10月の丸山健二(@maruyamakenji)さんのTwitter

10月も痛烈なメッセージです。
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丸山健二 @maruyamakenji

 悪の権化、罪の集団たる東電はこれまでばら蒔きつづけてきた金のおかげで、また、これからもそのやり口を繰り返すであろうという期待感を持たせることによって、潰されて当然の罰を与えられず、親玉の首もすげ替えられず、存続の道を歩むことになった。数年後には赤字を取り戻していることだろう。

2011-10-01 08:52:54
丸山健二 @maruyamakenji

 もう起きてしまったことについてとやかく言っても始まらないだろう。それよりも、効果的な対処方法を考え、いち早く救援活動を実行することのほうを優先すべきだろう。という意見に従って復興への専心のみにとらわれていると、とことん反省すべき問題点がいつしか消滅し、元の木阿弥になっている。

2011-10-02 10:13:45
丸山健二 @maruyamakenji

 だって、これが日本人というものなのだから、だって、これが日本のアイデンティティなのだから仕方がないではないかという、だから無いものねだりはやめてくれという、こうした開き直りの意見へと逃れて、お祭り騒ぎにも似た怒りの一時期を楽しんだ者たちは、単に「感情遊び」をしただけのことだ。

2011-10-03 09:48:05
丸山健二 @maruyamakenji

 東電があれほどの不動産を持っていたとは驚きだと言いたいところだが、しかし実際には、動産やら何やらを含め、巧妙で悪辣な手口を駆使してまだまだ隠し持っている。その事実を承知しながら本気で追求しようとしない責任者たちは、結局、政府と同様、東電側に力を貸しつづける非国民の典型なのだ。

2011-10-04 10:31:33
丸山健二 @maruyamakenji

 電力会社は公共事業というお墨付きを最大限悪用してやりたい放題。電気料金も取りたい放題。間違いなく詐欺罪に相当する。あげくに国民の健康を害し、命を脅かし、国土を荒廃の危機にさらした重犯罪者。やくざを反社会的な存在として位置づけ、排除にかかる前に、こいつらをどうにかしたらどうだ。

2011-10-05 09:00:23
丸山健二 @maruyamakenji

 下がちゃんとしていて上だけが腐っているということはあり得ない。支配層の腐敗はどこまでも民意の反映にすぎないのだ。国民ひとりひとりの人間としての在り方を今ほど問われている時代はない。腐りきった上層部を排除し、真っ当な者に入れ換えられないという、重大な過失の責任を負うのは国民だ。

2011-10-06 09:22:37
丸山健二 @maruyamakenji

 貧乏な地域社会だから原発を受け容れるしかほかに生き残るための選択肢がないのだという、だから原発の再開に賛成したのだという、そうしたたぐいの泣き言染みた言い訳の裏側には、努力もせず、工夫もせず、ひたすら強者にすがって生きてゆこうとすることしか考えられない卑しい心根が見て取れる。

2011-10-07 09:21:23
丸山健二 @maruyamakenji

 国民が真面目に働いているあいだに、国家をわが物とする連中は不真面目な働きをし、真面目な働きによって築き上げられてきた、ささやかな安定をいっぺんにひっくり返してしまった。それにもかかわらず、国民はさほど怒りもせず、またしても真面目な働きへと戻り、不真面目な連中は安泰へと戻る。

2011-10-08 10:26:42
丸山健二 @maruyamakenji

 素直という言葉が迂愚という言葉と同義語であってはならない。真の意味における素直さとは、正義に裏打ちされた洞察力と、理不尽な仕打ちには敢然と立ち向かう勇気を併せ持っていなければならないのだ。権力や権威に堂々と楯突く者たちを素直でないと決めつけるのは、言葉の使い方を間違っている。

2011-10-09 11:19:39
丸山健二 @maruyamakenji

 アメリカでは、自由の二文字に呪縛されつづけてきた国民が、さすがに愚民でありつづけることから離脱しようとしている。この国家と政府とが自分たちの物ではなく、国民の一パーセント未満の強欲どもの手に落ちていることにようやく気づいたらしい。怒りの輪が着実に広がりつつある。見倣うべきだ。

2011-10-10 10:00:26
丸山健二 @maruyamakenji

 たちまちくたびれ果ててしまう怒りは子ども染みた幼稚な怒りであって、きちんと自立した真っ当なおとなの怒りではない。正義の怒りならば持続するものなのだ。感情のみの怒りはたちまちのうちに色あせ、その反動として安易な救いと安直な希望に、それが仕組まれたものであっても、すぐに手を出す。

2011-10-11 10:40:16
丸山健二 @maruyamakenji

 「それが人間というものなんだから、あまり堅苦しいことを言うなよ。息が詰まってしまうじゃないか」というたぐいの言葉を切り札にして使っているうちは、何事も良き方向で変わることがない。ならば、愚痴をこぼすな。ならば、不平を言うな。ならば、放射能にまみれながら、へらへらと笑って死ね。

2011-10-12 08:13:08
丸山健二 @maruyamakenji

 地元選出の国会議員が悪をなしていることを百も承知で積極的に支持しつづける選挙民。かれらは地元のために利益を誘導してくれるのならその悪は必要悪であり、いや、悪ではなくて善であるという解釈をする。頼もしいかぎりの大人物と見なし、それくらいのことがやれないようでは代議士と思わない。

2011-10-13 10:56:43
丸山健二 @maruyamakenji

 地元選出の国会議員が悪をなしていることを百も承知で積極的に支持しつづける選挙民。かれらは地元のために利益を誘導してくれるのならその悪は必要悪であり、いや、悪ではなくて善であるという解釈をする。頼もしいかぎりの大人物と見なし、それくらいのことがやれないようでは代議士と思わない。

2011-10-13 10:56:43
丸山健二 @maruyamakenji

 選挙において正義が存分に発揮されないようでは、また、打算の尺度のみが堂々と罷り通るようでは、民主主義もへったくれもない。議会政治とは名ばかりの、悪と罪にまみれた、偽善の場ということになってしまう。そして、現にそうなっている。国民が心の底から怒らない所以がまさにここにあるのだ。

2011-10-14 13:11:29
丸山健二 @maruyamakenji

 大半の国民をただ羊のようにおとなしくさせておくだけの秩序ならば、断じて拒否すべきだ。見せ掛けだけの秩序が保たれていることをよしとするのは、あくまでも為政者側の論理であって、我々国民が歓迎すべきものではない。悪しき秩序を排除するには善き混乱が必要不可欠である。忘れないでほしい。

2011-10-15 10:46:11
丸山健二 @maruyamakenji

 最初は怒りのための怒りであってもいい。的を絞りきれない、漠然とした、やむにやまれぬ怒りで充分だ。この国はどうもおかしい。この政府はどうも変だ。この社会の仕組みはどうも怪しい。という直感と直観こそがしゃちこばった政治思想なんぞよりもはるかに大切で、それが結集して偉大な力となる。

2011-10-16 11:55:20
丸山健二 @maruyamakenji

 そもそもスポーツの精神の基盤を成しているのは、自立と自律の力をおのれの肉体を鍛えるという孤独な行為を通して培うことにある。それは、この世の仕組みを看破し、どこの誰にも利用されたり騙されたりしない精神を身につけることでもある。それが逆の方向へ進んでいるならば、スポーツではない。

2011-10-17 10:50:06
丸山健二 @maruyamakenji

 権力や権威に毒され、国威発揚のために悪用されたスポーツは、そうなってしまった芸術と同様、本来の輝きをどんどん失ってゆく。スポーツの秋、芸術の秋という言い回しに組み込まれ、背景に国家の影響力を色濃く留めたそれは、スポーツや芸術にとって必須とも言える純粋性が完全に抜け落ちている。

2011-10-18 09:09:07
丸山健二 @maruyamakenji

 理念は本能に相対するものであるからにして、その勝負はおのずと圧倒的な敗退という形で決着がつけられてしまう。現実は常に欲望に沿って動くものだからして、理想なんぞは吹けば飛ぶよな軽いものとして扱われやすい。しかし、それを百も承知の上で理知なるものを追い求めなければけものに堕する。

2011-10-19 13:39:55
丸山健二 @maruyamakenji

 結局、この世を仕切っている最も大きな力とは、残念ながら暴力である。暴力の強弱によって世界は多大な影響を受け、どの国家も暴力を背景にして内外の秩序を保とうとしている。この昔ながらのシステムが揺るがない限りは、人間らしい生き方は夢のまた夢でありつづけ、真の心の安らぎもあり得ない。

2011-10-20 10:18:05
丸山健二 @maruyamakenji

 芸術の秋とは名ばかりで、この国のそれはお粗末の一語に尽きる。どのジャンルをとってみてもそれらしく見える段階には一応達してはいるのだが、しかし、そのレベルの低さはあまりにもお粗末で、貧弱で、話にならない。芸術祭が聞いて呆れる。いや、お祭騒ぎという意味でならば、当を得ているかも。

2011-10-21 07:15:57
丸山健二 @maruyamakenji

 芸術家の精神で最も重要なことは、いかなる権威にも権力にもおもねない、不撓不屈の自由精神であり、その精神を支えるものは個人としての自立である。おとなになっても自立とは無縁でありつづける日本人が芸術の世界へ深く潜入することなど、絶対にあり得ない。せいぜい芸術ごっこの段階止まりだ。

2011-10-22 14:24:05
丸山健二 @maruyamakenji

 〈芸術家の魂〉とは、しばしば指摘されるところの性格の幼稚な破綻のことでは断じてない。人としての駄目さ加減を競い合い、それを恥ずかしげもなく売り物にすることが芸術の核になるものであるというとんでもない思い違いの横行が今日の衰退を招くことになった最大の要因で、ほかの何かではない。

2011-10-23 11:49:28
丸山健二 @maruyamakenji

 芸術家の魂をひと言で表現するなら、情熱である。情熱とは生命力そのものである。それなくしていかなる芸術も成り立たない。しかし、日本人ほど情熱に無縁な人種はない。情熱の裏には深い悲しみが在り、深い悲しみの裏には激しい怒りが張りついている。悲しみや怒りの感情の不足は情熱不足となる。

2011-10-24 08:32:02