こういう文庫解説はイヤだ!

主に、ミステリ小説の解説について。どういうスタンスで書いてほしいか、読者はどういう解説を読みたいか、などなど。 関連記事 この文庫解説がスキ! http://togetter.com/li/192129      この文庫解説は読んじゃダメ! http://togetter.com/li/192775
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@necoyasyoten

作家や翻訳家を讃えるのは当然だけど、読まれないかもしれない解説を書く技術に心血を注いでいる方が確かにいて、もっとみんな読めばいいのにと思う。という、猫谷の個人的意見。長々失礼しました!

2011-09-24 15:38:21
@necoyasyoten

ちなみに件の号泣解説は、ネタバレしてませんでした。帯に書いてある程度のネタバレ。それにもかかわらず、読了後の人間にあれほどの示唆をしボロ泣きさせるとは、本当になんたる技術なのだろうと、解説者の匠っぷりに感動し平伏したのでありました。

2011-09-24 15:23:16
@necoyasyoten

時に「他にもこーんなにおもしろい本もあるぞよ」と教えてくれる解説もある。負けるもんかと次に読む。文庫解説は私にとって友人であり先生であり敵であり、「読後のお楽しみ」なのです。

2011-09-24 15:20:12
千街晶之 @sengaiakiyuki

TLを遡ると文庫解説ネタばらし問題が。私は作品によっては解説で結末に言及する(もちろん「結末に触れていますので未読の方は……」といった但し書きは絶対必要)。その方が読者の理解の助けになると思えば、むしろ言及すべきだと思う。それが私なりの「作品と読者の橋渡し」だ。(続く)

2011-09-24 16:09:05
千街晶之 @sengaiakiyuki

ミネット・ウォルターズ『昏い部屋』(創元推理文庫)の解説では、かなりの分量を結末の解釈に割いた。そうでなければ、読後ポカンとしてしまう読者が続出したに違いないと予想したからだ。私が今まで書いた解説の中で、最も自信があるもののひとつである。

2011-09-24 16:13:20
千街晶之 @sengaiakiyuki

食事を終えたので文庫解説の話題に戻る。私の場合、作品に関するデータより、その解説者ならではの鋭い分析がある原稿の方が「得をした」感を受けることが多い(とはいえ自己満足な分析だと白けるだけだが)。理想をいえば巽昌章氏だが、あの境地は真似しようとして出来るものではない。(続く)

2011-09-24 18:59:16
千街晶之 @sengaiakiyuki

自分の理想とする方向性とはズレるけれど、文句なしに凄いと思うのは泡坂妻夫『喜劇悲奇劇』の新保博久氏による解説。まさに神業。ああいう解説を書けるのはあとにも先にもシンポ教授しかないと思う。(続く)

2011-09-24 19:03:18
千街晶之 @sengaiakiyuki

翻って自分はといえば、巽氏ほどの分析力はないし、新保氏の芸も、法月綸太郎氏の外連味も、川出正樹氏の情報量も持ち合わせていない。ならば自分でなければ書けないような解説はというと、たぶん森谷明子『七姫幻想』(双葉文庫)の解説のようなタイプのものではないかという気がする。(続く)

2011-09-24 19:09:52
千街晶之 @sengaiakiyuki

ある小説に名解説を書いたひとが、別の小説にも同じ水準の解説を書けるとは限らない(プロとして一定の水準を保つ必要はあるが)。小説と解説者のあいだにも、ある種運命的な相性がある気がする。基本的には解説者は小説を選べないので(たまに例外あり)、その相性を見抜くのが担当編集者の役割。

2011-09-24 19:14:37
千街晶之 @sengaiakiyuki

そういえばかなり昔、どこかの版元が巽昌章文庫解説集を出すという企画を耳にした記憶があるのだが、あれはどうなったのか。

2011-09-24 19:29:14
koume_MskM @koume_MskM

文庫解説でのネタばれ、そんなにこだわらない。私は文庫解説を先に読むことはあまりない。「解説」だし。本屋で解説読んで本を選ぶっていうのもしたことないな。翻訳物だと著者の情報や著作リストがあると嬉しい。その小説に登場する主題のプロ、例えば医療物ならお医者さんの解説も好きなパターン。

2011-09-24 16:37:00
sezmar @sezmar

.@mihororo さんの「こういう文庫解説はイヤだ!」をお気に入りにしました。 難しい。文字数、書き手で考慮できないならば編集側で指定するべきなのかな。 http://t.co/iX6i5nU9

2011-09-24 18:30:01
モア船長 @captain_more

俺は基本的に解説なんてもんは必要ないと思ってる。バカなこと書いてて興を削がれるのはいやだし。なので、ほとんど読まない。「こういう文庫解説はイヤだ!」 http://t.co/JUs51Hs9

2011-09-24 18:58:47
matsuo @matsuo000

作家の解説ならたいがい許せる。評論家のひとなら、きちんと調べたものを期待するかな。それ以外のブロガー、書店員さんの解説だとハードルあげるなぁ。それなりの仕事をしろ、と。>こういう文庫解説はイヤだ! http://t.co/4tCwyWlD

2011-09-24 20:35:31
matsuo @matsuo000

「いいから読め!」とか言語道断。

2011-09-24 20:35:57
キリ @kirie9

我が思い出の文庫解説ですか??無いですね!(さっぱり記憶にございません)

2011-09-24 23:29:08
ジョー猫 @korenkan

移動中にまとめて読み読み。ちなみにぼくは本格だろうが何だろうが事前のネタバレ上等というスタンス。.@mihororo さんの「こういう文庫解説はイヤだ!」をお気に入りにしました。 http://t.co/9Sa43klu

2011-09-25 12:40:51
惠 エリカ @elica_leica

書いてる人によって読んだり読まなかったりします。"@alphaville66: 文庫の解説って滅多のに読まないけど久しぶりに読んだらひどくて残念だった"

2011-09-25 17:28:07
@12key

ここ数日の文庫解説TLをまとめ読み。まあ、一番嫌なのはネタバレしてるやつだけど、その中でもその本以外のミステリ作品をあっさりなんの注意書きもなくバラしてるやつはホント腹立つ。

2011-09-25 19:35:46
unpocketable @unpocketable

そんなのアタリマエじゃん。と我ながら思いもするのですが、仕入れに金かかってまんなー。という #文庫解説 がステキなのはもちろんですが、その逆の、おいこれ書くのに費やした原価安すぎるんちゃうのん。みたいなテキストの底が割れるのって何であんなに速いんですかね。

2011-09-25 21:57:23
unpocketable @unpocketable

著者本人が「あとがき」ではなく「巻末解説」に登場するのって本来は相当な覚悟を要するものだと思うのですが、某文庫の某作家の某シリーズ(作品そのものはとても質の高いものだと思う)の巻末で、お手盛りな対談形式がキャッキャッウフフなのはどー考えても好意的には見れない私です #文庫解説

2011-09-25 22:00:49