九九式短小銃雑記

Wolfgang･Gottenberg【残余一万八千八百文字】 @C11katao

そう… （6.5ｍｍでも徹甲弾が与えられてから100ｍ以内の対装甲戦闘『も』できることになってた） pic.twitter.com/s6WxZd1jHF

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どっちかというと支那事変では思った以上に遠距離射撃が増したこと、それに伴って曳光弾が欲しくなったこと、また弾丸重量が増せば弾道が安定しやすくなるから遠くまで撃つのに向いていること 何より、『航空弾薬で7.7mmを入れ始めたからこれを機に』というノリと勢い 口径は流行やノリで決まる pic.twitter.com/oh0R5dE4MT

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し　ば　く　ぞ 構造的には全く三年式の踏襲だ さっきも言ったように7.7mmの口径は航空弾薬で7.7mmを導入したから、というようなノリで決まるんだけど、この航空機関銃がビッカース機関銃由来の八九式固定機関銃だ この弾薬である八九式を概ね踏襲した弾薬が九二式重機関銃弾薬である そういう話か？ pic.twitter.com/wBKLrD47Xk

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ところがぎっちょん九二式重機関銃弾薬もリムレスに改正され、重機関銃弾薬も小銃に装填できる 実際九九式軽機関銃、小銃、短小銃の射撃表は重機関銃弾薬もある 九二式重機関銃外１点弾薬中改正の件 jacar.archives.go.jp/das/image/C010… 九九式軽機関銃射撃表外二点制定の件 jacar.archives.go.jp/das/image/C010… pic.twitter.com/pYve7qYrun

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ちなみにこの九二式重機関銃弾薬の改正で地上銃器の薬莢は7.7mm無起縁に統一される、ハズ（昭和19年1月まで三八式小銃の生産があったことから目をそらす） まあ、珍しくそこは追加で説明してくれてて少しウレシイ pic.twitter.com/cFnVAWPG0V

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基本的にこの時代には小銃の価値はあまりなく、小銃が弾薬を撃ち盡すことはそうそうないのだけど、機関銃は違う すごい撃つ なので本来、小銃弾薬→重機関銃はあっても重機関銃弾薬→小銃はあまりない と、言っておいてあれなんだけど『九九式軽機関銃弾薬九九式普通実包』なんだよね、アレ

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九九式軽機関銃弾薬九九式普通実包仮制式制定の件 jacar.archives.go.jp/das/image/C010… 実際九九式普通実包は軽機関銃の銃身寿命を延長する設計だし、軽機関銃マンの反動問題対応っぽさがある 小銃弾薬、でなくて軽機関銃弾薬とみたほうが理解が素直 要するにこれ↓ twitter.com/Gew88suko/stat…

漢陽造 @Gew88suko

WW2以前の戦争(総力戦)を理解するにはこれを知っておかないとダメよね 7.92mmマウザーが長らく用いられたのは期せずして機関銃など自動火器に適する形状だったからだし、逆に同時期に登場した8mmルベル弾は自動火器で使うにはお排泄物であったため早々に消えてしまった youtu.be/seikga6-Ksk pic.twitter.com/BcKvNyjLNh

2022-08-10 10:37:19

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九九式普通実包については『先に軽機関銃ありき』で、当時の日本の小銃手の大切な役割の一つが軽機関銃に弾薬を逓送すること、であることを見ておかないと見誤る

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最初はそれで試験してるけど、軽機関銃の銃身の寿命がアホになるとか、小銃で使う大変とかいろいろとあるのよ 重機関銃弾薬は先に述べたように、『支那事変では思ったより遠距離射撃の機会が多い』がその動機の一つであるように、大弾量の弾を発射して遠距離の射撃に最適化している pic.twitter.com/DOyNIdDWfs

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中距離以下も機関銃なら問題ない 重厚な三脚架が全く完全に銃を保持してこれを成し遂げる 一方小銃や軽機関銃にそこまでの遠距離射撃は必要でない 小銃となれば400m以下（至近距離）、軽機関銃にても600m以下（近距離）、三脚架に乗せた軽機関銃で1000ｍ以下（中距離）対応できれば差支えがない pic.twitter.com/YnKXmg6VEi

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重機関銃弾薬は遠距離用で反動が大だ だったら互換性のある範囲で軽機関銃や小銃に適した弾薬を作ってしまえばいい だから軽機関銃弾薬は弾丸からして重機関銃弾薬はと違う そういうもの pic.twitter.com/86amzfaAvm

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英国でも重機関銃弾薬に弾量の大きい専用弾薬があったりする（ドイツでもあった気がするな？） つまりはそういう話 解散

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だから薬量より弾丸に注目してほしかった… pic.twitter.com/mXaDk3YvUT

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（どうでもいいけどその三八式銃実包、帝国陸軍のやつっぽくないからあまり適切だと思わない） pic.twitter.com/5EfMIrjQok

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twitter.com/C11katao/statu… pic.twitter.com/0mVyvAXTk8

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重機関銃にも使えることや、弾薬統制なんかの方が重点されているっぽさがある 野戦弾薬中、主要小火器の薬莢が統一されれば生産上もいいよね pic.twitter.com/ni7H5JdF4F

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7.7mm化で曳光弾を出してくるのは正しい 遠距離射撃でほしいね、という意見があるんだけど、夜間はあまりないなあ 気になるのはアメリカ軍曰く、日本軍の6.5mmにも曳光弾がある、とのことだけどよくわからん 多分ないはずなんだが…？ pic.twitter.com/jh8jjNmlcq

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薬莢の生産統一できないぢゃん pic.twitter.com/1cc5ynpYy6

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ちなみに昭和13年の改正から三八式にも脚があるんだけど、この仕様で生産された三八式があるかどうかは不明だ 用途は寒地での伏射 寒さで地面に接するべき左腕がかじかみ銃の保持が不確実になるのを補うためのものである 高さは『必要に応じて折曲』、というのがこの脚の売り文句（そう書いてある） pic.twitter.com/OlDWFoTZlk

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使用例は、知らん…

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脚で反動が抑えられる可能性は皆無だ

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末期型の九九式にはそぎ落とされた、必要性だけが残された美学がある （海軍の鋳造尾筒の銃から目をそらす） 小銃の省力化を取り上げたなら、機関銃が重機も軽機も最後までほとんど品質を落とさず生産を続けていたことにも触れるべきだ 当時の日本の軍隊でどれだけ小銃の価値が低下していたかわかる pic.twitter.com/bEu2dqIhA1

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機関銃は歩兵火力の骨格と言っていいほどの価値があるが、小銃はそうではない その時小銃は価値を失いつつあったのだ 日本の軍隊は機関銃の威力を信じ、それをよく発揚し、そしてその不足の中に死んでいった そういう軍隊だ 小銃の軍隊ではない pic.twitter.com/bXH9qbg2gR

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兵站の問題を解決するための7.7mmへの統一であったし、小銃射撃の価値の低下が反動の増加を許した 1戦で2,3発撃つかどうか、みたいなことがありえた時代にはもはや小銃の価値など見えてこない 狙撃や、敵が突撃のために立ち上がった瞬間の全力射撃、軽機関銃が射撃を始めるまでの数発の牽制それだけだ pic.twitter.com/aaQGiighPr

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もちろん軽機関銃故障のときのバックアップ、突撃直前の制圧射撃もあろうけど、基本は小銃はあまり積極的に射撃に加わるべきでないとされた時代であった そういう時代なのだ pic.twitter.com/n3ZRNhQQvy

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