Reliantpieさんによるショーシャ軽機関銃話まとめ

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りーらい @ReliantPie34560

twitter.com/ReliantPie3456… 弾倉には前期型のものと後期型のものが存在しますが、後期型のものでは僅かに鋼板の厚みが足されています(根本的解決には至らなかったようですが) pic.twitter.com/S1oXvqwykc

2022-02-27 16:03:34
りーらい @ReliantPie34560

前期型弾倉と後期型弾倉 使用する鋼板の厚さが僅かに厚くなったのと、若干小さくなった側面開口部、フォロワー停止用のピンを入れる穴が追加されたのが特徴 pic.twitter.com/WmizYrpTBp

2021-05-08 01:10:57
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りーらい @ReliantPie34560

twitter.com/ReliantPie3456… また、ピーク時にはパリ市内の様々な工場に委託して一日一万本の弾倉を製造していたので、あれ以上の改良によるコスト増加は現実的ではなかった可能性があります

2022-02-27 16:17:13
りーらい @ReliantPie34560

あと弾倉、1917年~1918年頃には一日1万個のペースで製造されてたそうだけど、全部が全部グラディエートルやForges et Acieries de la Marine à Homecourt(SIDARME刻印のメーカー)で作ってたわけでなく、パリ市内の色んな工場に委託して作ってたっぽい 中にはオモチャ工場だったところもあったとか

2021-06-06 17:38:51
りーらい @ReliantPie34560

この穴は1911年型の時点で既に存在していますが、その存在理由の根拠となる公的資料は現在確認できていません ただ、ショーシャの思い描いたコンセプトを踏まえると、残弾確認用の意図は間違いなくあったと思われます pic.twitter.com/RfZLbYrYUw

2022-02-27 16:21:11
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りーらい @ReliantPie34560

twitter.com/ReliantPie3456… この文脈では「(弾倉側面の穴を塞ぐための)キャンバス製のカバー」と読み取れますが、キャンバス製のカバーは銃全体を覆うものであり、弾倉を覆うものはWW1中に研究されはしたものの、公式には支給されていません pic.twitter.com/ntYTzBUTyT

2022-02-27 16:37:01
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りーらい @ReliantPie34560

それと、1918年5月に上記の改良型弾倉のコンペが失敗に終わった後、グラディエートルに対して「前面の窓が無く、背面の窓を閉じるための可動式シャッターを備えた新型弾倉」の開発要請が行われているものの、こちらも現存するものが無くペーパープランに終わったのでは、との由

2022-02-27 16:47:11
りーらい @ReliantPie34560

上記のとおり、問題自体は軍需省も認めており、1918年5月に新型弾倉のコンペを行っています(なおコンペで提出された12案全て問題ありとして却下) それと前期型弾倉から後期型弾倉への改善点として側面の穴が僅かに縮小されています pic.twitter.com/9odistGamv

2022-02-27 16:50:00
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りーらい @ReliantPie34560

弾倉のフォロワーを下げるために必要なことに加え、上記のとおりグラディエートルへ打診された改良型弾倉の案でも窓を無くしておらず、一方で他国の仕様では窓が開いていないので、「8mm弾を使わない」が根本的な解決策と言えるでしょう pic.twitter.com/C9eZ2yt8PA

2022-02-27 16:58:13
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りーらい @ReliantPie34560

twitter.com/ReliantPie3456… フルオートで連射することで冷却機構が熱膨張するのは仏軍でも検証されており、そのうえで連射能力の限界を理解し、その後の教範ではセミオート及び短バーストを主体に用いるよう教育しています pic.twitter.com/C0yfDubAew

2022-02-27 17:02:52
りーらい @ReliantPie34560

この問題は1916年12月18日に行われたQuartier Général des Armées直属の技術監督グループであるInspection des Armes Automatiquesでの試験で明らかになったもので、上記の試験を経て「ショーシャを停止させないためには300連射が限界で、その後は5分間の冷却を要する」と結論付けてます pic.twitter.com/4u8ue0QpEj

2022-02-24 21:56:27
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りーらい @ReliantPie34560

twitter.com/ReliantPie3456… また、軽機関銃どころか、「機関銃の代用品として役に立った」という意見も存在します

2022-02-27 17:04:52
りーらい @ReliantPie34560

第19歩兵連隊: CSRGはその取り扱いが困難な攻撃面と、機関銃の役割を非常に効果的に果たす防御面で使用された。 得られた結果は非常に満足のいくものであり、特に防御面での効果が大きかった。 見えてきた問題点。降雨や地形がぬかるんでいたりすると、CSRGが汚れてしまい、一定数が使用不能になる。

2021-05-08 13:58:56
りーらい @ReliantPie34560

twitter.com/ReliantPie3456… 汚れを考慮しなければ新品なら380発は連射できるとあるので、実際に現地である程度使用されたものなら、300発は妥当なところかと思います ただ、1916年12月(2月は誤り)の試験自体、ショーシャの性能限界を検証するためのものなので、実際そう使うよう教育してたかというと pic.twitter.com/3vQ42LRGGn

2022-02-27 17:12:50
りーらい @ReliantPie34560

動作不良による最初の停止が発生したのは380発目で、その後5分間冷却したのちに再開したところ、80発撃つ間に4回の動作不良が発生し、最後の1回では銃身が後退したまま戻らず冷却を余儀なくされた、と その後、同様に冷却を挟みながら180発と70発を撃って、710発目で完全に停止してしまった、とある

2021-05-09 15:43:08
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りーらい @ReliantPie34560

twitter.com/ReliantPie3456… 繰り返しになりますが、ショーシャ本人の思い描いたコンセプトとおりなら、行進射撃だけでなく二脚を据えて軽機関銃のように運用することは想定済みなので不思議なことではないと思います pic.twitter.com/fT9mPnyQy4

2022-02-27 17:17:06
りーらい @ReliantPie34560

あとショーシャ本から面白い記述が見つかった 1908年にショーシャ本人と会話した人物の証言に曰く、その当時からショーシャ自動小銃の開発コンセプトは「歩兵隊の火力増強」であり、それによって既存の砲兵隊に匹敵する歩兵火力を実現することだった、とのこと twitter.com/ReliantPie3456…

2022-01-30 14:24:37
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りーらい @ReliantPie34560

twitter.com/ReliantPie3456… 「腰撃ち用」の根拠を示していただきたい pic.twitter.com/z3bIm522Q3

2022-02-27 17:18:26
りーらい @ReliantPie34560

ショーシャ本によると、1915年10月9日にジョフルの前で試験が行われたものは、グラディエートルで大量生産を行うためにオリジナルのCS自動小銃を再設計した試作品、とされており、この試験が成功裏に終わったことでMle1915として採用された、となっているので、突撃射撃の話は確かに全く出てこない

2022-01-27 22:43:03
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りーらい @ReliantPie34560

twitter.com/ReliantPie3456… 仏軍では1916年11月と1917年5月にそれぞれ現場の意見を収集していますが、その中ではいずれも反動に対する苦情は出ていません pic.twitter.com/q5nr3rN6nY

2022-02-27 17:27:51
りーらい @ReliantPie34560

ショーシャ本より、1917年5月にフィリップ・ペタン将軍の指示のもと行われた、第二次戦闘評価におけるショーシャ評を以下に抜粋して記述する

2021-05-08 13:53:30
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りーらい @ReliantPie34560

twitter.com/ReliantPie3456… ただ、構え方が悪いと反動で怪我をすることがあったので専用の構え方を教育していたこと、加えてフルオートでは100mでも大きく命中精度が低下するのでセミオート射撃を推奨していたことから、反動自体は問題ではあったものの、教育でそれをカバーしてたのかなと

2022-02-27 17:35:54
りーらい @ReliantPie34560

ちなみに同教育課程では、「単発射撃の精度は高いが、個体差で精度は変わるし、工場出荷後のものは照準がやや低くて右にズレてる」と教えるうえに、フルオートでは100mの距離で水平方向の着弾の散乱が1.5mにもなったので、二脚で据えようがまずフルオートで正確な射撃はあまり望めなかったみたい pic.twitter.com/TOfk8eZTdA twitter.com/ReliantPie3456…

2022-02-02 21:50:47
りーらい @ReliantPie34560

twitter.com/ReliantPie3456… フルオート射撃が可能であったかは不明ですが、ほぼ同時期のフロマー自動小銃もロングリコイル方式なので、「ショーシャはフルオート可能な唯一のロングリコイル銃器」とは断言できないのではないかなと pic.twitter.com/dzBRY3bElO

2022-02-27 17:41:21
りーらい @ReliantPie34560

patents.google.com/patent/US659786 ショーシャ本によると、ショーシャの自動小銃はブローニングが1900年に取得したロングリコイル方式の特許に基づいていることが明らかにわかるとのことだけど、どうもフロマーの自動小銃も同じらしいんですよね pic.twitter.com/tKoc4gE4FD

2022-02-25 23:16:44
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りーらい @ReliantPie34560

twitter.com/ReliantPie3456… ショーシャの運用思想は行進射撃に限られないので、軽機関銃との違いをそこに求めるこの例えは誤りです むしろ現場の小銃手の数を減らすことに貢献していたという点で評価すべきではないでしょうか pic.twitter.com/xdK3Vo6BxU

2022-02-27 17:46:10
りーらい @ReliantPie34560

仏軍の第151歩兵連隊の1914年~1918年の編成によると、1914年時点では中隊を構成する約250名ほぼ全員が小銃手だったけど、1916~1917年頃から自動小銃と小銃擲弾の配備が進んだことにより、約200人編成となったもののより大きな火力を運用できるようになった、とされている

2022-01-19 22:53:14
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りーらい @ReliantPie34560

twitter.com/ReliantPie3456… くどいですが違います pic.twitter.com/p7jnFZNMfl

2022-02-27 17:48:12
りーらい @ReliantPie34560

あとCS 1911 FMの段階では結構しっかりした造りの二脚を備えてるから、Mle1915の二脚が簡素化されたのはグラディエートルでの生産性向上を目的としてたっぽい気がするね pic.twitter.com/zDyN8LTOIv

2021-07-11 00:37:03
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りーらい @ReliantPie34560

米陸軍兵器部がコルトとブローニングM1918の供給契約を交わしたのが1917年7月16日で、仏政府とショーシャの供給契約を交わしたのが1917年8月10日なので、この説明には矛盾があるのではないでしょうか pic.twitter.com/LAonj4jFY4

2022-02-27 18:02:39
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りーらい @ReliantPie34560

ただ1917年2月時点で当時パリに駐在していた米陸軍兵器部のHillman大佐なる人物がショーシャに目を付けており、その後の1917年5月31日付のベーカー・ボードの報告書によると、その時点でショーシャを「粗雑」と表現してるので、何かしらの形で試験なりしていた可能性はありますが

2022-02-27 18:07:02
りーらい @ReliantPie34560

twitter.com/ReliantPie3456… 1917年3月時点での米陸軍の「Automatic Rifle」の定義はこうであり、少なくとも小銃に限ってはいないので、Automatic Rifleという名称のみをもってライフル銃と断定するのは早計かなと思います pic.twitter.com/xydTjxsghn

2022-02-27 18:10:53
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りーらい @ReliantPie34560

これはもう言うまでもないと思いますが、ブローニングM1918が支給されるムーズ・アルゴンヌ攻勢まではMle1915を装備してたわけなので、そこを無視してBARばかり持ち上げるのはどうなんでしょうか pic.twitter.com/yi5TYMcaDq

2022-02-27 18:19:26
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