シャンタル・ムフ周辺のおしゃべり記録2010/4/30
- mori_tatsuya
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@Minority20 ラクラウ、ムフなどをフォローしている論者はこの界隈にはいらっしゃらないのでしょうか。宮台先生以外に。
2010-04-30 19:44:33@mori_tatsuya 知識人界隈ですか?いそうでいない…学者さんで言えば齋藤純一さん辺りはラディカルデモクラシーっぽい立場ですよね。他にはあまりムフムフ言っている方は私は存じません。シュミットなら萱野稔人なんかがよく引用していますが。
2010-04-30 19:49:32@mori_tatsuya 僕は筋金入りの小心者なのですw。反動へとひっくり返るロマン主義というもの、実はヘーゲルが「不幸な意識」のところで語っている事柄そのものではないかなと感じています。ムフ、ロールズらについて多くを語る資格はございませんが、前者が神なき時代のリベラリズム…
2010-04-30 19:51:06@mori_tatsuya のあり方を自覚し、シュミット的闘争をリベラルデモクラシーと融和させようとしているのに対し、少なくともある時期までのロールズは超越的審級を参照することなしに、つまり、神々の闘争を迂回してリベラリズムを基礎付けることができると割に素朴に信じていたのでは…
2010-04-30 19:56:42@mori_tatsuya という印象です。つまり、ムフらはシュミット的なものを強く意識しながらリベラリズムの更新を手探りしているのに対し、ロールズはカント的リベラル(?)における「理念」の力を解除する方向でその可能性を模索していたのでは、と。うぅむ、答えになっていませんね…。
2010-04-30 20:01:18@ox11 なるほどありがとうございます。「ムフらはシュミット的なものを強く意識しながらリベラリズムの更新を手探りしている」。「リベラリズム」かどうかは呼称の問題という気もしますね。はばないしゃわー。
2010-04-30 20:06:32@ox11 けれども、ムフはシュミット的な敵対性を強く意識しながらも、結局そこから離れてしまう。つまりenemyをadversaryに転換し、彼女が批判する熟議民主主義と見分けがつかなくなってしまう。
2010-04-30 20:08:58@mori_tatsuya ツイッター界隈でしたか。ツイッター内でムフ等に精通して話題にしている人はあまりいないのではないしょうか。私の周辺では、ムフに関してツイッターでたまに話題にしているのは私と@ks_wbrさんくらいです。
2010-04-30 20:18:44@mori_tatsuya ラクラウについては存じません。どちらも読んだ事があるという程度の人なら検索すればいくらか出てくるかもしれませんね。
2010-04-30 20:19:53@ttya70 こんにちは。とてもよいところにいらっしゃいました。この件なのですが… http://bit.ly/cU0v0d
2010-04-30 20:24:00シュミットとの関係では、ムフは「敵対性antagonism」のモメントを真剣に受け止めつつ、しかし、モロに殲滅し合うのではない「adversary」とか「agonism」とかを擁護するべきなのだ、みたいに言いますね。
2010-04-30 20:31:47制度的な次元で言うと、「おしゃべりの場」であるからといって競争政党制と議会(つまり「リベラル・デモクラシーの「リベラル」な部分ということですが)頭から否定するのではなくて、それをできるだけagonの要素を組み込んだものにすることを唱えているはずです。
2010-04-30 20:33:35でも、その場合のagonは、たとえば二大政党制で想起されるような対抗ではないですね。それはむしろ、敵対性を議会制の外に発生させてしまう、と批判しているはずです(Democratic Paradox,2000)。
2010-04-30 20:34:54@ttya70 どさくに紛れて質問なのですが、その場合、ムフのagonistic democracyは対立のモメントを内包した熟議民主主義とどのくらい異なるのでしょうか。
2010-04-30 20:35:28ムフの場合は、「ポスト」マルクス主義者なので、議会制とリベラル・デモクラシーを否定した形で「真の民主主義(としての社会主義?)」を目指すプロジェクトからは決別することになったと思います。
2010-04-30 20:36:22@ttya70 私見では、ムフのagonistic democracyは、彼女が口を酸っぱくさせていうほど、deliberative democracyと対立しないと考えています。
2010-04-30 20:39:27ロールズとの関係は余計に僕に語らせてはいけませんが、基本的にはロールズの提起する様々な価値そのものについては否定的ではないと思います。問題は、そうした価値を実現していくことは、常に「対立」の中で行われるしかないということをロールズは理解していない、というところだと思います。
2010-04-30 20:43:03