皆川氏 ガンダムヒストリー

11月4日~5日にかけて皆川氏がガンダムの設定経緯等を語ってます。
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ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

03.一方、ファンサイドでも放映中から同人誌で独自のSF考証が為されていきます(ガンサイトなど)。これらの考証はスタッフでもあり、スタジオぬえにも籍を置いていた松崎健一氏が主幹となって放映終了後にみのり書房で出した「GUNDAM CENTURY」で統合されます。

2011-11-04 23:40:00
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

04.放映中は金属粒子を荷電していたメガ粒子砲が「メガ粒子」という設定になったり、コロニー落としの数や位置、ミノフスキー物理学やMSの発展史、一年戦争の開戦時の流れなどが明瞭になるのはこの「副読本」からです。

2011-11-04 23:42:04
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

05.その後、「GUNDAMCENTURY」に登場したMSを大河原氏がムックで書き起こし、これがボンボンでのMSVへと繋がっていきます。そうした意味では安井ひさし氏とストリームベースは「CENTURY」を子供向けに(SFミリタリーもの)として展開していったといえます。

2011-11-04 23:45:41
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

06.MSVが模型化されると、ボンボン系のライターが解説書を書いていきます(タミヤ模型のMMシリーズを意識していました)。一方で、アニメージュはアニメック同様、フィルムに近いところで考察、ロマンアルバムなどで詳細に戦闘の展開などを解説しています。

2011-11-04 23:49:02
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

07.83年にはMSVの次の展開としてMSXがストリームベースとバンダイ主導で進みますが、これは翌年、続編のZガンダムの放映が決まったことで立ち消えになってしまいます。Zでは設定面に伸童舎が参加し、富野監督の意向でMSVも何種類かが登場しました。

2011-11-04 23:53:02
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

08.伸童舎はもともと虫プロにいた野崎欣宏氏がつくった会社ですが、アニメの設定をつくったり、編集業務を行ったり(画稿も起こしています)と、多角的にガンダムに関係していきます(ガンダム記録全集の編集にも小牧氏とともに関わっています)。

2011-11-04 23:54:42
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

あ、失礼しました。では、そこにCENTURYのものを描くという形があって、ボンボンの展開となるわけですね。RT @noruth 安井さんプロデュースによる大河原さんの描き下ろしは、「センチュリー」以前から存在していました。

2011-11-04 23:56:37
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

09.考証には永瀬唯氏も参加されていますね。RT @noruth Zガンダムにはストリームベースの小田さんも考証で参加されていました。最後まで現場にいたかどうかは定かではありませんが。

2011-11-05 00:00:12
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

10.永瀬氏はガンダム本放送時にミノフスキー物理学を構築された方ですので、これでほぼ設定的には84年には「MSV」を統合した「CENTURY」系になったといってよいでしょう。

2011-11-05 00:01:47
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

11.ちなみに一年戦争終戦の日についてはアニメックのインタビューで1月1日になるわけですが、これが広く用いられるのは後で、MSVでは年をまたいでの戦闘記録が出てきます。

2011-11-05 00:03:19
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

12.Z以降で重要なことはいわゆるMS考証とSF考証が一元で管理されていないということです。永瀬氏が担ったのはSF考証だったわけです(そもそも、MS考証という考え方もなかったでしょう。デザイナーや一部のスタッフは考えていたかもしれませんが、明確な合意が全員にあったとは思えません)

2011-11-05 00:08:26
シャア専用ブログ @Char_Tweet

EBの復刊BOX付録インタビューも面白かったなぁ。

2011-11-05 00:11:33
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

13.80年代後半、伸童舎はEB本の編集も行います。スタッフとしてクレジットされている伸童舎が手懸けたことで「公式」と見做すファンも多いわけですが、この時代のこうした本はフィルムとは別モノという認識も多く、あくまで「副読本」という位置づけでした。

2011-11-05 00:11:45
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

14.雑誌展開から生まれたMSVが本編に登場してしまったことで「本編」と「周辺で創作される情報」が同格であると思いがちですが、フィルムの自由度はそうした周辺情報で縛られないというのが(参考にはしても)サンライズのスタンスでした。

2011-11-05 00:14:54
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

15.さて、EB本はCENTURYとMSVの情報を統合する形で記事が執筆されていましたが、ここでMSの開発がアナハイム・エレクトロニクス社で始まったなど、いうならばアナハイム史観としての再構築が行われます。

2011-11-05 00:18:44
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

16.また、B-CLUBや模型情報などの編集にも絡んでいたことから、掲載されていた漫画の情報や機体などがこの本に盛り込まれていきます。バンダイ系の出版物としてはSDクラブもありますが、こちらの編集にも入っていたと記憶しています(間違ってたらごめんなさい)。

2011-11-05 00:21:57
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

17.模型のインストも伸童舎です。この時期、MSV的なものを伸童舎に籍を置いていた福地仁氏がインストやMJで多数描いておられます。

2011-11-05 00:25:08
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

18.さて、こうした伸童舎の流れとは別に、ガンプラブーム以降活発になってきた模型誌の動きがあります。B-CLUBの編集に伸童舎が参加していた件はすでに触れましたが、創刊されたころ、展開したZ-MSVは藤田一己氏をデザイナーに据え、模型展開を想定したものでした。

2011-11-05 00:29:02
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

19.しかし、Zに続き、ZZの放映が決まったため、Z-MSVの模型化は流れてしまいます。しかも、何点かの画稿はB-CLUBに掲載されぬまま、後にMS大全集に突如掲載されました。

2011-11-05 00:31:51
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

20.MS大全集は改訂されるたび、没稿だったMSが新MSとして掲載され、さらにはその画稿がEB本に載るといったことがあります(しかも、版を流用しているのでガンキャノンディテクターとメタス改の説明が入れ替わったままの状態が長く続きます)。

2011-11-05 00:34:03
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

21.藤田氏はHJ誌でZの世界観と隣接するアナザーストーリーを展開するのですが、この中の画稿と思しきものがMS大全集に載っています。80年代後半はこうした独自展開が模型誌では目白押しで、さらにそこに本編のデザイナーも関わっていることが多いことから「公式」とは何かということを(続)

2011-11-05 00:37:36
シャア専用ブログ @Char_Tweet

タイラント・ソードェ…。SE-R…。

2011-11-05 00:39:53
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

22.考え出すとキリがありません(T_T) そうした中で、モデグラでセンチネルが始まるわけです。センチネルの展開については浅野氏がムックで詳細に語っています。設定史的にいうなら、センチネルの設定はCENTURYをZ時代に合わせて再構築しようとしたものでした。

2011-11-05 00:42:29
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

23.ただし、これはEB本の再構築と当然のことながら歩調を合わせたものではありませんでした。EB本は基本的には子供向けを意識したムックでしたが、センチネルはもっと年齢層の高いところをターゲットしていました。当然、盛り込まれるものも異なるわけです。

2011-11-05 00:44:18
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