川添愛『言語学バーリ・トゥード:Round 1 AIは「絶対に押すなよ」を理解できるか』読書メモ

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かんた @0sak1_m1d0r1

だいたい、技の前にポーズを決めたり、試合の途中で仲間を裏切ったりするようなことが、他の「競技」にあるだろうか?平社員が社長を殴って給料をもらう会社など、プロレス団体以外、どこにあるだろう。 (川添愛『言語学バーリ・トゥード』7) 夕方、電車の中で吹き出してしまった。

2021-08-16 23:37:18
かんた @0sak1_m1d0r1

すなわち「恋人はサンタクロース(だ)」の場合は、「同一のもの系」と「役割担い系」のどちらに解釈しても、白いお髭のサンタクロースご本人様が登場し、まさに「おじいさんモテモテ状態」となるのだ。 (川添愛『言語学バーリ・トゥード』48) これはめちゃくちゃ面白いな。

2021-08-17 02:29:15
かんた @0sak1_m1d0r1

一方で大人の過剰一般化は、いったん意識に上ると、たいてい心の中で言語化される。その「言語化した過剰一般化」をさらに認識することで、その人の中で強化されてしまうのではないか。さらにそれを口に出してしまうと、他人から非難されたり、あるいは賞賛されたりして引っ込みが付かなくなり、

2021-08-17 16:03:50
かんた @0sak1_m1d0r1

訂正する機会を失い、自己正当化がどんどん進んでしまうような気がする。 (川添愛『言語学バーリ・トゥード』81)

2021-08-17 16:05:19
かんた @0sak1_m1d0r1

長嶋茂雄の「メークドラマ(ドラマを作る=大逆転劇」とか「ミートグッバイ(肉離れ)」ほどの高みを目指すのは無理かもしれないが、ニセ英語にはニセ英語なりの良さがいろいろあると思うのだ。 (川添愛『言語学バーリ・トゥード』141) 「ミートグッバイ(肉離れ)」(笑)

2021-08-20 00:41:29
かんた @0sak1_m1d0r1

たとえば「汚名挽回」といった表現は「名誉挽回の間違いだろ」「汚名を挽回してどうする」とツッコまれることが多いが、辞書編纂者の飯間浩明氏によれば、「挽回」には「元に戻す」という意味があり、

2021-08-21 10:28:41
かんた @0sak1_m1d0r1

「汚名挽回」は「汚名の状態を元に戻す」と考えられるという点で、別に誤用ではないらしい。 (川添愛『言語学バーリ・トゥード』174) へえ~

2021-08-21 10:29:36
かんた @0sak1_m1d0r1

同時に、パジャマなんかを「服として正しくない」とか「そもそも服ではない」などと言うことはできないのと同じように、フォーマルな場で使えない日本語についても「日本語として正しくない」とか「日本語ではない」と言うことはできない。 (川添愛『言語学バーリ・トゥード』179)

2021-08-21 10:37:17