スリランカにみる大乗仏教―入楞伽経とその周辺―

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佐藤剛裕 @goyou

@jiei_yushi それは近代的な仏教文献学の限界なのかもしれないですね。僕からみるとケララ・カルナータカあたりの大乗仏教徒のスリランカ進出と関わりがあるようにしか見えないんですけれど。

2011-10-04 19:45:58
慈永祐士 @_jiei_yushi

そのあたりの証拠が見えてくれば、新しい見方ができると思います。これは非常に楽しみです。RT:@goyou それは近代的な仏教文献学の限界なのかもしれないですね。僕からみるとケララ・カルナータカあたりの大乗仏教徒のスリランカ進出と関わりがあるようにしか見えないんですけれど。

2011-10-04 19:50:49
慈永祐士 @_jiei_yushi

@goyou ビルマからの法灯復活については、以下の歴史を抑える必要があります。即ちここ(http://t.co/UCC5L1A8)で触れたとおり、大乗・小乗ともに法灯が絶えますが、政治的安定を確立したヴィジャヤ・バーフ1世がアヌラーダプラから新たにポロンナルワに首都を移します。

2011-10-04 19:34:15
慈永祐士 @_jiei_yushi

@goyou その後パラッカマ・バーフ一世の代で教団の浄化を行い、三派を融合させたのです。法灯自体は消えていましたが、支持層としての檀信徒の融合といえるようです。そしてその時に、ビルマから法灯を継いだようです。そうして比丘教団が復活するのです。

2011-10-04 19:42:48
慈永祐士 @_jiei_yushi

@goyou その後は仏教興隆の時代が続くようですが、16世紀になると帝国植民地政策の煽りを受け、ポルトガル、オランダ支配を受け、地理的関係から港湾都市はキリスト教が展開します。また国内も割拠の時代を迎えたため、仏教は弱体化し、山間部都市キャンディで残る程度だったようです。

2011-10-04 19:49:11
佐藤剛裕 @goyou

@jiei_yushi なるほど。中世の復古王権と比丘教団ががっちりと結びついていたんですね。16世紀以降、王侯貴族の末裔たちが比丘教団を支持し続け、大乗仏教の支持層だった民衆がキリスト教に転向した、というような傾向はみられますか?

2011-10-04 19:51:25
慈永祐士 @_jiei_yushi

残念ながらそのあたりの相関関係は見いだせないようですね。大乗教団が11世紀で消滅して以降、大乗に注目した記述はないようです。RT:@goyou なるほど。中世の復古王権と比丘教団ががっちりと結びついていたんですね。16世紀以降、王侯貴族の末裔たちが比丘教団を支持し続け、…

2011-10-04 19:55:07
佐藤剛裕 @goyou

@jiei_yushi そうですか。そこまで単純には見えてこないんですね。

2011-10-04 19:56:10
慈永祐士 @_jiei_yushi

@goyou 存知の通り、現在のスリランカ仏教は、近代以降シンハラ人の民族結束の為に整備しなおされた面が強いので、あまり大乗のその後については注目されていないということはあるかもしれませんね。

2011-10-04 20:00:52
佐藤剛裕 @goyou

@jiei_yushi それは世界的な傾向ですね。ラーヴァナについてはぜひあちこちで聞き込みをしていただきたい!期待しています。頑張って下さい!

2011-10-04 20:17:55
慈永祐士 @_jiei_yushi

@goyou たまたま近しい長老がおいでになったのでラーヴァナについて質問中。ラーマーヤナに登場する王(ラーマ)と戦った王でラーヴァナは土着神(デーヴァ)というより文字どおり王(漢訳のとおり「羅婆那王」)という感覚での認識みたいですね。こちらの考古学者に電話で聞いてもらってます。

2011-10-05 21:45:37
慈永祐士 @_jiei_yushi

@goyou どうやら(神話時代ではあれど)実在の王という認識のようです。そしてマラヤについては、スリランカ島自体の呼称ではなかろうかとの説。

2011-10-05 21:54:20
佐藤剛裕 @goyou

@jiei_yushi マラヤ山がスリランカ自体の呼称とのことは興味深いです。『観仏三昧海経』の牛頭山は西ガーツ山脈だとも言われているわけでしょう?

2011-10-05 22:06:48
慈永祐士 @_jiei_yushi

これは存じ上げませんでした。RT:@goyou 『観仏三昧海経』の牛頭山は西ガーツ山脈だとも言われているわけでしょう?

2011-10-05 22:14:12
佐藤剛裕 @goyou

@jiei_yushi なるほど。今は実在の王だという認識が強いんですね。神話時代では、ラージャという呼称も土着の鬼神の類なのか、統治者なのか、曖昧ですよね。

2011-10-05 22:07:48
慈永祐士 @_jiei_yushi

@goyou ラージャはシンハラ語ではズバリ「王」ですので、少なくともスリランカ側からは卑称という認識はないと思います。

2011-10-05 22:10:06
佐藤剛裕 @goyou

@jiei_yushi 古代人の感覚だと、戦闘状態にある敵集団の統治者などは、鬼神のようなものだったのではないかと思います。守護神が憑依した状態で戦闘に挑んだでしょうしね。そのあたりがラージャという言葉が両義性を帯びた要因なのではないかと思うんです。

2011-10-05 22:13:30
慈永祐士 @_jiei_yushi

これは正にそのとおりと存じます。RT:@goyou 古代人の感覚だと、戦闘状態にある敵集団の統治者などは、鬼神のようなものだったのではないかと思います。守護神が憑依した状態で戦闘に挑んだでしょうしね。そのあたりがラージャという言葉が両義性を帯びた要因なのではないかと思うんです。

2011-10-05 22:16:05
佐藤剛裕 @goyou

@jiei_yushi 全体的に牛頭山・マラヤ山はスリランカとする説のほうが優勢なんですか?

2011-10-05 22:15:19
慈永祐士 @_jiei_yushi

牛頭山については私は今はじめて存じ上げたばかりで、マラヤについては、今長老に聞いただけなので、考古学の専門の方に改めて尋ねてみようと思います。RT:@goyou 全体的に牛頭山・マラヤ山はスリランカとする説のほうが優勢なんですか?

2011-10-05 22:17:55
慈永祐士 @_jiei_yushi

@goyou アヴァヤギリ・ヴィハーラ(無畏山寺)派は、今聞いたところによると現在でも続いており、その中のマハーヤーナグループが消滅とのこと。現在はテーラワーダ3派のうちシャム派に属しているとのことです。

2011-10-05 22:01:59
佐藤剛裕 @goyou

@jiei_yushi この問題も、スリランカへの大乗仏教集団の進出と関わりがあるような気すらしてきました。

2011-10-05 22:19:04
慈永祐士 @_jiei_yushi

私も、こんなに現実感をもつとは思いもよりませんでした。マハーヤーナに関しては「今でもアヌラーダプラに行けば(文献が)残っているんじゃないの?」とういお話でした。RT:@goyou この問題も、スリランカへの大乗仏教集団の進出と関わりがあるような気すらしてきました。

2011-10-05 22:22:04
佐藤剛裕 @goyou

@jiei_yushi さっき別の方から越智淳仁という学者が書いた、密教寄りと顕教寄りの二つの楞伽経注釋を比較した論文を紹介してもらいました。密教と禅の関係を探るヒントになりそうです。 http://t.co/mao3x7Lx

2011-10-05 22:21:22
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