【全国大学国語教育学会】第142回全国大学国語教育学会東京大会(オンライン)まとめ

2022年5月28日-29日にオンラインで開催された、第142回全国大学国語教育学会東京大会のまとめです。 https://sites.google.com/view/jtsj2022koganei 次回は2022年10月15日-16日に、千葉大学にて対面開催(予定)ですので、最後のオンライン大会となるかもしれません。 ★第142回東京大会特設サイト 続きを読む
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KAMMERA Yuta @mera85326

たとえば「わたし、昨日遊園地に行ったよ。それで観覧車に乗ったの」の2文目の主語は省略するのが自然。また、きれいな風景を見て感動したときには、「わー!」とことばを失うことがよくある。ここで「これはきれいな風景です」と主述の整った文をいう人は(たぶんあまり)いない。

2022-06-09 06:08:38
ロカルノ @s_locarno

文法ネタの授業として好きな曲の歌詞について扱うことはよくあるけど、心を動かすような歌詞って日本語としては破格だらけだからなぁ。むしろ、そういう破格を効果的に使いこなすことに妙味があるわけだし、四角四面な言葉遣いの指導になっていくことは良い筋には思えない。色々と余裕が欲しい。

2022-06-09 06:10:58
KAMMERA Yuta @mera85326

いやもちろん主述を省略してもいい場合もあるけど、一般的には主述を整えろという指導をすることには意味があるだろう、という考え方もある。たださっきの「先生、トイレ」の場合に、どれくらい子どもが「言い換える必然性」を感じるかには疑問が残る。

2022-06-09 06:12:00
KAMMERA Yuta @mera85326

主述を整える必然性を感じるのは、発表のときに省いてはいけない主語を省いてうまく伝わらなかったときや、作文で主述がねじれて文がうまく整わなくなったときだと思う。そういうときに「こうするとうまく伝わるよ」と指導することに意味がある。

2022-06-09 06:13:48
KAMMERA Yuta @mera85326

ほしいものを「パスパス!」「ぼく、ハンバーグ。」と名詞だけでいうことはよくあるし、それでいい。そういう子どもの中から出てくる表現を抜きにして、(たとえよかれと思っても)外から文法がやってくる状況では、いつまでたっても文法と言語活動が分断されたままだと思う。

2022-06-09 06:17:04
KAMMERA Yuta @mera85326

むしろ目指したいのは、たとえば作文を書くときに「なんか文が変だな。ひょっとして主述の問題かな?」と考えられる、あるいは詩を作るときに「ふつうはここで『は』を使うけど、自分は『が』のほうが面白いと思うな」と考えられるような文法。

2022-06-09 06:19:22
KAMMERA Yuta @mera85326

自分の中から出てくる表現を見直して、決めるときの根拠になる文法、といってもいい。そういう文法のほうが、「正しい文法」よりはるかに価値があると思う。

2022-06-09 06:20:08
あすこま @askoma

【過去記事紹介】 [告知]5/14(土)午後2時〜、公開講座「『生きて働く』文法とはど� askoma.info/2022/05/07/901…

2022-06-09 12:44:11
ロカルノ @s_locarno

山月記の最後の一文も破格ですね。

2022-06-09 19:28:20
Nona.G -野中潤- @nonakajun

@s_locarno そういうレッスンを受けずに生きてきたせいか、「破格」と見えるメガネを外すと「破格」ではなくなるいうこともあるんだろうなぁ…などと、「山月記」の結びを読み返しながら考えています。

2022-06-09 20:00:06
全国大学国語教育学会研究部門 @jtsj_zkdg

5/28(土)に開催した課題研究「海外のリテラシー教育と国語教育: 何が児童生徒のリテラシー学習を活性化させるのか?」登壇されたゴードン先生から、事後アンケートの質問への回答が届いています。 発表動画は特設サイトから6/12まで視聴できます。 #jtsj #リテラシー docs.google.com/spreadsheets/d… pic.twitter.com/u2klnWF4kp

2022-06-09 20:45:23
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いのせん memento mori @inosennn

「はい。先生は、トイレです。」という選択肢。 その選択肢を選べるのほほん空間と、そのお約束を笑える空間。 コーディネートという支援。 twitter.com/mera85326/stat…

2022-06-09 21:26:11
KAMMERA Yuta @mera85326

教師と子どものよく聞く(?)やりとりとして、子「先生、トイレ」「先生はトイレじゃありません」というのがある。もしこれを本当にいう教師がいるとしたら、「単語だけでなく述語のある文を言うべきだ(例「に行きたいです」)」という意図があるのだろうけど、あまりいい指導のしかたには見えない。

2022-06-09 06:03:42
ロカルノ @s_locarno

いつか「国語教科書の中に潜む文法話」ってブログを書きたい

2022-06-09 21:53:39
KAMMERA Yuta @mera85326

全国大学国語教育学会第142回大会の紙面発表、6/12までです。いまわたしも、質問したいと思いつつしそびれていた発表に質問をしています(出遅れた…)。発表内容の閲覧、質問は申込者向けの特設サイトから。 #jtsj

2022-06-10 09:22:15
KAMMERA Yuta @mera85326

同大会の公開講座アーカイブも、6/12までの公開です。アーカイブ公開をしているためか、今回はとても多くの方にご覧いただいています。ありがとうございます! #jtsj sites.google.com/view/jtsj2022k/

2022-06-10 09:23:41
あすこま @askoma

この前の学会シンポジウムでも話したんだけど、教科書の作文教育って基本的に子どもの「目的や読者を設定しない、準備しない、推敲しない、振り返らない」未熟な書き方を、「目的や読者を設定して、準備して、推敲して、振り返る」書き方に変換しようとしてるわけで、(続く)

2022-06-11 22:23:27
あすこま @askoma

(承前)それは、伝達文として機能する/仕事をする書き方を身につける上では大事なんだけど、一方で、このレールに子どもを乗せることで失われるものも多くあるのよね。だから、「未熟」とされがちな子どもの書き方の持つ可能性を肯定的に再評価して、中高生の作文教育にどう取り入れていくか(続く)

2022-06-11 22:26:36
あすこま @askoma

(承前)という問題に最近の僕は関心がある。これが、佐宗さんの『模倣と創造』で言う創造性のスランプの克服と同じ問題意識なのだと思う。もちろん、文章は絵画などのアートと違って伝達の道具でもあるから、一方で大人の「仕事」としての書き方も教える必要はあるのが、難しいところなのだけど。

2022-06-11 22:32:11
あすこま @askoma

また、良い文章の書き手とは、結局のところ世界をよく見る/観察する人なのだという思いも強まっている。ネイチャー・ジャーナリングの本は、フレッチャーの作家ノートの本を経由すれば、作文教育の本として読むこともできる。

2022-06-11 22:36:35
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