- MonokuroMsk
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街の中でも大きな話題になったがそれも一瞬のこと。 誰も彼もが孤独に不審な死を遂げたあの小鳥の考え通り 小鳥を忘れ、ただ普通に過ごしている。
2023-01-16 20:02:25今朝も見てしまった夢。 犯罪も、殺人も、事故死も何も無いはずの街ではなくなってしまった それを独りでに悔やみ、少し項垂れる。
2023-01-16 20:04:14先程までの寝間着からちゃんとしたよそ行きに着替える。 体の痛みにため息を吐きながらキッチンの取っ手を捻るといつもいる彼はおらず、はて?と首をかしげる。
2023-01-16 20:05:39「あぁ…そっか…今日はアースィーは帰ってこないんだっけ。残念…どうしようかな。」 うぅんと悩ましげな声を上げるのは 幾分か老け込んだ男性。同居人である青年が帰ってこないらしい。
2023-01-16 20:06:24残念に思いながらそういえば家の食材が足りないなと思い出す 買い物を済ませて 部屋の掃除もしなければ 天気がいいし 布団も干そうかなと色々考えていれば、ふと思い出すのは最近行っていなかったBARのこと。
2023-01-16 20:07:22「アモちーん」 「さーたん、ここまで来たのかい?下で待っていてよかったんだけれど」 「ふふ、オレがアモちんに会いたかったからいーの!」
2023-01-16 20:10:46朝日のように眩しい笑顔を浮かべる、青年につられもう一人の青年が微笑む。 甘く優しい時間が二人の間で流れた、そうして少し照れたようにもう一人の青年は口を開く。 「そうかい?うん、でも…僕も会いたかったから嬉しいよ。」
2023-01-16 20:11:36「それで…もう終わった?」 「終わったよ、どこか行こうか。」 「行く!絶対行くさ!」 「 ふふ、そんなに焦らなくても逃げないから」
2023-01-16 20:12:29そっと触れる手を握りながら二人は見つめ合う、この暖かい体温を噛み締めるように。 手を繋ぎ2人は機嫌よく歩き出した。 pic.twitter.com/5l2ujx15me
2023-01-16 20:13:01「お暇な方宜しければ私のマジックを見ていってくださいね!」 くるりとその場で軽やかに回る。この街に住む小さな子供たちはマジックに夢中だ。 興味の目を光らせる。
2023-01-16 20:15:14「ここ数日間は見なかったけれど、子羊さんのマジックショーが再開したようだね」 「そうみたいだね!じゃ、行こ!アモちん」 「うん、分かったよ。」 マジックを見せているあの彼を横目に少しとめた足を動かして、彼らは歩き出した。
2023-01-16 20:15:55「おや、アモルくんにサニー、お出かけかい?仲がいいね」 ばったりと出会った子達に声をかけてしまった。 ふと、声をかけてからしまったと我に帰る。邪魔をしてしまったかなと彼は考えていると…
2023-01-16 20:17:07「!…ははっ!それはいい事だね。気をつけて行くんだよ2人とも。」 そう告げると子供たちの仲が良いところを邪魔しては行けないと男はその場を後にする。振り向くことはなく緩く手を振り歩みを進めた。
2023-01-16 20:19:45