この種の議論は,プログラミングの同種の議論とは,本来は関係のないことだと思っています.もちろん,枠組みとして似た構造を使って議論するので,それぞれの知見を援用するのは有用でしょう.しかし,最終的な目的の所在を見誤らないように注意を要しますよね.
2011-08-28 07:30:24@ta_niiyan 本来、人文科学全体の目的はそうなのだろうと思います。それに対して地理学は、空間を強調する余り、やや人間を軽視してきたようにも思えるのです。人間は常に空間との対照で考えられ、その性質は空間からかたちづくられることを暗に前提としているようにも。
2011-08-28 10:49:13@sada1110 @geo80k 昨日の話を蒸し返すようですが,オブジェクト指向プログラミングでは「時間」「空間」「オブジェクト同士の関係性」「分析手法」「パラメータ」なども全てオブジェクトになってしまいます.まずは,切り離して考えないとうまくいかないと思ってます.
2011-08-28 11:02:54@sada1110 空間分析では,何を「オブジェクト」と捉えることが出来るのでしょうか.人?家族とか共同体とか?人が作り出した「モノ」(建物とか乗り物とか)?,人が名前を付けて切り出した「モノ」(山とか川とか領域とか)?
2011-08-28 11:07:31@niyalist いろいろまずは切り分けることには,個人的には賛成です.ただしこれは,地理学全体の見解ではないことをご承知おきください.
2011-08-28 21:46:03切り分けることは,反対に,同種のものをまとめる作業と,ある意味では同等だと思います.切り分けることが可能であれば,まとめることも同様に可能ですよね.分析の目的はいろいろですが,探索的分析の段階で言えば,それは,規則性を見いだすことに尽きると思っています.
2011-08-28 21:48:47@niyalist 法則性を見いだし,それを決定づける背景を推測すること,でしょうか.これを実現する手法が良い手法であり,それに必要であれば対象を分類するし,反対に集約もします.
2011-08-28 21:50:14@niyalist 目的がはっきりしていますので,それに合う方法が最善と言うことになります.何をオブジェクトとするか,という議論も,目的に完全に依存します.GISの世界で大雑把に言えば,時空間は一参照可能な地点自体を示し,オブジェクトは位置参照情をもち,
2011-08-28 21:53:16@niyalist かつ,何らかの(通常は属性ですが)付随情報を持つ存在をオブジェクトと呼んでいる,と言って良いのではないかと思います.どちらかと言えば,時空間を定義したときに,それと対立する概念として捉えた方が自然かもしれません.
2011-08-28 21:55:05@niyalist 空間とは何か,という議論を先にしておけば,そこに依拠するものとして,分析で言うところのオブジェクトが定義できるかもしれません.
2011-08-28 21:56:47昔,分類というのは単なる分割ではなく,グループ化することだから,分ける数は3~5を目安にしなさいという話を聞き,なるほどと思ったことがあります。 RT @sada1110 切り分けることは,反対に,同種のものをまとめる作業と,ある意味では同等だと思います.
2011-08-28 22:08:21@ogugeo 分類と集約は,その結果が一人歩きしがちという点で大変危険ですが,大変魅力的な分析手法ですよね.まさに諸刃の刃だと思います.全て切り分けられるという妄想(?)と,切り分けることに対する拒絶感の中間で,GISが良い位置に立てると良いと思います.
2011-08-28 22:13:00GISでの地理vs情報科学の争点の一つは,全てが情報として記述可能かどうか,という点にあったと思っています.前者は,記述できない点により目を配り,後者は全てが記述できることを前提にします.
2011-08-28 22:16:42記述できない点は,明らかになれば記述できるわけですから,それまでは不明のオブジェクトとして(例えば)PC上においておけば良いわけです.しかし地理学では,それを明らかにすること自体が目的なので,それでは問題解決になりません.問題を神棚に掲げておしまい,という印象ではないでしょうか.
2011-08-28 22:19:28そう考えると質的GISは、方向性のひとつとして、記述しにくかったものをなんとかしてみよう、という挑戦にも取れるように思います。
2011-08-28 22:24:00@tosseto Qualitative GISは,Qualitative Analysisという,社会科学の一分野だと思っています.Qualitative analysisに対するアンチテーゼで,それなりの評価を得ていますし,個人的にも重要だと思います.
2011-08-28 22:26:49@sada1110 これは結果を地図にしたときに,どこまで直感的に理解できるかとも関係しますね。バイナリーが最も明快ですが,5種類くらいまでなら,ぱっと見でもわかるのが人の目だと思います。でも20種類は無理。もちろん,直感でわかる必要はなく,情報の詳しさが重要な地図もありますが。
2011-08-28 22:27:55ただし,GISという分野に限ってみたときに,qualitative analysisとquantitative analysisをそこまで区別して論ずる必然性が本当にあるかどうか,は,疑問ではないでしょうか.目的に応じてどちらも必要,という,自明の結論では?
2011-08-28 22:28:48@sada1110 @wata909 ありゃ途中で送信したみたいですね。その直後の文が、@sada1110さんへのリプライのつもりでした
2011-08-28 22:28:55@ogugeo 人間を主体に,というのは,岡部先生が都市環境工学を謳っておられた原点です.意思決定主体は人間ですから,最後は,人間の視点が重要であろうというご指摘でした.
2011-08-28 22:31:58