すべてを支配する「天」の一族を名乗った五胡十六国時代の匈奴の皇帝「赫連勃勃」(かくれんぼつぼつ)から語り出す草原地帯の歴史

「赫連」(かくれん)とは、どういう意味だったのか?その一族の名前の起源を探ると、草原地帯の言語と交流の歴史が浮かび上がってきた
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巫俊(ふしゅん) @fushunia

あっ、すいません、参照したのは2012年刊行の『中央ユーラシア環境史』第1巻収録の林俊雄氏の見解(林氏が2011年に別の論考で述べたものだそうです)ですが、また何か学説が変わったりしてるかもしれませんので、「確実」では無く、何かの関わりはやっぱりあったらしいという個人的な実感です

2020-03-29 23:34:02
やかた @yakata22

@fushunia ああー フン族の源流に匈奴がいたらしいって説が、最近力を盛り返しているんですか🤔

2020-03-29 23:48:48
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@yakata22 いや、その、どうしても本に飢えて、奈良県の大きな本屋に行って、勢いで買ってしまった『中央ユーラシア環境史』第1巻(2012年)という専門書に、そうしたことが書かれてまして。この本(林俊雄氏)以外の人がどういう風に言ってるのかは、把握してないです。

2020-03-29 23:53:19
やかた @yakata22

@fushunia あくまで一説、という事ですか。 ただ「匈奴とフン族は無関係!」という説で止まっていた僕にとっては刺激的なツイートでした。サンクスです。(^o^)

2020-03-30 00:15:55
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@yakata22 無関係説は、無関係だと証明した訳でも無いのに(調べれば調べるほど、フンと匈奴が離れてる(馬具か何かが違うのでしたっけ?)のは、関係があったとしても自然なことだと思います)、いやに幅を利かせてた感がありますね…専門外なので、関わらなかったのですが。

2020-03-30 00:20:41
チャリンコのったべとべとさん🎭 @cyclingbetobeto

@fushunia @zimkalee ハリウッド映画の「ナイトミュージアム」で、アッティラがアジア系になっていたので、てっきり「匈奴=フン族」説が、知らない間に通説になったんだと思ってました。

2020-03-30 14:59:14
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@cyclingbetobeto @zimkalee フン=匈奴説は、とくに日本の研究者が否定的に扱ってきたと聞いた覚えがあります。欧米の研究者は論争が二転三転することも珍しくないので、フンと匈奴の関係に可能性があると考える学者もドイツ等にはいるとか聞きました。

2020-03-31 00:55:41
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@rivereastbamboo 新疆ウイグル自治区から、フンの王族が使うものと同じタイプの鍑(ふく、ナベのこと)が出土してまして、新疆に移動した匈奴系勢力がフンになったことが明らかになってるみたいです。まあその、敗走した北匈奴が一気にフンになったのではなくて、北匈奴が長く新疆にいたみたいなんですけど。

2019-05-31 21:51:57
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@rivereastbamboo 匈奴=フン説が有名になった頃には、まだ互いに似てるというだけで直接的な証拠が無かったようです。情況証拠は匈奴=フンだと示していたので、ドイツなどでは匈奴=フンが定説の位置にあったようですが、日本の学者は慎重なので、「分からない」と説明するのが普通だったと思います。

2019-06-01 00:46:34

追記(結びに代えて)

巫俊(ふしゅん) @fushunia

鮮卑とか匈奴とか、青銅器時代にどんな紆余曲折があって歴史の記録に最初に出てきた頃の「スタート地点」(鮮卑や匈奴の歴史時代の始まり)にやってきたのかが、とても気になるんですけど、正直全く分からないんですよね。言語学とか遺伝学、考古学の研究が進むと見えるようになるのかもしれないですが

2022-05-17 03:38:49
巫俊(ふしゅん) @fushunia

5月16日が五胡十六国の日だということで、「赫連勃勃」の記事を新しくまとめてみましたが(昨年も赫連勃勃でしたが、まだ話題が残ってました)、正直に言いいますと、青銅器時代と五胡十六国時代を結んでる「歴史的な関係」が分からず、空白になってる部分が多いです。

2022-05-17 03:44:07
巫俊(ふしゅん) @fushunia

匈奴や鮮卑としてまとまる「前段階」の時代の文化とか風習とかが分かれば、意外な連続性があったことが分かったり、逆に歴史時代には絶えてしまった神話とか発想があったことを知ることができて、五胡時代の匈奴や鮮卑の人たちの気持ちに迫ることができるはずです。

2022-05-17 03:47:19
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