から……(続く)

2011-08-17 01:30:16
鳥山仁 @toriyamazine

@toshizoaraki ……外れた方法で勝っちゃったのが、後々で陸海軍の対立の根源になっちゃったんですね。典型的な縦割り行政ですけど、軍部がやるとどうなるか、は我々がよく知ってるわけで、もう二度とすべきではないでしょう。

2011-08-17 01:31:19
control @control0091

@toriyamazine 戦争責任について、国会議員候補者の大多数が反戦派であれば、いかに選挙干渉をしようとも当選者の大多数が反戦派とならざるをえず、不完全とはいえ普通選挙が行われていたにもかかわらず、そうはならなかったということなどを考えると、

2011-08-18 07:44:25
control @control0091

@toriyamazine 「国民に全く責任はない」と言い切ってしまうことには違和感をおぼえますが、いかがでしょうか。「政治家は国民を映す鏡」とも言いますし。また、高級官僚といえども、ごく一部の有産階級の出身がほとんどだったとはいえ、国民の中から出てきたのではないでしょうか。

2011-08-18 07:44:39
control @control0091

@toriyamazine もちろん、私も基本的には当時の国民に責任はなかったと思います(原発推進についても、同じようなものではないかと感じています)。

2011-08-18 07:44:50
鳥山仁 @toriyamazine

@control0091 国民・及びに昭和天皇の責任を問いたいので、大東亜戦争という言葉が作られた、と考えるのが妥当だと思います。というのも、支那事変(日中戦争)時に関しては、国民も天皇も自発的に戦争に賛成していました。理由は、上海の租界を中華民国軍が攻撃したからです(続く)。

2011-08-18 20:06:26
鳥山仁 @toriyamazine

@control0091 これは、現代の日本に置き換えると、沖縄の米軍駐留基地を自衛隊が攻撃したようなモノで、海外に居留する国民の生命・財産を護る立場から、昭和天皇はむしろ積極的に反撃を行うようにと軍部に働きかけています。私が知る限り、この戦争に反対した重職は……(続く)

2011-08-18 20:11:01
鳥山仁 @toriyamazine

@control0091 (続く)……「最終戦争論」という神がかった寝言を言っていた陸軍の石原莞爾と、後にCIAの諜報員となる議員の「リアル売国奴」賀屋興宣ぐらいでしょう。だから、太平洋戦争と日中戦争を繋げて「大東亜戦争」と呼んでおけば、天皇、及びに国民の責任はアリになります。

2011-08-18 20:16:33
鳥山仁 @toriyamazine

@control0091 ただ、太平洋戦争のケースでは、国民・議員はおろか、陸軍の官僚でも一定以上の地位についていなければ海軍がどこを奇襲するか、はよく知らされていませんでした。つまり、詳細を知っていたのは御前会議出席者のみです。これでは議員もどうにもなりません。

2011-08-18 20:26:59
鳥山仁 @toriyamazine

@control0091 ただ、それでも日中戦争以前から反軍を鮮明にしていた斎藤隆夫をはじめ、戦後首相になる三木武夫、消極的な反抗でしたが尾崎行雄など、大政翼賛会に加わらなかった議員は圧倒的な人気を誇りました。戦前の国民はそれほど愚かではなく、誰が自分の味方かは判ってたんですね。

2011-08-18 20:30:16
荒木俊三 @toshizoaraki

@toriyamazine @control0091 なるほどなぁ。正当化できない太平洋戦争と、正当化できる日中戦争をつなげれば、太平洋戦争の駄目駄目さ加減が薄まるし、開戦を陸軍のせいにできるし、海軍にとっては一石二鳥ってわけだ。大東亜戦争肯定論って実は海軍からでたものじゃね?

2011-08-19 19:49:55
鳥山仁 @toriyamazine

@toshizoaraki @control0091 実はこれが逆で、大東亜戦争と言いだしたのは陸軍なんですよ。というのは、海軍主導で戦争がすすむと……後は説明不要ですよね? 信じられないぐらい愚かな連中です。

2011-08-20 01:36:05
control @control0091

@toriyamazine なるほど。返信ありがとうございます。歴史には疎いので、何かお薦めの本があればご教示いただけないでしょうか。

2011-08-20 01:14:33
鳥山仁 @toriyamazine

@control0091 ヘビーな内容がお好みであれば『太平洋戦争と石油―戦略物資の軍事と経済』(三輪宗弘)を、ライトな内容がお好みであれば『誰が太平洋戦争を始めたのか』(別宮暖朗)をお奨めします。

2011-08-20 01:38:49