公開シンポ「原発災害をめぐる科学者の社会的責任」 cobta さんの実況

東大本郷キャンパスでの日本学術会議哲学委員会「原発災害をめぐる科学者の社会的責任」公開シンポジウム cobta さんのすばらしい実況
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藤井セイラ@集英社で「逃げる技術!」連載中です @cobta

島薗進さん「科学リスク評価について唐木さんに質問したい」唐木英明さん「来場者からも同じ質問が来ている。科学者だけでリスク評価ができるのか、という質問。それでいうとまずリスク評価とは何かという話をしたい。たとえば食品の安全評価。専門の科学者でしかできない」 #原発災害シンポ

2011-09-18 15:53:26
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唐木英明さん「食品安全委員会の委員をしている。たとえば添加物の安全を確かめるときは動物実験をして、全く毒性が出ないという閾値を確認する。そこにたとえば統計学者や一般人が入ってきても話がわからない。また事業者や消費者が入ると自分達の利益に引っ張ろうとしてしまう」 #原発災害シンポ

2011-09-18 15:56:46
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小林博司さん「双方向性というのは、何も一緒にフラスコ降りましょうということではなくて、どこが心配、何が心配というところには市民の声が入ってくるべき。パブリックコメントだけでは不十分だろう。」 #原発災害シンポ

2011-09-18 16:01:08
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小林博司さん「原子力の世界で、パブリックコメントを必要だと思っている人は少数。市民との双方向性や対話は重要視しておらず、広報くらいにしか思っていないところがある。パブリックアクセプタンスくらいに思っている。そこを食品安全委員会ができてるのはBSEで失敗したから」 #原発災害シンポ

2011-09-18 16:04:37
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小林博司さん「原子力の世界の中に、必要があれば原発を止めるとか核燃料サイクルをやめるといった選択肢は最初からない。市民への広報は考えていても、双方向性ではない。だからわたしは原子力安全委員会などの仕事をやるのは(1年ほどやったけど)やめた。」 #原発災害シンポ

2011-09-18 16:07:17
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小林博司さん「唐木さんの発表は少し大本営発表すぎるかなと思う」 #原発災害シンポ

2011-09-18 16:08:12
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小林博司さん「線量の影響については、ユニークボイス(すでに統一見解ができている)でない問題を、ユニークボイスであるかのように発表されているのではないか。ICRPだって年々変わっている」唐木さん「ICRPはそういういろいろな見解をまとめたものだから信頼されている」 #原発災害シンポ

2011-09-18 16:11:11
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どうしても、唐木さん VS 他のパネラーになってしまうので司会の金井淑子さんが話をなんとかいろいろ振ったり進めたりしようとしている。 #原発災害シンポ

2011-09-18 16:12:14
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小林博司さん「ICRPでの見解の一致というのは、多様な見解があるところを割り切って見解を一致させている。でないと使えないから。それを金科玉条にしていくかどうかというのは別問題」押川正毅さん「ということはリスク評価だけでなくリスク管理にもふみこんでるわけですね」 #原発災害シンポ

2011-09-18 16:17:07
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押川正毅「すぐ『感情的だ』っていわれちゃうんですけど、こういうトランスサイエンスの問題において完全に中立な科学者なんていないんじゃないかと思う。タバコの話を持ち出す時点でそれも感情的だと思う。僕もほんとは物理でいう理想気体みたいに中立でありたいです(会場笑い)」 #原発災害シンポ

2011-09-18 16:20:01
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押川正毅「これまで物理学者として、中立でありたいし、中立であれるように思ってきた。しかし今の現実をみていると、どの科学者にも立場があると思う。幅広いスペクトルがある。」 #原発災害シンポ

2011-09-18 16:23:28
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島薗進さん「国立大学の教員だということで、制約があるのではという質問がきました。東大柏キャンパスの高線量問題についての声明に賛同してくださった先生は(たった)70名です。やはり自分の立場からは賛同しづらいという方がたくさんいます。」 #原発災害シンポ

2011-09-18 16:27:26
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鬼頭秀一さん「東大はこの40年間なにをやってきたのかと思います。どこかでみたような風景がいくつもあります。40年前ならもっと運動があったのですが。」 #原発災害シンポ

2011-09-18 16:28:53
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鬼頭秀一さん「市民調査というものはこれまでより進んでいけるのではないか。これまでは専門家の専売特許だったが。それを研究者がサポートする。」 #原発災害シンポ

2011-09-18 16:30:14
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押川正毅さん「事故当初は全国で都道府県に1つだけモニタリングポストがあって、それだけを見て、たとえば千葉は線量低いなどと認識されていた。その中で東大柏キャンパスの線量の高さがわかって、それもきっかけのひとつとなり、各地で実は線量高いケースがあるのがわかった。」 #原発災害シンポ

2011-09-18 16:33:38
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押川正毅さん「柏キャンパス問題。ホットスポットの存在が明らかになったことは貢献かも。しかし、東大HPではこの線量で健康影響ないと明記したために、多くの自治体で『問題ない』とされてしまった。継時的にデータをみたら事故影響なのは明らかなのに、それも明記しなかった。」 #原発災害シンポ

2011-09-18 16:44:12
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金井淑子さん「会場質問を受けて)原子力問題と放射線問題は別個だと思う。放射線治療はもちろん停滞させてはいけない。それとはべつに、広島から福島に至るまで、どうしてこういうかたちになってしまったのか。原子力村を後押ししてきたのはわたしたちの日常生活にひそむ欲望。」 #原発災害シンポ

2011-09-18 16:47:04
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金井淑子さん「産官学一体で進められている状況。どうつきやぶっていけるのか。原子力問題は軍事問題と結び付いている。原子力を推進してきた、東大を中心とするかっこつきの『科学者』…。きのう駒場のシンポで若い研究者の危機意識にハッとした。大学だけで話す場合ではないかも」 #原発災害シンポ

2011-09-18 16:50:57
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会場からの質問は(質問してる人も研究者?かなり弁が立つけれど)原子力村の癒着、プロパガンダ、コングロマリット…、技術の不完全性を隠蔽する欺瞞、産官学の倫理の欠如…などなど、激しいんだけども、話すばかりであまり質問ではないかも…。 #原発災害シンポ

2011-09-18 16:53:31
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若い人からの質問。「憲法9条があるから軍事力を持てない。憲法9条についての議論を避けている。だから詭弁をこねくりまわして原子力に固執するのではないか」 #原発災害シンポ

2011-09-18 16:55:06
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会場質問。白髪の男性。「福島の親御さんが一番気にするのは子どもの問題。タバコ、酒、子どもには関係ない。広島長崎でもチェルノでも、子どものデータはない。その問題は今日触れられなかった。山下俊一氏の論文を読むと、もし数人がんになればその陰に数千人の疾患があることに」 #原発災害シンポ

2011-09-18 16:59:20
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会場質問。女性。「JOC事故で被曝作業員が搬送されたとき、中川恵一さんは研修医だったと思う。それをみていてどうして20mSvで安全だなんていろんなところでいえるんだろう。その感受性を人として疑う。科学にはそれだけの魅力があるのではないのか。とてもこわいと思う。」 #原発災害シンポ

2011-09-18 17:02:32
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会場質問。30代男性。「予防原則に即した対応が必要だと思う。乳幼児や胎児にはより慎重な対応だろう。除染を本当にやろうとしたら多大な税金がかかるだろう。本当に除染でいいのか。他の対応は?」 #原発災害シンポ

2011-09-18 17:05:53
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会場質問。中年男性。「わたしは医師で、4月に現地にボランティアの医師として入っています。管理区域としても許されないような、飲み食いも子どもの立ち入りもできない線量の中で、福島では普通に人が暮らしています。こわがることを感情論というとは。唐木さんにお聞きしたい」 #原発災害シンポ

2011-09-18 17:10:43
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会場質問への対応、唐木英明さん「おっしゃる通り、放射能の基準というのはダブルスタンダードなんですね。緊急時と平常時という。」 #原発災害シンポ

2011-09-18 17:12:55