キリスト教徒の考える「時間」と「神」

物理学をかじったことのあるキリスト教徒として、時間について、神について、考えてみた。 続編:鉄男で学ぶキリスト教(https://togetter.com/li/1971957
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Hokuto Ide @Hokuto_Ide

@seishowoyomu 聖書の中でよく出てくる「誰々について話しているうちに、その誰々が現れた」とかは、神が、時間の外から、過去から遡ってその時点に、そうなるように合わせて逆算し、全素粒子の位置と加速度に介入し、バタフライ効果を生んだ結果だと、解釈しています。合ってるかどうかは知りませんが。

2022-11-11 13:56:53
Hokuto Ide @Hokuto_Ide

@seishowoyomu 神は全知全能。全知全能とは何の制約も受けずに何にでも介入できること。人間が受けるような時間の制約も神は受けない存在。人間が時間の制約を受けることを時間の中にいるとする。時間の制約を受けないことを時間の外にいるとする。だから神は時間の外から時間に介入できる、と個人的には、考えます。

2022-11-11 14:03:21
弱者男性 @seishowoyomu

「超極大の世界と超極小の世界は、非常に単純なんです」←私はそんなことはないと思います。例えば、たった3つ(たった3つですよ!?)の電子に対するシュレーディンガー方程式でさえ、厳密解は一般には求まりません。一般の多電子系となればなおさらです。

2022-11-11 14:19:37
弱者男性 @seishowoyomu

「神様は時間の外におられ、時間の外から時間の中に自由に介在し、介入できます」←これ自体ひとつの神学的な立場(=信念)ですよね、とは思います。 twitter.com/Hokuto_Ide/sta…

2022-11-11 13:52:18
Hokuto Ide @Hokuto_Ide

さっきの連続ツイートですが、noteにもまとめておきました。 note.com/hokuto_ide/n/n…

2022-11-11 13:17:35
弱者男性 @seishowoyomu

勿論、厳密解が求まらないからと言って何もできないわけではなく、色々な解析が可能であり、だからこそ現代の科学技術があるとも言えます。では、たった3つの電子にさえ手こずる我々は、ミクロな粒子が大量に集まってできているこの世界には全く太刀打ちできないのでしょうか?

2022-11-11 14:19:39
弱者男性 @seishowoyomu

実は、必ずしもそうではありません。例えば空気について考えてみましょう。空気は、ミクロに見れば、窒素や酸素などの分子からできています。1つ1つの分子の運動はとても複雑で、ましてやその1つ1つの運動をまともに追いかけることなどできません。

2022-11-11 14:19:40
弱者男性 @seishowoyomu

しかし、翻って日常的な感覚から空気なるものに思いを馳せると、暖房をつければ暖かくなり、扇風機をつければ風が吹くわけで、我々は日々、空気をコントロールしながら生活しています。たった3つの電子にさえ手こずる我々が、10の23乗個のオーダーの気体を取り扱えるのです。なぜなのでしょうか。

2022-11-11 14:19:41
弱者男性 @seishowoyomu

それは、空気はミクロに見ると極めて複雑に振る舞うが、マクロに見ると比較的単純に振る舞うからです。1つ1つの分子の運動はとても追えないが、それらが大量に集まったとき、全体としてどう振る舞うかは別問題なのです。これは世界の性質のひとつであり、熱力学や統計力学で取り扱われるものです。

2022-11-11 14:19:42
弱者男性 @seishowoyomu

まとめると、 1. ミクロの世界は一般に極めて複雑(そして私の意見としては、極めて豊かな世界である;超巨大すけーるのことは詳しくないですが、おそらく同様に豊かなのでしょう) 2. マクロな世界が必ずしも複雑とは限らない。複雑なものが集まったとき、複雑になるとは限らない。 となります。

2022-11-11 14:19:43
弱者男性 @seishowoyomu

また、現在の物理学者の間では主流な考え方とされる、「時間に向きがあるのは世界が特別な状態からありふれた状態へと変化しているからだ」という観点も抜けているように思われました。これについては次の動画が非常に参考になります。 youtu.be/m21X0s3VLOM

2022-11-11 14:30:03
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Hokuto Ide @Hokuto_Ide

@seishowoyomu 「超極小の世界」や「単純」という言葉をどういう意味や定義で使用しているかに差異があるのだと思います。僕のいう「超極小」は例えばクオークやプランク長のサイズで、「単純」はクオークが6種類あるという意味です。人間スケールが複雑だという時例えば人タンパクが約10万種類あるという意味です。

2022-11-11 18:48:50
Hokuto Ide @Hokuto_Ide

@seishowoyomu 陽子、中性子、電子の3種類の構成要素を単純と定義し、その組み合わせから構成される原子の種類が170近くあることから比較的複雑だと呼び、さらにその原子を組み合わせた分子の種類が数え切れないほど多いことをもって、スケールが大きくなると複雑さが増えると捉えています。これは一側面ですが。

2022-11-11 18:56:14

物理学の入門書の紹介

Hokuto Ide @Hokuto_Ide

上記の一連の投稿で、物理に不慣れだが、物理に興味を持った方がいらっしゃった方へ。僕が高校生の時から現在まで、読んで分かりやすかった入門書をご紹介します。 1.図解雑学 素粒子 amazon.co.jp/dp/481632805X

2022-11-11 23:52:37
Hokuto Ide @Hokuto_Ide

4.部分と全体―私の生涯の偉大な出会いと対話 amazon.co.jp/dp/4622049716

2022-11-11 23:56:39

これを書いた人:キリスト教、プロテスタント、福音派の信者で、キリスト教のニュースサイト、クリスチャントゥデイの編集長。

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