世界のGOODデザイン鑑賞企画「ウクライナ編」

POO松本 @POO_MATSUMOTO

次なるデザインは日本・名古屋に本社があるマキタ釘打機。正確無比な釘打ちはあのウイリアム・テルに勝る…！と日本製の機器の確かさを、りんごを穴だらけにしながら熱弁。誰も傷付けずにこれだけアピール出来るアイデアが素晴らしい。日本人としても嬉しくなる白眉な出来に拍手！ pic.twitter.com/g56teuASdy

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ちょっと痛々しいデザインですが、こちらもアイデアはお見事なウクライナの武術教室（カンフーかな？）の宣伝デザイン。頬には殴られた際に出来たであろう縫われた傷が生々しいですが「変化の時」と題して、強くなろうと呼びかける。ベスト・キッドとかああいうノリなので皆様方も大目に見て頂ければ pic.twitter.com/DAKrvtOofE

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さて夜も更けて参りました、ここらで「オトナなデザイン」に突入。一番手がこちら「道は無い」と題されたデザインですがさて何か？…そうコンドームの広告で。チョウチンアンコウの触覚が卵子、口内が装着済となっている訳で。重要だけどセンシティブな内容ゆえにイラストの軽さが功を奏した佳作。 pic.twitter.com/EDyo09O0FQ

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同じくコンドームのデザインを二種。「チャンスは無い」と無慈悲な宣告を下すのはカウボーイや騎士団の前に広がる深い落とし穴。その穴の形状をよ～く見なくても、何かはわかるよね？っていうｗ　イラストだから踏み込めるけど、あまり下品にもならず、という塩梅が難しいけどよくやったな、と pic.twitter.com/YWvfkyEeet

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「新しい年、新しい情熱」と題されたデザイン四種からまず一枚ペタリ。…この結び目で何か？がすぐに分かった人はまぁ特に自慢にならないので要注意な（苦笑）この結び目はいわゆるSM的な拘束（縛り）な訳ですが、残りを見る前に、このお店、チラッと覗いてみますか！ pic.twitter.com/31Y5WgJaTT

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先の広告、件のお店を本当にたまたま見つけたんで店内の様子をどぞ。SMバーというよりも、日本でいうとこのショーパプな感じかな？と。客が参加する時もあるみたいだけど（火のムチでドヤされてるオッサンの写真は割愛ｗ）基本はショー鑑賞っぽく。デザインを出す側を見るのは本企画でも初かも？ pic.twitter.com/zYLEOjlfwx

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先の店内の模様を踏まえて、もう一度デザインを見ると少し見た目が変わるかも。エキセントリックな性癖は中々表に出すのが難しいのはウクライナも日本も同じ。新しい年に少しだけ正直な自分に、というキャッチコピー・デザインコンセプトは大いに頷けるので、個人的にはアリよりのアリで！ｗ pic.twitter.com/4C7AC2mTsK

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ここから一連はアダルトグッズ店のデザイン9種がお目見え。性の問題はどの国でもどの人種でも切り離せないもの。ウクライナでは性についてどう向き合っているのか？をデザインから知る、それでこそ文化を知る真の切っ掛けになるのでは、と。こういうのが苦手な人は5ツイート先まで飛ばすのを推奨！ pic.twitter.com/heSpkqs81o

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まずは実際に掲示された状態をペタリ。「大丈夫＿願うこと、一緒に試すこと、共有すること＿性的空想は下品で汚いもの、恥ずべきものではない」と見る側の意識をキャッチコピーでまず肯定するのがこのデザインの肝。脳内での妄想は当然で、互いに了承を得たカップルが挑戦することを否定しないのがよき pic.twitter.com/IzVKZKIkd6

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何を願うか？は人によって違う。例え何を願っても、それが大多数の人と一致しなくても、だからといって貴方が間違っていることにはならない。その性的差異を落ち着いた色合いの写真ですべてデザインしきっている点が、物凄く達人の腕前に触れている気がして個人的には高得点。 pic.twitter.com/yQ8rXuPskn

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それそのものをズバリ見せる、出す、ってのはド素人でも出来ることで。そうではなく、一切それそのものを見せず、しかし様々にエロティシズムを感じ取れるデザインをどう出すか、作るかがプロの仕事。その意味では、この一連の作品は、まさにウクライナで随一のデザイナーによる作だと確信。 pic.twitter.com/uNfIRr8zl5

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凄まじいな！と圧倒されたのは最後のこちら。背骨のラインにそって線を描いてるだけなのに、そこにラバー手袋が沿うことによって、表面に出ている自分は外行きのただの「ガワ」であり、そのガワを脱ぎ捨て自己の開放を謳う…こんなメッセージ性の高すぎるデザイン、俺でも出来ん（震）。完敗、乾杯。 pic.twitter.com/dPaqe5mwWl

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今宵はウクライナを知るために、デザインの観点からウクライナ文化をお届けしていますが、さて、文化とは何だ？という命題にやはり辿り着くわけで。上っ面の見てくれだけをなぞって知った顔をきくな、と怒られそうですが（苦笑）文化の一端を知れるだろうデザイン、それがアイデアフェスティバル2019。 pic.twitter.com/0mYmJIkN8z

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アイデアフェスティバルとは、ビジネス、行政、文化、科学、テクノロジー分野における成功例を通じ、講演者と来場者が現在と未来の形を理解するための催し…だそう。壮大なディスカッション、と考えればいいかも。ウクライナ人がウクライナの文化を理解し、深め、広めるために打ち出したのがこれらで。 pic.twitter.com/l8LsKkj15e

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シルエットばかりの横顔が並ぶのは、誰が誰、という彼我の区別を付けないためのデザイン…と読み解けますが、その中に突如顔が見えるとどうなるか？のアンサーデザインがこちら。個は集団の中から立ち上がる、という強い信念が感じられるデザイン。その解答のひとつとして。あの顔は君かもしれない pic.twitter.com/swNw5HWNY5

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現在進行系で侵略の憂き目にあっているウクライナ。植物保護製品・肥料メーカーが打ち出したデザインがこちら。「どこまで見る準備ができていますか？」今も重要だけど、この先の未来はもっと重要、と訴えるデザインは「0」と「1」だけで表現されていて。君はこの数字の羅列の中に何が見える？ pic.twitter.com/DnZnJlhWzv

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侵略前、ウクライナ国境警備隊が隊員募集のためにデザインしたのがこちらの二種。「貴方がそれを見つけられたら、私達が見つけるべき人材は貴方です」ちょっとトンチ掛かってますが、密猟者、密輸入者、見つけるべきものを正しく見つけるための眼力を問うデザイン。間違い探し、といえば伝わるかな？ pic.twitter.com/goxvzNCJ7C

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侵略前、ラジオ・フリー・ヨーロッパによる啓蒙デザイン二種がこちら。米国が資本出資して、民主的な価値と制度を促進するためのラジオ局として活動しているその一端になる訳ですが、ラジオの波形が鍵となって軛を外し、ロシアのプロパガンダを打ち破れ、というデザイン。 pic.twitter.com/nGg3MHvZsW

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こちらは2018年に作られたクラマトルスクの記念碑。2015年にロシア支援のテロ組織によって住宅地にロケット打ち込まれたクラマトルスク。「あと何人死ねばいいんだ？」という怒りを、ロケット実物展示（模造品だそう）でデザインしてみせる、という力技。ケースには死傷者の名前が。 pic.twitter.com/MlMcjo3zYS

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こちらは2019年、ウクライナ大統領選挙に合わせて酒造メーカーがデザインした三種。「こんなに悪人になるなら、彼らの親は酒造りでもさせただろう」と当時の三巨魁を揶揄しながらも、酒造りって根気もいるし、時間掛かるし、大変なんだからみんな飲めよな！と逞しくアピールｗ pic.twitter.com/VqT9mTq7oj

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このポスターが実際に街に貼られているのがこちら。ジッと見つめるウクライナの人々が誰に投票したのか。この選挙で勝ったのが現大統領のゼレンスキー。デザインを数年単位でも振り返ると、まぎれもなく時代の生き証人の立場になることも。それが愉しくもあるが、ぶっちゃけ恐ろしくもあり。 pic.twitter.com/8ETUblmyOh

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ウクライナへの募金を呼びかけるデザインがこちらの四種。「戦争は思ったよりも近い」と呼びかけるのが、欧州それぞれの著名地で市民が倒れる姿。…当然、手前の役者陣と背景の建造物は合成でしょうが、このデザインから醸し出されるリアルさには正直ガツーンと頭を殴られて目が醒めた。 pic.twitter.com/VfNtmeyDed

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露軍が撤退したプチャの地で大虐殺が発見され、その蛮行をインスタに投稿、世界に知ってもらおうとしたが、インスタ側が刺激が強すぎると閲覧阻止を掛けたそうで。それへの抗議デザインがこちら二種。センシティブ設定にされた画像に薄っすら映るのは骸骨ではなく、見えないふりをする無意識の悪意。 pic.twitter.com/YqqNUiRU8W

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そんな状況の中でもユーモア精神を忘れないのがウクライナ節。露軍のシンボルとなったZマーク、あれってゾンビの頭文字だよね？2022年にもなってナチスガーとかソビエトガーとか一々言うことが古臭すぎるのは、あいつら、ゾンビで頭の中まで腐ってるからじゃね？と笑い飛ばす剛毅なデザインに拍手を。 pic.twitter.com/ARudnYHZxb

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さらにウクライナ節は加速するっ！「ロシアにおける観光広告の現在の姿」と題されたこちらのデザインは、ウクライナの住宅レンタル会社、そのバナー広告デザイン。はて？と思われた方に説明すると、ロシアからの観光客はホテルではなく住宅を借りることが多いそうで。民泊だな、日本でいうと。 pic.twitter.com/gSdrr3eeq1

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