おまけ いや、満州でおきたことだけど、弾薬の雷管周りに塗ってある蝋が凍結して挿弾子と張り付いちゃって故障が発生するとか普通想定外でしょ
2022-05-08 13:51:14おまけ『ショーシャの弾倉について』
バトンを受け取ったのでここは私が受け持ちますが、結論から言うと、自動火器での使用には致命的なほど向いていない8mmルベル弾を使わざるを得なかったために、側面に穴を開けざるを得なかったわけですね twitter.com/C11katao/statu…
2022-05-08 11:48:09全然違う 座薬めいた形状のくそアホ弾薬を使う都合である 細かいところは@ReliantPie34560さんに任せた pic.twitter.com/nfxBGB8R0P
2022-05-08 11:40:15まず、ショーシャMle1915の弾倉にはなぜ穴が開いているか?という誰もが持つであろう疑問があるかと思いますが、よく以下二点が理由として挙げられています ①弾倉の残弾数を確認するため ②弾薬形状の都合からフォロワーを押し下げなければ装填しにくいため
2022-05-08 11:54:23twitter.com/ReliantPie3456… ①については馬鹿々々しい理由だとよく言われますが、これについては設計者であるショーシャ氏が、初期の段階から射手・弾薬手の二人一組運用を想定していたことが間違いなく影響を与えているものと考えられます
2022-05-08 11:58:00「戦場では多くの弾薬が消費されるが、多くは射撃の名手でないため効果は薄い。後者(=射撃の名手?)に多くの弾薬を与え撃たせるべきだ。全体の火勢を衰えさせないため、彼らには自動小銃を与え、弾薬は助手に運ばせる。こうすることで既存の砲兵隊に匹敵する"真の歩兵隊"を作るのだ」と
2022-01-30 14:28:22twitter.com/ReliantPie3456… その証左として、写真が現存する最古のモデルにあたる1911年型の時点で、既に弾倉に開口部が設けられています
2022-05-08 12:01:10あとCS 1911 FMの段階では結構しっかりした造りの二脚を備えてるから、Mle1915の二脚が簡素化されたのはグラディエートルでの生産性向上を目的としてたっぽい気がするね pic.twitter.com/zDyN8LTOIv
2021-07-11 00:37:03ただ、同時期で成功した軽機関銃(マドセン、ルイス等)では弾倉側面等に開口部を設けていないことから、これが本質的な理由とは言い難いでしょう
2022-05-08 12:03:35まず、フランス仕様(8mmルベル)では巨大な開口部がありましたが、アメリカ仕様(.30-06)には、指一本入るくらいの、それもフォロワーを押し下げることが目的だとはっきりわかる開口部しかありません pic.twitter.com/9QOnljYc4d
2022-05-08 12:15:55また、ベルギー仕様(7.65×53mm)に至っては、指を突っ込めるほどの開口部がそもそも存在しません pic.twitter.com/Jwt0eUSbfY
2022-05-08 12:22:13開口部がないモデルについては弾薬(.30-06、7.65×53mm)に共通点があり、双方ともリムレス弾であること、薬莢の胴にあたる部分のテーパーが緩やか(=ベース直径とショルダー直径の差が少ない)であることが挙げられます 要するに、弾薬を並べても真っ直ぐ並びやすい方なんです pic.twitter.com/cmavFZiCv7
2022-05-08 12:29:50ではフランス仕様の8×50mmRはどうか?となりますが、こうなります(真ん中二つ) pic.twitter.com/oc3zeFNRur
2022-05-08 12:52:07CIPによるとベース直径13.77mmに対しショルダー直径11.42mmなので、その差自体は2.35mmと少ないように見えて、リムからショルダーまでの長さが前述の二種よりも8mm以上短い(=テーパーがキツい)ことに加え、リム径が16mmとのことなので、要するに凄まじくケツがデカい弾薬なんですこいつ
2022-05-08 12:56:15じゃあそんな弾薬を20発並べるとどうなるか? こうなります pic.twitter.com/QGrNiSlSWl
2022-05-08 13:10:09で、ここからは銃に詳しくない人でも感覚で何となく察すると思うんですが、こんな湾曲した形状にしか並ばない弾薬を上から一発づつ20発込めたとして、すんなり半月状に並ぶと思いますか?
2022-05-08 13:42:15youtu.be/OFFgDdSMBAw?t=… その答えがこの動画になります 指を突っ込んでフォロワーを押し下げないと、とてもじゃないけど簡単に装填できたものではない
2022-05-08 13:43:26twitter.com/ReliantPie3456… あとショーシャの弾倉には前期型・後期型があると以前に呟きましたが、この後期型では、フォロワーを押し下げた状態で固定するためのポンチ穴が新たに設けられています 先述の動画でMark Novak氏が実演して見せたように、実包の先端を差し込んで固定するものですね
2022-05-08 13:47:07前期型弾倉と後期型弾倉 使用する鋼板の厚さが僅かに厚くなったのと、若干小さくなった側面開口部、フォロワー停止用のピンを入れる穴が追加されたのが特徴 pic.twitter.com/WmizYrpTBp
2021-05-08 01:10:57twitter.com/ReliantPie3456… それと、弾倉の開口部については仏軍も手をこまぬいていたわけでなく、一応は弾倉の改良案について公募しており、開口部を設ける方法以外で装填を容易にするためのアイディアについて検討しています なおこのコンペは全案問題ありとして却下となっています
2022-05-08 13:55:21twitter.com/ReliantPie3456… 改良については生産者であるグラディエートルへも打診されていますが、ペーパープランに終わっています
2022-05-08 13:57:54それと、1918年5月に上記の改良型弾倉のコンペが失敗に終わった後、グラディエートルに対して「前面の窓が無く、背面の窓を閉じるための可動式シャッターを備えた新型弾倉」の開発要請が行われているものの、こちらも現存するものが無くペーパープランに終わったのでは、との由
2022-02-27 16:47:11弾倉の改良に積極的でなかった理由は、これまた弾倉の鋼板の薄さにも影響してくる話ではありますが、コスト面での問題があったのは間違いありますまい
2022-05-08 14:02:43twitter.com/ReliantPie3456… というのも、ショーシャの弾倉は全てグラディエートルで製造されていたわけでなく、パリ市内の様々な工場へ委託して、ピーク時には一日一万本程のペースで製造されていました
2022-05-08 14:04:26あと弾倉、1917年~1918年頃には一日1万個のペースで製造されてたそうだけど、全部が全部グラディエートルやForges et Acieries de la Marine à Homecourt(SIDARME刻印のメーカー)で作ってたわけでなく、パリ市内の色んな工場に委託して作ってたっぽい 中にはオモチャ工場だったところもあったとか
2021-06-06 17:38:51仮に鋼板の厚さを更に増すなり、開口部を減らすために設計を全て見直すなりすれば、当然ながら製造者側でもラインの見直しを行わざるを得ず、その間の弾倉の供給がストップしてしまうわけで
2022-05-08 14:09:33オマケに生産ペースの都合から、僅かな仕様変更でも凄まじいコスト増につながるので、様々な要素を天秤にかけた結果、後期型弾倉への変更後に弾倉の改良が行われなかったものかと思われます ここら辺は根拠資料が少ないので推測混じってますが…
2022-05-08 14:11:13twitter.com/ReliantPie3456… あと1918年以降の改良への消極さについては、これも多少影響しているのではないかな、というのが私見です 実際、戦後にBARを実際に試験した結果としてMle1915の延命措置を正式に打ち切ってますし
2022-05-08 14:15:13ちなみに1918年6月29日に、総司令部、AEF、仏軍の三者の前でヴァル氏がM1918のデモンストレーションを行い、仏軍に大変な衝撃を与えているので、何気にショーシャMle1915の歴史においても重要な役割を果たした人物だったりもする twitter.com/ReliantPie3456…
2022-04-30 18:57:43