成熟衰退産業から成長産業（イノベーション）への資本移転を阻むもの

石橋秀仁 @zerobase

プロダクト・ポートフォリオ・マトリクスに時間軸を加えると「重力の法則」が見えてくるという説には、どれほど実証・反証の蓄積があるんだろ。たしかに市場のライフサイクルカーブと成長率と占有率には相関があって然るべきだが。

石橋秀仁 @zerobase

『BCG戦略コンセプト』p149-150の6枚のPPMは「重力の法則」。左と右、どっちに落ちるかが問題 http://bit.ly/c5XRc5 http://twitpic.com/1kynx1

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石橋秀仁 @zerobase

PPMの示唆として、成熟市場の楽隠居事業(金のなる樹)で稼げてるうちに、次の成長事業を作れ、という。これをマクロな資本の生態系循環と捉えれば、企業の〈中〉より〈外〉の循環がより効率的な場合に、自社株買いや配当で資本市場へ還元せよ(続く

石橋秀仁 @zerobase

というのが北野一『なぜグローバリゼーションで豊かになれないのか』の主旨。そこで「いや投資家よりも事業会社に目利きが」という投資エージェント的多角化肯定論とかあるけど、ならホールディングカンパニー制が前提だよね。(続く

石橋秀仁 @zerobase

『なぜグローバリゼーションで豊かになれないのか』Amazonレビュー＞潜在成長率を上げることができればよいが、 それは現実的に難しい。 そうなると、資本コストをいかに下げるかがテーマになる。 http://bit.ly/9l6CpC

石橋秀仁 @zerobase

異なるライフサイクル段階の市場間のPPM的(あるいは生態系的)資本移転が資本市場で効率的になされるべきなのに、それを阻んでいるのが日本企業の「高すぎる自己資本比率」だというのが北野一氏の批判だと思う。(続く

石橋秀仁 @zerobase

これは本質的にはゴーイングコンサーンという自明視された前提へ懐疑の目を向けろということ。「永遠の企業」という幻想を捨て、企業は人間の職業人生よりも寿命の短い乗り物だという現実を受け入れろ、ということじゃないか？(続く

石橋秀仁 @zerobase

ゴーイングコンサーン＞企業などが将来にわたって、無期限に事業を継続し、廃業や財産整理などをしないことを前提とする考え方。 http://bit.ly/bzHOvA

@AmaniNao

http://bit.ly/9ldRrp RT @zerobase ゴーイングコンサーンという自明視された前提へ懐疑の目を向けろということ。「永遠の企業」という幻想を捨て、企業は人間の職業人生よりも寿命の短い乗り物だという現実を受け入れろ、ということ

石橋秀仁 @zerobase

GCを疑うと企業価値より事業価値という話になるし、永遠の未来までのGCを前提とするNPVの非現実性が近似でごまかせないレベルに顕在化してくるはず

石橋秀仁 @zerobase

海部氏のガラパゴス論的に。楽隠居企業が自ら老体に鞭打って新規事業に取り組むのを諦め、キャッシュカウをエンジョイするとしよう。必要以上の資本を市場で投資家に還元すると同時に、必要以上の設備と人員も手放す、つまりリストラの必要がある。(続く

石橋秀仁 @zerobase

企業の「成長という幻想」＞成長しない安定した『キャッシュカウ』になったら、そのお金は配当にして株主に還元すればいいのにさー、日本の企業はそれもしないから、投資家はぶーたれるわけヨ。 http://bit.ly/9G3o6B

石橋秀仁 @zerobase

「楽隠居事業」とは＞新しいものが出てくるのを阻害しないために、退場すべきものが、健全かつ（中にいる人も、お客さんも含め）ハッピーな状態で退場するにはどうしたらいいのか、を論じている。 http://bit.ly/d221Kb

石橋秀仁 @zerobase

リタイアして余生を楽しむためのリバースモゲージみたいに、楽隠居をエンジョイするための前向きなリストラが必要。この「楽隠居企業の前向きなリストラ」を日本社会が受け入れられるかが問題。(続く

石橋秀仁 @zerobase

日本企業の高すぎる自己資本比率により、資本市場を通じたイノベーションへの投資が不十分であるという問題は、経営者や投資家だけの責任ではない。企業を〈家〉と見なし家父長的な保護を求める人々の問題。企業を社会保障の担い手としている制度の問題。つまり日本社会の根深い問題。

@AmaniNao

http://p.tl/3ptC RT @zerobase 企業を〈家〉と見なし家父長的な保護を求める人々の問題。企業を社会保障の担い手としている制度の問題。つまり日本社会の根深い問題。

石橋秀仁 @zerobase

組織organizationがtissueを経てcellに分解される21世紀の〈組織〉研究にcellularization studyと名付けよう

石橋秀仁 @zerobase

楽隠居の「前向きなリストラ」を可能にするためには、流動的な労働市場も必要 RT 成熟衰退産業から成長産業（イノベーション）への資本移転を阻むもの http://togetter.com/li/18599