寄生生物としてのモンスター ~ゴブリンを例に~

襲い、奪い、拐い、犯し、喰らう。 アーサー・マッケン氏の作品に登場する妖精や、蝸牛くも氏の作品に登場するゴブリンなど、他種族を害するタイプのモンスターが存在するとしたら、どういう設定なら無理がないか。 色々と考えてみて、備忘録程度にまとめてみました。
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Smith, Ordinary. Person. @PLAYER91539288

#ファンタジー #モンスター #ゴブリン 襲い、奪い、拐い、犯し、喰らう。 アーサー・マッケン氏の作品に登場する妖精や、蝸牛くも氏の作品に登場するゴブリンなど、他種族を害するタイプのモンスターが存在するとしたら、どういう設定なら無理がないでしょうか? ↓

2022-09-17 09:14:04
Smith, Ordinary. Person. @PLAYER91539288

ここではゴブリンをイメージサンプルとしてみます。 一つは、ゴブリンを「生物的寄生生物」と定義する設定。他種族を介することで繁殖します。 暫定的に、ここではゴブリンを卵生性物と定義しましょう。 まず雌雄で交尾した後、ゴブリンは犠牲者に卵を産み付けます。 ↓

2022-09-17 09:15:13
Smith, Ordinary. Person. @PLAYER91539288

ここで他種族を犯すのは雄ではなく雌であり、陽根とみなされるものは実は卵管です。 女性なら子宮内、男性なら直腸に産み付けられるかもしれませんが、産み付けられる数を考えると、本能的に女性を選択することになり、男性は大体捕食されるでしょう。 ↓

2022-09-17 09:16:17
Smith, Ordinary. Person. @PLAYER91539288

この時、寄生バチの類であれば毒で動きを封じるでしょうが、毒を持たないゴブリンの場合は、痛めつけて動きを弱めるか、直接手足を切断して動けないようにしてくる可能性が高いです。 卵が孵ると、子は犠牲者の肉体を食らって成長します。これはいわゆる「捕食寄生」に近いでしょう。 ↓

2022-09-17 09:16:55
Smith, Ordinary. Person. @PLAYER91539288

しかし、これではゴブリンが群れで狩ることが可能かつ、ある程度の大きさを持つ生物であれば何でも襲うことになり、人間種のみを襲う理由付けには不十分です。 ↓

2022-09-17 09:17:55
Smith, Ordinary. Person. @PLAYER91539288

今一つは、ゴブリンを「社会的寄生生物」と定義する設定。これは、社会性はありますが他種族を害することで利益を得ようとする生物です。 外見からして、ゴブリンは矮軀です。 成長しきっていても身体能力は人間やエルフのある程度成長した子供程度であり、身体は脆く弱い。 ↓

2022-09-17 09:18:22
Smith, Ordinary. Person. @PLAYER91539288

そのため、文明もあまり発展しないでしょう。 そこで生き残るために、他種族を襲って彼らの物資を奪います。 奴隷にするのは、体格差を考えると可能性は低いでしょう。 なお、他所のグループの物資を奪って自らの物資とする寄生行為を「労働寄生」と言います。 ↓

2022-09-17 09:19:07
Smith, Ordinary. Person. @PLAYER91539288

さて、彼らは持たざる者であり、持つ者である人間種に対して羨望を抱いているかもしれません。 どうすれば彼らになれるか、なれなくとも近づけるか。 長年に渡って熟成された羨望と考察の結果、ゴブリンは一つの教義を得ました。 ↓

2022-09-17 09:19:40
Smith, Ordinary. Person. @PLAYER91539288

それは、彼らの力を得れば、我らは彼らのようになる。 彼らを喰らい続ければ、やがて彼らのようになる。 我らの血に彼らの血が混ざれば、彼らのような我らが子孫となる。 他種族に一方的に寄生することで繁栄を望まんとする。ゆえに、彼らは人間種を襲うのです。 ↓

2022-09-17 09:20:09
Smith, Ordinary. Person. @PLAYER91539288

この場合、ゴブリンの雌に欲情することは難しいので、人間種の男はすぐに捕食されるでしょう。 ざっくりと考えてみましたが、こういう答えがない問の答えを考えるのは、脳が鍛えられる気がします。 ↓

2022-09-17 09:20:46
Smith, Ordinary. Person. @PLAYER91539288

ゴブリン神話の一例 「悪を働く彼らにどうしても慈悲の心を持たせることができなかったため、神は彼らから女を作る力を奪った。すると彼らは繁殖のために他の種族を襲うようになった。」 ↓

2022-09-17 09:22:25
Smith, Ordinary. Person. @PLAYER91539288

「ゴブリンは強欲な種族とされている。しかしそれは、足りない部分が多いという裏返しでもある。外見からして、ゴブリンは矮軀だ。成長しきっていても身体能力は人間やエルフのある程度成長した子供程度であり、身体は脆く弱い。」 ↓

2022-09-17 09:23:47
Smith, Ordinary. Person. @PLAYER91539288

「その肉体の弱さをカバーするために、獲物を狩るために罠を張ったり策を練ったりするのだが、傍目にはそれがずる賢く見えるのだ。」 「ゴブリンには常々注意せよ。安らかな死ではなく苦痛の生を得たくなければ。」 〆

2022-09-17 09:25:10
Smith, Ordinary. Person. @PLAYER91539288

#ファンタジー #モンスター 過去の追記 #1 寄生バチは得物を生かさず殺さず、子のねぐら兼餌として有効活用するための毒やウイルスを保有している。

2023-03-06 20:58:08
Smith, Ordinary. Person. @PLAYER91539288

#ファンタジー #モンスター 過去の追記 #2 竿役としてのモンスターの体液に麻薬成分が含まれていたり高栄養だったりするのは同じように獲物を生かさず殺さず繁殖装置にするためと考えると、寄生生物という要素は、設定としては合理的と思うのだが。

2023-03-06 21:00:12