世界のGOODデザイン鑑賞企画「菓子・デザート編」

POO松本 @POO_MATSUMOTO

同じ中東でもエジプトがチョコ菓子をデザインすると「黄金の味わい」と題されたこちらの二種に。弊社のチョコ菓子はゴールドそのものの気品であなたを楽しませます…とデザインされているのだが、確かにゴージャスな雰囲気は伝わるが、肝心の味はゴールドを喰ったことが無いのでわからん（苦笑） pic.twitter.com/FlufyW4BGE

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菓子を貴金属に見立てるデザインってのは実は世界各国にあって。チョコの本場・ベルギーでのチョコ菓子貴金属化デザインはこちら三種。チョコ菓子が見目麗しいモデル女性が身につけるアクセサリーとなって、もはや食べてすらいないという（苦笑）でもそれが貴金属化デザインの正しい用法なのかも？ pic.twitter.com/TJEIfJdeYY

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カナダでは指輪の宝石部分がカップケーキになる感じ（一枚目）。他は花やコルク栓での見立てですが「ケーキは小さいが喜びは大きい」と題されたテーマを抜群に表現しきった良デザインではないかと。貴金属も生きるためには必要が無いけど、有れば嬉しい。菓子もきっと同じであると見事にデザイン！ pic.twitter.com/lev0KB15Di

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中南米メキシコでは菓子（アイスクリーム）を貴金属ではなく、楽器に見立ててのデザイン化（全6種、次のツリーへ続く）。面白いのが自分たちにとって何が貴重なのか？の答えが、ラテン系の国だと金銀財宝ではなく音楽（楽器）になるっていう点。お国柄の違いがデザインにも現れてくるので実に面白い！ pic.twitter.com/1l9BN31DYQ

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音楽も貴金属と同じで、生きるために絶対欠かせない必需品では無い。だけども音楽の無い生活が味気ないように、メキシコの人々にとっては無くてはならない「ムダ」であり「ココロの余裕」だ、と大上段からこのようにデザインされるともう喝采を送るしかなく。あなたもムダを切り捨て過ぎてませんか？ pic.twitter.com/ODAayNM4re

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面白いのがこちら、ロシアのガム・ライム味のデザイン。ロシア人にとってもライムの産地がメキシコ、メキシコといえば音楽…と連想するらしく、ロシア風味のメキシカンデザインが爆誕。世界各国、気候も風土も暮らしも違うはずなのに、メキシコ…ラテン系は音楽で生きてる、と認識してる点が興味深い！ pic.twitter.com/N4uipGGVeh

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中東パレスチナのキャンディ菓子、そのデザイン四種がこちら。「果物のように甘い」と題されたデザインはフルーツをそのままパッケージングした（ようにフルーツ味がします）という主旨。このパターンのデザインも食品関係には多いっスな！カラーリングが瑞々しくなるのも共通点のひとつ。 pic.twitter.com/gi5YJvACQa

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南米ブラジルではフルーツ化させるデザインがさらに進化。「フルーツの旨味を閉じ込めました！」と謳うアイスキャンディーのデザイン三種では、フルーツにそのまま棒を差し込んで凍らせた（ぐらいフルーツの味がします）というアピール。張り付いた氷がムダにリアルで（笑）これはかなりの力作かと！ pic.twitter.com/ip9tmhYJRd

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フルーツ化？そんなの古いぜ！と言わんばかりに英国から殴り込んできたのはトローチ、いわゆる喉飴のデザイン三種。「なだめるような救済」と謳ったこちらは一枚目から湯の入ったカップ、湯たんぽ、バスタブ、とそれぞれトローチとその効用を二重に見立てた傑作。ひと目でわかる、そこがマジ凄い！ pic.twitter.com/Lf2IvgQpnG

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別のモノに変身？それならウチも出来るぜ！とハロゥインの季節にカナダ・マクドナルドが出したデザインがこちら。ハロゥインではお馴染み、子供に配るお菓子の代表なキャンディに化けたバーガーをデザインし、人を騙そうとするオバケが徘徊する夜の意味もデザインした力作。…やるな、マクドナルド！ｗ pic.twitter.com/BxleG9XEZh

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ニュージーランドでも、何かに見立てる菓子デザインは当然あって、それがこちら高級アイスクリームのデザイン三種。高級、すなわち「デザイナーズブランド」であることをアピールするため、様々なファッション用品へと変身したアイスクリーム。美味しそうかどうかは別として（苦笑）意図は伝わる力作！ pic.twitter.com/qlDbzcsuPu

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何かに見立てるだけじゃ小さいぜ！と言わんばかりに英国からエリザベス女王即位記念祝賀、その光景をそのまま見立てたケーキ菓子のデザイン三種を御紹介。テントや馬車、様々な景色の一部に見立てられたケーキ菓子を人々が取り囲みながら共に祝う…世界をまるごと見立てた屈指のデザインに完敗＆乾杯！ pic.twitter.com/7obOKYFGEE

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世界を見立てるのに、大掛かりな細工は必要としない！と毅然と挑むのはカナダのカップケーキ（全4種、次にも続く）。まず先に紹介する二種のデザインでは、あまりの甘さにハチも鳥も引き寄せられる…という美味さを演出。このデザインが凄いのは、上の花部分が食べられる砂糖菓子で出来てるっていう点 pic.twitter.com/ZjinU11jcV

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当店のカップケーキ、砂糖菓子部分はあまりにも精巧なので間違えてお手入れしちゃうかも？と二種でアピール。これ、このままの商品らしく、あまりにも有名で賞とか総ナメしたそう。新商品が出る時の広告デザインだったみたいで、予約を取れない怨嗟が各所に渦巻いていたのも発掘したというオチ（苦笑 pic.twitter.com/OqqNCz9Yyx

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菓子など食べずとも生きてはいける。でも、ウチの飲むチョコレートは「ココロの接着剤」になるんですよ、とデザインに落とし込んできた米国。様々な局面で傷ついた子供のココロを繋ぎ合わせてまた明日を生きるために必要なのはチョコだ、と断言。米国では珍しいポップなイラストが胸に沁みるデザイン！ pic.twitter.com/RYtIkLtMgv

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いよいよ今宵もあと2作。トリを飾るのはこちら、フランス発のチョコ菓子デザイン。画像が全部で12枚あるのでここから3つ、連番で続きます。まずは広告デザインの全体像を四種、一気にアップ。フランスの名所が描かれたイラスト、その中央に主役である菓子が「貼られています」がさてさて…？ pic.twitter.com/JqEvfp9sLR

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先の四種、背景のイラストを無くした画像がこの四種。さぁて、デザインの意図が見抜けましたでしょうか？答えはキャッチコピーの「フランスの、綺麗な思い出だけを持ち帰ってください」にあって。そう、観光客向けのお土産品。花の都っていっても実際は汚い部分もある。でもソコは忘れて帰れ、と（笑） pic.twitter.com/gsyUKJ17Vk

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背景のイラストありなしで、2つ並べてアップするとこんな感じに。これでデザインの仕掛けがわかったかと。汚い街でもある一面を否定せず、それを受け容れつつも、貴様はフランスの良さだけ覚えておればよい！とまるで拳王様みたいなデザインに痺れまくってしまって（苦笑）これがデザインのチカラよ！ pic.twitter.com/8l0pCvHwH2

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さて今宵の大トリ、最後を飾るのは同じくフランスからチョコ菓子のデザイン三種（次にも続く）。壁の絵と床に投げ捨てられた下着から、おそらく事後だと思われる女性が手にする一粒のチョコ。「私自身に戻る」と謳うこのデザインの意図はオンナを演じる自分ではなく、素の自分への回帰、そのキッカケ。 pic.twitter.com/mgZicI7dT0

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パーティードレスを着た女性がおそらくアパートの自室へ戻る途中。手にした一粒のチョコを口に含むことで、オンナであること、オンナとして見られることから解放される…そのキッカケにはささくれだったココロを柔らかく溶かしてくれるチョコが良い。デザインの向こう側に強烈に秘められたメッセージ。 pic.twitter.com/etwL09g2um

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真にココロを豊かにしてくれるのは生きるためにはムダなモノ。オンナとして生きるばかりではなく、ひとりの人間としての時間こそが生きるためには本当に必要だ、そう訴えるこのフランス産デザインこそが、真にデザインの底力であり、広告のあるべき姿ではないか。そう思える傑作。実にお美事なり！ pic.twitter.com/Fn9WVyVqnp

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【世界のGOODデザイン鑑賞企画「菓子・デザート」編総括】 効率ばかり気にしがちな現代社会では、ふとした瞬間に素の自分に戻るというのが難しく。Have a Break、そのキッカケとして本当の意味でのご褒美、今宵御自分にあげてみては？そして酸いも甘いも噛み分けて、明日からも生きていきましょう！ pic.twitter.com/ebi1BRNP5i

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