網谷龍介さんの西ヨーロッパ政治研究動向「「左翼政党は"エリートのための党"になった」は本当か？」とそのリアクション

Ryosuke Amiya-Nakada @RyosukeAmiya

こちら書かせていただきました．オリジナルの分析ではなく，純粋に研究状況の紹介になります． gendai.ismedia.jp/articles/-/869…

現代ビジネス @gendai_biz

「左翼政党は“エリートのための党”になった」は本当か？ その問題を考えるための「様々な前提」 @gendai_biz gendai.ismedia.jp/articles/-/869… #現代ビジネス pic.twitter.com/ZJ2fzP32IR

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丸尾宗一郎 @miduwo

網谷龍介さんに書いていただきました。ピケティは新著『資本とイデオロギー』で「バラモン左翼と商人右翼」という概念を用い「左派はエリートのためのものになった」という分析をしていますが、その見方がかなり一面的であることを、経験的研究を元に指摘してくださってます。 gendai.ismedia.jp/articles/-/869…

丸尾宗一郎 @miduwo

〈ピケティの新著が扱う問題の背後にある政治的文脈は、伝統的左翼政党の凋落や、それを支える支持基盤の融解であり、それに対する対抗戦略をめぐる論争である〉 gendai.ismedia.jp/articles/-/869…

丸尾宗一郎 @miduwo

〈問題は「多文化主義的な中道の経済エリートをとる」のか「社会文化的争点の重要性を下げ経済左派路線に回帰し経済的下層にフォーカスする」のか、という二者択一として論じられる〉 gendai.ismedia.jp/articles/-/869…

丸尾宗一郎 @miduwo

〈現在ではこの軸と交差する形で第二の対抗軸が存在する。これは「個人の自律・多様性 対 伝統的価値観・秩序」「移民の受け入れ 対 抑制」「ヨーロッパ統合支持 対 不支持」といった争点と重なり合う対抗軸〉 gendai.ismedia.jp/articles/-/869…

丸尾宗一郎 @miduwo

〈1970年以降の社民政党の選挙プログラムを検討した論稿によれば、確かに1990年代の「第三の道」時代においては、中道化の傾向が明らかではあるものの、その後の社民政党は再び1970年代に近い立場へと回帰している〉 gendai.ismedia.jp/articles/-/869…

丸尾宗一郎 @miduwo

〈〈20年前ならいざ知らず、現状を含めた議論としては、「左翼政党が経済的再分配争点を軽視している」とするのは一面的である〉 gendai.ismedia.jp/articles/-/869…

丸尾宗一郎 @miduwo

〈左翼有権者においては、仮にその者が「バラモン」であったとしても、それが経済政策における左傾化に強く敵対的であるとは言えず、むしろ強く再分配志向である可能性がある〉 gendai.ismedia.jp/articles/-/869…

丸尾宗一郎 @miduwo

〈社会的階層構成の変化と左右の意味変容を踏まえるならば、中間層と労働者の間においては再分配をめぐる支持についてむしろ共通点が見られる〉 gendai.ismedia.jp/articles/-/869…

丸尾宗一郎 @miduwo

〈社会文化争点、とりわけ移民やEUに対する姿勢において進歩的なスタンスを緩め抑制に転じることは、政論上はしばしば主張されているものの、経験的研究において（左派政党にとって）そのプラスの効果が明確に確認されてはいない〉 gendai.ismedia.jp/articles/-/869…

丸尾宗一郎 @miduwo

〈「労働者」に属する支持者がいるからと言って、急進右翼に接近して集票することはそもそも成功確率の高い選択ではない可能性がある〉 gendai.ismedia.jp/articles/-/869…

山下ゆ @yamashitayu

「左翼政党は“エリートのための党”になった」は本当か？ その問題を考えるための「様々な前提」 gendai.ismedia.jp/articles/-/869… 網谷龍介氏。ピケティの「バラモン左翼」論を検討しつつ、「第三の道」で一時的に成功した後に退潮した左派の戦略を考える。ネット記事とは思えない密度で読み応えがあります。

山下ゆ @yamashitayu

基本的には西欧の話ですが、「政策争点が経済軸と社会文化軸の二次元化する中で、両方の軸において左・進歩的であることが左翼への投票に際しては通例であるのに対して、「どちらかの」軸において右または保守的であることのみで、右翼への投票には足りる」という話は安倍政権を思い起こさせますし、

山下ゆ @yamashitayu

「左翼政党にとっての有望な選択肢と考えられる社会的投資型の福祉政策（保育・幼児教育や職業再教育の拡充など、労働に参加する人々を増やしスキルの向上を目指すタイプの政策）に関して、労働者層が労働組合に組織化されている場合にはむしろマイナスの効果が生じている」というのは日本でもありそう

ばも @monsieur_absolu

“特に懸念されるのは、[...] 「経済的に豊かで社会的にリベラルな高学歴エリート」と「失業し保守的な価値観を持つ低学歴の労働者」という社会的対立を構築する議論の型が形成されているところにある。” gendai.ismedia.jp/articles/-/869…

ばも @monsieur_absolu

“ある研究によれば、政策争点が経済軸と社会文化軸の二次元化する中で、両方の軸において左・進歩的であることが左翼への投票に際しては通例であるのに対して、「どちらかの」軸において右または保守的であることのみで、右翼への投票には足りる“

ばも @monsieur_absolu

比較政治学のお手本みたいな大充実の研究状況紹介でした。みなさまぜひ。

ばも @monsieur_absolu

記事中で紹介されているこの論稿も歴史的整理として簡潔にまとまっている: synodos.jp/opinion/intern…