恣意性と差別、ネット言論と反原発運動の危うさ。

@chronekotei 振り子が強く揺れても普通は妥当な線で落ち着くものだと私も思います。そこを踏み外せば犯罪行為になりますね。
2011-10-15 17:59:58
@usg_ringo 前にも言いましたが、もうすでに原発事故から半年を経過して、事故直後とは人心の在り方も変わってきました。事故直後は「怖れる必要がなくても怖れる気持ちを抑えられない」人が多数派でしたが、今は「そろそろ落ち着いて生活を営みたい」と望む人のほうが多数派でしょう。
2011-10-15 18:02:01
「怖れる必要がなくても怖れる気持ちを抑えられない」人々は、その気持ちを正当化してくれる言説に飛び付くのは人情だよ。でも、今は「そろそろ落ち着いて生活を営みたい」と謂う人々が増えてきたので、落ち着いても好い理由を語る言説に耳を傾ける人が増えてくるだろう。
2011-10-15 18:03:30
@alchmistonpuku 現実問題として怖れ続けたままでは誰も一年も保ちませんし、そろそろちゃんと生活しないとまずいことくらいみんなわかっているのですよ。単にそうして好いかどうか踏ん切りが附かないだけでしょう。
2011-10-15 18:07:30
これも前に言ったけど、放射線と謂うのは「目に見えない危険」だから怖ろしいと謂う話があるけど、それは「目に見えない危険」が「目に見える被害」をもたらすからそのステルス性が怖いんだよ。
2011-10-15 18:10:56
でも、差し当たり事故から半年以上経ったのに、自分の周りでホントに死んだ人はいない。「目に見えない危険」は一向に「目に見える被害」をもたらさない。そうなると、やっぱり人間の危機意識ってどうしても鈍磨するものなんだと思う。
2011-10-15 18:11:31
さっきTLに「16時間罵倒され続けた人」のトゥギャりが流れてきたけど、反原発で舞い上がっている一部の人々はそれを転向や裏切りの文脈で視るのだろうね。そして最後には自分たちが社会から切り捨てられてしまう。
2011-10-15 18:06:26
市民の政治参加と謂う意味では非常に残念な話なんだが、多分今回もまた「絶好の好機」であったにもかかわらず反原発運動は失敗するんだと思う。原発の存廃が政治的正義の問題ではなく市民の生活の問題になったのに、その状況に適応出来なかったのだから仕方がない。
2011-10-15 18:19:55
@chronekotei この騒ぎを見ていて、ようやくハンセン病差別の根本がわかったような気がするですよ。ハンセン病歌人津田治子のことを調べていて、なにか腑に落ちないところが多かったのだけど今すごいデジャビューになっています。
2011-10-15 18:02:37
@sayakatake 結局差別の根底にあるのは、「文化人類学(ry」なんですよ(笑)。「こちら側」から切り捨てることで災厄を祓え流す、それが差別の原理じゃないかと思います。
2011-10-15 18:04:30
@chronekotei 普通に考えられている差別とは少し毛色が違う、隔離と排除ですね。目の前の人をヘイトするのではない。自分と地続きではないなら援助もしても良い。だから自分は悪くないと考える。
2011-10-15 18:11:25
@sayakatake よく言われるような「自分より劣る者を制度的に作り出す」と謂う形とは少し違うのだと思います。切断して排除することでその対象が象徴する災厄を遠ざけると謂うような呪術的心理機序があるように思います。
2011-10-15 18:13:39
@chronekotei 社会階層に最下層を作り出すタイプはよく説明されていますが、排除はとても根深い感じですね。いじめとかもこのメカニズムが働くし。社会階層タイプよりも残酷です。
2011-10-15 18:18:17
@sayakatake 非常に乱暴な言い方ですが、最下層を作り出すタイプって大陸的と謂うか、人的資源を損耗しても人間なんてどこからでも湧いて出る、みたいな感覚の世界のロジックで、日本みたいな狭いところだと切断型の差別の機序のほうが強く働くのかな、と思います。
2011-10-15 18:21:18
@chronekotei ハンセン病で隔離された人たちが、もちろん社会から抹殺されるのも辛いんですけど、日々辛かったのはお互いの面倒を見させられたところなんだそうです。医者も看護婦もいるけど、日々は患者の相互扶助で行けと言う。これが今と重なってきてしまう。
2011-10-15 18:25:37
@sayakatake ハンセン病は人間の社会的価値観では非常に苦痛を伴う災厄ですから、完全に社会から切断・排除されてしまって、非罹患者は誰も患者に接触したくなかったのでしょうね。「誰も助けてくれない」と謂うその孤立感は想像を絶するものがあると思います。
2011-10-15 18:28:39
@chronekotei 動けても病人ですからね。偽名を名乗り、家族と縁を切るつらさはそれでも理解されても、療養所では食事も出るし暮らしていけたのだからお互いの助け合いぐらいと言ってしまうのが無神経だというのは、なかなか理解されない。
2011-10-15 18:33:37
想像すると物凄く怖いよ。社会内部ではハンセン病は完全に根絶されて、そのご清潔な世界から既存の罹患者は完全に排除・隔離されて、誰も助けてくれなくて、ただ現存する罹患者が死に絶えるのを社会が待っていて、しかもそれを待っていたことすら社会が忘れ去るような状況に置かれるなんて。
2011-10-15 18:33:59
@chronekotei どうも、日本の文化的な病理として隔離したらあとはその中で勝手にやって。最低限は保障するからみたいなところがあるような気がします。そしてそれが残酷だと言うことが、さっぱりわからないという。
2011-10-15 18:35:50
@sayakatake たとえば英国のアウトローみたいに、異端者を共同体から排除すると謂う形に制度は世界中にあると思うんですが、日本の場合は国土が狭いので、別天地に移って活路を見出すと謂う形の「外部」が存在しないのですよね。だからどこでもないところに押し込められてしまう。
2011-10-15 18:38:56
@chronekotei 送り出すだけの開拓民とか移民とか、集めておくだけの戦時中の外国人収容所とか、あとから非難囂々になるのがみんな同じパターンだなと思うんですよ。「無いつもり」「見ないふり」なんでしょうか。
2011-10-15 18:44:36
@hamakowa その中だと、まだ開拓民や移民のほうが「外部」があるだけマシですね。「内部」のロジックが及ばない「外部」が存在する場合は、たとえ「内部」から切り捨てられても、任意の「外部」に中心を移すことで希望があるだけマシなのかな、と思います。
2011-10-15 18:47:02