国家的な有事に科学者はどうコミュニケーションをとっていくか

平川先生を囲んで「憂慮する科学同盟」の必要性について議論。政治性とどう向き合うか。
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疋田香澄(Hikita Kasumi) @ikasumi0

@hirakawah はじめまして。日本版「憂慮する科学者同盟」ぜひお願いします。あの、科学を専門とする方とともに今の状況を解決していくために、市民の側には何が求められていますか?やみくもに「御用学者」と決めつけないなどの態度でしょうか?

2011-09-09 13:40:19
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

oO(まぁ、結局は、@orcajump さんの言う通りなのよね。状況的には、日本で「憂慮する科学者同盟」的なものを(既存の日本科学者会議なんかと別個に)作るとしたら今のタイミングしかあり得ないわけで。そういう意味ではまずは有能な事務局が欲しい(←僕や春日さんの絶対苦手領域)。

2011-09-09 13:42:12
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

.@ikasumi0 「市民の利益のために汗かいてくれる専門家集団」を皆で育て維持するために、例えば組織運営や営業が得意な人は事務局スタッフ(非専任のプロボノ的貢献でOK)として関わるとか、単に「寄付をする」「成果を二次発信する」とか、市民としてできること、沢山あると思います。

2011-09-09 13:47:15
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

先ほども書いたような「政治的であることそのものを避ける」傾向が、日本人全般の気風を土台に、他国と比べて強い気がしますね。RT @yunishio: @平 海外ではわりと科学者団体が政治的声明を発表することがあるように思いますが、それができない日本との違いってどこにあるんでしょうか

2011-09-09 13:49:01
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

@hirakawah @yunishio 日本の政治が、本当の意味での主張を闘わせる場になっていないからだと思います。たとえば海外では、野党の政治家が与党に乗り換えることなど(しかも大臣になった人まで)絶対考えられません。

2011-09-09 13:51:02
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

@hirakawah @yunishio それで、そのような政治の仕組みを変えるのは難しいので、独立した機関として、政府にもメディアにも、中立な立場からの科学的情報を発信してもらえれば、市民にも伝わると思うのです。

2011-09-09 13:54:42
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

@hirakawah イギリスの国会は見ごたえがあるけれど、日本の国会は途中で消したくなる。英は討論が成り立っている。エビデンスを提供できる、政治的には中立な科学者が複数名いて、それを元に、討論してくれれば。与野党関わらず全国会議員が、科学者達の説明を公開講義で聴く。

2011-09-09 14:08:35
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

少しずつ変化は起きてると思うんですよね。3/11以降の脱原発の動き一つ見ても。RT @yunishio: @hirakawah なるほど…。とすればそもそも日本人にとっては政治にかかわる発言はいつでも容易でないということになりませんか。ちょっと希望がなさすぎますw

2011-09-09 14:13:34
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

ですね。それぞれできる範囲、特異な範囲で、ちょっとだけ背伸びして持続的に。RT @ikasumi0: @hirakawah 市民の側は市民の側で、汗をかかなければならないのですね。下支えしていくということの重要性。すごく参考になりました。自分はそのために何ができるか考えてみます。

2011-09-09 14:15:05
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

.@niigatamama @yunishio 日本の政治がエビデンスを突き合わせ政策主張を戦わせる場になってないことが根本問題というのはその通りと思います。だから専門家も政治への関与の仕方に慣れてないし、市民社会もエビデンスで訴えることより「主張」 だけ叫ぶ形になりがちという。

2011-09-09 14:21:14
KASUGA, Sho @skasuga

司法と行政が例えば疫学的エビデンスを採用するのであれば、市民運動側も戦略を変える余地はあると思う。現在の段階では「科学的客観性」が市民の武器にならない。これは自分の弟子をきちんと政界官界やメディアに送り込まなかった自然科学者の失策でもある。

2011-09-09 14:23:07
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

.@niigatamama @yunishio で、「エビデンスで勝負」という意識が希薄だから、NGOでも専門性のある人材を雇用したり大学等の研究者を積極的に巻き込むことに疎く、下手すると自浄作用が働かず、科学的には大変怪しいこと言ってる学者の主張を引用し続けるということもあり。

2011-09-09 14:26:32
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

@hirakawah @yunishio 例えば5月の参議院行政監視委員会に、小出裕章氏、孫正義氏、後藤政志氏、石橋克彦氏が参考人として陳述したときは、国会よりも市民が注目していたのは明白。

2011-09-09 14:28:32
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

.@niigatamama @yunishio で、市民社会側がそんなだから、為政者側も危機感を抱かないという面もありますね。勿論、そもそも政府側はそれすら気にせず、市民側がエビデンス突きつけたいくら闘争を繰り広げても一向に改善されない例は公害病・薬害などで数多あるわけですが。

2011-09-09 14:29:57
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

.@niigatamama @yunishio 他方、ご指摘の通り、英国とかで科学者が政治や市民社会にエビデンスを提供する役割を果たしているのは、しっかりしたアカデミー組織があることと、それと政策を結びつける制度があるからですね。

2011-09-09 14:33:44
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

.@niigatamama @yunishio 日本にも日本学術会議というアカデミー組織があり、政府に対する勧告機能もあるのですが、組織の力としてちゃんとした専門的助言ができるような体制になっていません。実際3/11以降そこから出てきた発言はかなりダメダメです。

2011-09-09 14:36:44
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

できればそのような組織制度が日本でもできないかと切望@hirakawah @yunishio 他方、ご指摘の通り、英国とかで科学者が政治や市民社会にエビデンスを提供する役割を果たしているのは、しっかりしたアカデミー組織があることと、それと政策を結びつける制度があるからですね。

2011-09-09 14:37:01
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

.@niigatamama @yunishio そういうわけで日本でもちゃんと機能するアカデミー組織を作るのは大きな課題で、そのあたりは今発売中の岩波の「科学」に書きました。もっと広範なかたちでエビデンス重視の政策ができる体制を作ろうという動きは科学技術政策で始まりつつあります。

2011-09-09 14:40:19
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

@hirakawah @yunishio 存じ上げております。日本学術会議は、健全な国会審議にこれっぽっちも役に立ってくれていないと思っています。猛省してほしい機関の一つです。

2011-09-09 14:40:47
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

.@niigatamama @yunishio ただ、そういうアカデミー組織を一つドーンと作ればいいわけではなくて、それ以外に、多元的にエビデンスに基づいた政策提言や批判をする集団が、アカデミズムにも市民社会にも要ると思うんですよね。そういう切磋琢磨の形をいかに作れるか。

2011-09-09 14:42:13
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

ほんとに。RT @niigatamama: @hirakawah @yunishio 存じ上げております。日本学術会議は、健全な国会審議にこれっぽっちも役に立ってくれていないと思っています。猛省してほしい機関の一つです。

2011-09-09 14:42:28
Susanna Yukari Oseki @niigatamama

@hirakawah @yunishio そこで、市民が応援できることといえば、エビデンス重視、中立な複数の専門家意見の公聴、分析のための詳細情報の速やかな公開などを、政府に、国会議員に、求めていくことですね。

2011-09-09 14:43:32
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

.@niigatamama @yunishio 10年近く前ですが、経産省のある研究会の委員をしてたときに役人からこんな話を聞きました。90年代半ばに環境ホルモンが問題になった頃、通産省が学術会議に「意見をまとめてくれ」と依頼したところ、何か月たっても音沙汰なし。

2011-09-09 14:44:55
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

.@niigatamama @yunishio で、どうしたんだろうと探ってみると、意見まとめの会合は1,2回開かれたが、次のような理由で立ち消えたと。「環境ホルモンのような社会的問題で、しかもあやふや問題に学術会議が関わるのはいかがなものか。」役人も相当に頭に来たそうです。

2011-09-09 14:47:20
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

ですね。そういう政治文化と制度作りを要求し後押ししていくことですね。RT @niigatamama: @hirakawah @yunishio そこで、市民が応援できることといえば、エビデンス重視、中立な複数の専門家意見… (cont) http://t.co/5vfXphu

2011-09-09 14:48:31
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