SF乱学講座:門倉直人☓小泉雅也「昔々、あるところでポストヒューマンが……」――その後の日本神話とデジタル物理学から

講師:門倉直人氏(遊戯創作/文筆業)、小泉雅也氏(元遊演体代表) ============== 続きを読む
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岡和田晃_Akira OKAWADA @orionaveugle

#sf_rangaku 神はサイコロを振らない、等の話。 ニュートンの力学というのは実在論的な考え方。

2011-10-02 19:53:07
岡和田晃_Akira OKAWADA @orionaveugle

#sf_rangaku 1d6を振って結果が3というのは、「モノではなくコト」。実証論の世界では、結果としての「コト」にこだわるのが実証論的な考え方。

2011-10-02 19:51:40
岡和田晃_Akira OKAWADA @orionaveugle

#sf_rangaku アインシュタインは量子論を認めていなかった。竹内薫は、相対性理論は実証論的となっている。

2011-10-02 19:55:08
岡和田晃_Akira OKAWADA @orionaveugle

#sf_rangaku 重力は「コト」の側で、ニュートンは実証論的にまで踏み込むことができていなかった。

2011-10-02 19:54:22
岡和田晃_Akira OKAWADA @orionaveugle

#sf_rangaku 「統計力学は実証論的」という考え方について、「温度」はモノなのか? 温度を物理学的に扱うのが統計力学とすると、すでに統計力学は実証論の方向へ向けて動いている。

2011-10-02 19:56:11
岡和田晃_Akira OKAWADA @orionaveugle

#sf_rangaku ボルツマンは原子論=モノがあるという実在論に近い立場だった。ボルツマンは「自殺」した。エルンスト・マッハと対立。

2011-10-02 19:58:50
岡和田晃_Akira OKAWADA @orionaveugle

#sf_rangakuエントロピー=「乱雑さ」の度合い=「わからなさ」の度合い。日常用語としては異なるが、物理学的には異なる。気体の分子としては異なる。あるいは「予測し難さ」としての「乱雑さ」。「わからなさ」としてのエントロピー(情報量)。

2011-10-02 20:00:37
岡和田晃_Akira OKAWADA @orionaveugle

#sf_rangaku 「わからなさ」 クロード・シャノンの「情報量」。1949年に、「通信の数学的理論」というコンピュータ社会の基礎となりうる重要な本の出版。ここに出てくる「情報量」は、エントロピーとは単位は異なるが共通。

2011-10-02 20:02:08
岡和田晃_Akira OKAWADA @orionaveugle

#sf_rangaku 「情報がたくさんある」ということと、「情報に価値がある」ことは、別もの。晴れか雨かという二つの情報しかない時。「昨日が香港は雨でした」という情報が届けば、シャノンの情報量という考え方では、わからなさを減らす情報量となる。

2011-10-02 20:04:37
岡和田晃_Akira OKAWADA @orionaveugle

#sf_rangaku (岡和田)このあたり岡和田は文系なので、かなりの誤解が介在すると思います。

2011-10-02 20:05:16
岡和田晃_Akira OKAWADA @orionaveugle

#sf_rangaku シャロンが情報量の掲載に対数(log)を使う理由の解説。

2011-10-02 20:06:33
岡和田晃_Akira OKAWADA @orionaveugle

#sf_rangaku フォン・ノイマンのエピソード。ノイマンは、ボルツマンと、シャロンの情報量の本質的な同一性に気づいたと言われている。「宇宙をプログラムする宇宙」の紹介。

2011-10-02 20:07:31
岡和田晃_Akira OKAWADA @orionaveugle

#sf_rangaku 情報理論のエントロピーと、統計力学のエントロピーの同一性。

2011-10-02 20:07:51
岡和田晃_Akira OKAWADA @orionaveugle

#sf_rangaku 素粒子において、それ以上小さなものがない際、名前をつけることができない。

2011-10-02 20:09:28
岡和田晃_Akira OKAWADA @orionaveugle

板書3。この4つの図は、量子力学の世界では区別がつかない。 #sf_rangaku http://t.co/6xYM9dog

2011-10-02 20:11:53
岡和田晃_Akira OKAWADA @orionaveugle

#sf_rangaku 魂は、実在論の立場では、 バックアップ可能「ではない」。実証論においてはバックアップ可能。デジタル的にバックアップ可能ということは、数学的論理学的に記述されなければならない。(先の板書の)「計算量問題」はそのことを示している。

2011-10-02 20:15:44
岡和田晃_Akira OKAWADA @orionaveugle

#sf_rangaku 一人の人間の人生という膨大な「計算量」。それはデジタル的にどのように処理することが可能なのか?

2011-10-02 20:16:30
岡和田晃_Akira OKAWADA @orionaveugle

#sf_rangaku <森羅万象>に還る」やまぎわまことさんの話。「ゴリラは大人になると笑わなくなる、なぜなら遊ばなくなる」という爆笑問題のテレビに出た際の解説。親が殺されてしまったゴリラに会いに行くため、森に行く。そのゴリラは大人になり、群れを率いていた。

2011-10-02 20:19:16
岡和田晃_Akira OKAWADA @orionaveugle

#sf_rangaku 森の中で出会ったゴリラは、野生に帰っていたので双方近づかない。自分が育てたゴリラは、子供を連れて来た。離れたところで、子供と遊ぶ。笑わないはずのゴリラが笑う。やまぎわさんと子供の頃に遊んだ記憶を思い出しているのか? 高倉健的な、背中で「語る」ことの別れ。

2011-10-02 20:21:00
岡和田晃_Akira OKAWADA @orionaveugle

#sf_rangaku 小泉雅也:「わたしたちは、言葉を持つことによって、大きなものを失ってしまったのではないか?」

2011-10-02 20:21:45
岡和田晃_Akira OKAWADA @orionaveugle

#sf_rangaku 小泉雅也:「言葉によらないコミュニケーションが成立していた部分があるとしたら、それを感じられた時点で、伝わるものはあるのでは。ポストヒューマンと私たちの立場は、先のゴリラと私たちの例、すなわちポストヒューマン側が「私たちが失ったものを持っている」と、

2011-10-02 20:23:24
岡和田晃_Akira OKAWADA @orionaveugle

#sf_rangaku (続き)認識しうることも示しているのではないでしょうか?」

2011-10-02 20:24:33
岡和田晃_Akira OKAWADA @orionaveugle

#sf_rangaku (小泉雅也、板書)「私たちは、<わたし>のすべてを知っているだろうか。わたしは、<あなた>のすべてを知っているだろうか。知りうるコトが<すべて>のであり、すべてを知ることはない。 (本当はパワーポイントで1行ずつ示したかったんだけど、とはにかみながら)

2011-10-02 20:26:13
岡和田晃_Akira OKAWADA @orionaveugle

#sf_rangaku ポストヒューマンとしてバックアップされている魂と、コミュニケーションしている際に、<コト>として再生しうるもの。「計算量問題」のように、名付け不可能なものが残るにせよ。

2011-10-02 20:27:16
岡和田晃_Akira OKAWADA @orionaveugle

#sf_rangaku 「森羅万象」は<コト>。魂もまた<コト>。すべては<コト>に還る。また、宇宙の始まりは<モノ>であり、<コト>ではないのだから。」と小泉雅也の結語。会場拍手。

2011-10-02 20:28:41