ジャック=ラカン

ジャック=ラカンの構造主義的な精神分析
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@EmileLacann

ただしその理論の独自性と共に不思議な面白さがあり、一部の人には根強い人気を保ちながら、現在も力強くラカン理論は日本において紹介され続けている。フランスでは現役で使われている興味深い精神分析理論ではあるので、現在もラカンの原本の翻訳が根強く待たれている。

2011-10-29 10:50:12
@EmileLacann

ジャック=マリー=エミール・ラカン(Jacques-Marie-Emile Lacan、1901年4月13日 - 1981年9月9日)は、フランスの精神科医、哲学者、精神分析家。

2011-10-29 11:20:12
@EmileLacann

フランスの構造主義、ポスト構造主義思想に影響力を持った精神分析家。 フロイトの精神分析学を構造主義的に発展させたパリ・フロイト派のリーダー役を荷った。

2011-10-29 11:50:13
@EmileLacann

また、フロイトの大義派(仏:Ecole de la Cause freudienne)を立ち上げた。

2011-10-29 12:20:12
@EmileLacann

新フロイト派や自我心理学に反対した。アンナ・フロイトの理論については、フロイトの業績を正しく継承していないとして批判し「アナフロイディズム」と呼び、「フロイトに還れ」(仏:Le retour a Freud)と主張した。

2011-10-29 12:50:13
@EmileLacann

初め高等師範学校で哲学を学ぶが、転学しパリ大学に移り、そこで医学を学ぶ。卒業後は精神科医として働いていたが、徐々にフロイトの精神分析学に傾倒、さらにアレクサンドル・コジェーヴのヘーゲル講義などに参加(ジョルジュ・バタイユも参加しており、当時友人であった。

2011-10-29 13:20:12
@EmileLacann

ちなみにバタイユは当時女優のシルヴィアと結婚生活をしていたが、1933には別居し離婚。その後、なんとこのジャック・ラカンと結婚する)、パリ精神分析協会に所属し、同協会の会長に選ばれるが、会長就任後、同協会に内紛が生じ分裂した。

2011-10-29 13:50:12
@EmileLacann

1964年に自ら「パリ・フロイト派」を立ち上げた。だが同派も結局1980年に解散することになった。1981年に大腸癌により死去。

2011-10-29 14:20:17
@EmileLacann

参加者には、ラカン派の臨床家だけでなく、ジャン・イポリット(哲学者、ヘーゲルの専門家)、フランソワ・ヴァール(スイユ社編集者)などもいた。

2011-10-29 15:20:14
@EmileLacann

アルチュセールはある時期まではラカンの業績を非常に高く評価していた。

2011-10-29 15:50:13
@EmileLacann

のちにラカンの娘婿となるジャック=アラン・ミレール(ラカンをして「唯一私のテクストの読み方を知っている人物」と言わしめた)はもとアルチュセールの学生であったが、ラカンの講義を受けてはどうかとアルチュセールに助言されたことがきっかけで、ラカンに接近することとなった。

2011-10-29 16:20:14
@EmileLacann

ラカンは基本的には「語る」人であり、あまり「書く」人ではなかった(つまりセミネールで語ることを中心とし、初期の博士論文を除いてまとまった著作を書くことをしなかった)。

2011-10-29 16:50:14
@EmileLacann

生前の著書として『エクリ』(Ecrits、「書かれたもの」の意)があるが、この『エクリ』も時期を異にして発表された論文の集積であり、その多くは口頭発表の原稿である。

2011-10-29 17:20:13
@EmileLacann

なお、『エクリ』は邦訳が刊行されているが、日本語として読めるレヴェルの翻訳とは言えない。

2011-10-29 17:50:13
@EmileLacann

ラカンの死後、ラカンの草稿・原稿類の管理はジャック=アラン・ミレール(ラカンの娘婿で弟子)が行っている。

2011-10-29 18:20:14
@EmileLacann

2001年になって、『エクリ』に収録されなかった論文を集めた『他のエクリ』(Autres Ecrits)が出版された。近年になり、未公刊だったセミネールの内容が順次公刊されつつあり、日本での邦訳も進みつつある。

2011-10-29 18:50:15
@EmileLacann

フランスではいわゆる「ラカン派」は、ラカンの死後、内部の分派抗争のためにさまざまの団体・派閥に分裂して活動することとなった。

2011-10-29 19:20:16
@EmileLacann

いわゆる「正統派」は「フロイトの大義派」およびパリ第8大学精神分析学科を拠点に、ジャック=アラン・ミレールを中心とした分析家たちが研究と教育を通じて活動している。

2011-10-29 19:50:16
@EmileLacann

ジャック=アラン・ミレールの教育分析を担当したシャルル・メールマンは別の団体国際ラカン協会(仏:Association Lacanienne Internationale)を設立し、「正統派」とは独立に活動している。

2011-10-29 20:20:13
@EmileLacann

フランス国外にもラカン派精神分析学の影響は及んだ。アルゼンチンやブラジルなど南米方面では世界精神分析協会(仏:Association Mondiale de la Psychanalyse)が「フロイトの大義派」と連携しつつ活動している。

2011-10-29 21:20:14
@EmileLacann

かつてラカンおよびパリ・フロイト派を「破門」した国際精神分析学会(英:International Psychanalytical Association)内部でも、ラカンを研究しようという動きもあり、以前の緊張関係は緩んできている。

2011-10-29 21:50:14
@EmileLacann

これと並行してロンドンにも新ラカン派(英:New Lacanian School)が旗揚げされ、「フロイトの大義派」と人的交流を持つに至っている。

2011-10-29 22:20:12
@EmileLacann

鏡像段階論は1937年発表の初期ラカンを代表する、発達論的観点からの理論。

2011-10-29 22:50:13
@EmileLacann

鏡像段階(仏:stade du miroir)論とは、幼児は自分の身体を統一体と捉えられないが、成長して鏡を見ることによって(もしくは自分の姿を他者の鏡像として見ることによって)、鏡にうつった像(仏:signe)が自分であり、統一体であることに気づくという理論。

2011-10-29 23:20:15
@EmileLacann

生後6ヶ月から18ヶ月のあいだに幼児はこの過程を経るとされる。

2011-10-29 23:50:14
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