フィジシャン、ヒール・ユアセルフ #5

翻訳チームによるサイバーパンク・ニンジャ活劇小説「ニンジャスレイヤー」リアルタイム翻訳 (原作:Bradley Bond-san & Philip Ninj@ Morzez-san) ニンジャスレイヤー公式ファンサイト「ネオサイタマ電脳IRC空間」 http://d.hatena.ne.jp/NinjaHeads/ 続きを読む
書籍 文学 ニンジャスレイヤー
1
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
第二部「キョート殺伐都市」より:「フィジシャン、ヒール・ユアセルフ」#5
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
(あらすじ:タマ・リバー下流のスラム、オオヌギ地区は非道な陰謀にさらされていた。悪のメガコーポ「ヨロシサン製薬」がゾンビーニンジャの病毒を川に流しているのだ。住人を感染させてデータを採るという恐るべき大規模生体実験だ!) 1
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
(悪魔計画の実行者はイモータル・ニンジャ・ワークショップ。ヨロシサン出身の狂気の天才科学者、リー先生が設立した冒涜的機関である。リー先生の部下であるニンジャ、ブルーブラッドが、ゾンビーニンジャ「ナックラヴィー」のジツを用いて病毒を拡散させているのだ!) 2
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
(この計画は現在のところ、謎の神秘的ボンズ、ケンワ・タイの献身によって、未然にアウトブレイクを妨げられていた。だがそれがいつまでもつのか?別件でケンワに命を救われた義侠ニンジャ、ネザークイーンは、相棒の女子高生ニンジャ、ヤモト・コキと共に計画の阻止に乗り出す。) 3
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
(だが二人の前にはさらなる敵!アマクダリ・セクトの磁力ニンジャ、メタルベイン!高速戦闘の果てに彼を倒すかに見えた二人であったが、そこへ病毒ニンジャ、ナックラヴィー自らも参戦!ネザークイーンを取り囲む!彼はこの状況を打破できるのか?ヤモトの無事は!?カラダニキヲツケテネ!) 4
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
「イヤーッ!」「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは頭上からの飛び蹴りアンブッシュをバック転で回避!着地と同時にスリケンを投げ返す!「イヤーッ!」敵は不可思議な残像をともなった動きで横に動き、スリケンを回避!そして滑らかにアイサツした!「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン!」 6
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
ニンジャスレイヤーは眉根を寄せた。知っているのか。敵は芝居がかった動きでオジギの頭を上げ、名乗った。「……ブルーブラッドです」「ドーモ。はじめましてニンジャスレイヤーです」「そう、ニンジャスレイヤー。くくく」ブルーブラッドは不気味に喉を鳴らした。「日頃お世話になっております」 7
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
暗青色のニンジャ装束の上に白衣を着た不審なニンジャは赤い目を煌めかせた。「アンタ、ウチの大事なゾンビー達をずいぶん壊してくれてるじゃないですか。実際邪魔なんですよね。リー先生はあんまり気にしてないけど、僕は不快だね」「リー先生?」「くくく、考えてみると僕ら初対面だ」 8
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
「そこをどけ」ニンジャスレイヤーはジュー・ジツを構えた。「いや……どかずともよい。殺す」リー先生。ゾンビー。なるほど、これまで相手にしてきた不浄なアンデッドニンジャどもの出どころというわけだ。過去のイクサの中でも、リー先生の名はしばしば耳にしてきた。いずれ排除すべき敵だ。 9
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
「またぞろ邪魔しに来たんだろ?どこから嗅ぎつけて来るんだか」ブルーブラッドは目を細めた。「でも、アンタがナックラヴィーのビョウキから町まるごと保護できるとは思えないな。アンタただの邪魔者だね?」サブロ老人が言及していたケンワ・タイの事であろう。だがいちいち答える必要は無い。 10
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
ゴーン!積み上げられた廃車の向こうで、何か重いものが落ちるような音が轟いた。「「イヤーッ!」」その音を合図として二者は再び切り結んだ。チョップ!そしてチョップ!身をかわし、蹴り!そして蹴り!「「イヤーッ!」」ワザがぶつかり合い、二者は同時にバックステップして間合いを取る! 11
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
『フジキド……でかしたぞ。よくよく今日は当たりクジめいておる』咳き込むような笑いがニンジャスレイヤーのニューロンにざわめいた。ナラク・ニンジャの声だ。『そこの青ビョウタンはフジミ・ニンジャだ。江戸時代にオキナワの城でイッキをしたが、最終的には磔にされ、胸に杭を打たれ滅びた』 12
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
(歴史の勉強は要らぬ。有益な情報は無いのか)ニンジャスレイヤーは責めた。「イヤーッ!」ブルーブラッドが踏み込みながら突きを繰り出す!その爪が一瞬で伸び、あわやニンジャスレイヤーの眉間を貫きにかかる!ニンジャスレイヤーはあやうくブリッジで回避!『そう、爪が伸びる。注意せよ』 13
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
「イヤーッ!」ブリッジしたニンジャスレイヤーをブルーブラッドが蹴りに行く。ニンジャスレイヤーはバック転でこれを回避、スリケンを投げつける。だが、またしても残像をともなった動き!スリケンをすり抜ける!『奴は一種の幻影を用いて攻撃を躱す。ワシならばどうという事も無いが……』 14
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
お決まりの文言だ。(……させる気は無い。そもそも今のオヌシには実際それはできぬ)『わかっておるわ!なんたる歯がゆさ。未熟過ぎる!ワシならば……』「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは素早くワン・インチ距離へ踏み込み、ブルーブラッドめがけショートチョップ突きを連続で繰り出す! 15
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
「アッハハハハ!」ブルーブラッドは狂笑して身体を横へずらす。またしても残像!チョップ突きを全て回避!そして回り込んだ死角から爪攻撃!「イヤーッ!」「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーはニンジャ第六感で攻撃方向を察知、身体を傾けて爪を躱しながら後ろ足でヤリめいたキックを繰り出す!16
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
「イヤーッ!」残像と共に身体を後ろへ滑らせ、ブルーブラッドは蹴りを回避!「劣等だなァ!ただのカラテは飽き…」「イヤーッ!」おお、見よ!後ろ蹴りを戻しながらニンジャスレイヤーは唐突に側転跳躍!不意をつかれたブルーブラッドの側頭部に空中からの蹴りを叩き込む!「グワーッ!?」 17
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
『ワシが言いたかったのはこれだ、フジキド』と、したり声のナラク。『ヤツの意識外から攻撃せよ。さすればあの幻影はコケ脅しに過ぎぬ。だが見よ、オヌシの未熟ゆえに殺しきれておらぬ、ワシならば今の……』声が遠ざかる。否、遠ざかったのではない。ナラクの独立自我が薄まりつつあるのだ。 18
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
それに伴い、ニンジャスレイヤーの瞳にはセンコ花火めいた光が徐々に強く灯り始める。ニンジャソウルが交錯し相争うイクサの状況下で、ナラクとの共鳴が進行しているのだ。ニンジャスレイヤーのチョップはより速く、回避行動はより油断なく、ブルーブラッドの幻惑的なカラテに対応し始める。 19
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
「イヤーッ!」「グワーッ!」長距離を一気に踏み込む低空ジャンプパンチがブルーブラッドの胸を撃つ!「何だよォお前!頭に来るぞ!」ブルーブラッドが爪をカタナめいて振り抜く。ギリギリでこれを躱すニンジャスレイヤー!そして裏拳!「イヤーッ!」「グワーッ!」 20
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
顔面に裏拳を受けたブルーブラッドは鼻血を流しよろめく。間髪入れず、ニンジャスレイヤーはさらに踏み込む!強烈な踏み込みによって地面のアスファルトが鳴動し、蜘蛛の巣状の亀裂が走った!そして肩から背中にかけて、広い範囲がブルーブラッドに列車事故めいた勢いで衝突!「グワーッ!」 21
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
ゴウランガ!これはサマーソルトキックやダーカイ掌打と並ぶ暗黒カラテ技、ボディチェック!ブルーブラッドの幻惑的回避動作をものともせず、強引にまとめて叩き潰す、範囲の広い致命的打撃だ!ブルーブラッドは吹き飛んで積み上げられた廃車に背中から叩きつけられた!「グワーッ!」 22
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
もはや勝負あった!ブルーブラッドは強大なニンジャである。しかしイクサを分けるのは一瞬の機微だ。どれほどヒサツ・ワザを用意していようが、中途で敗れればそれは使いきれなかった埋蔵金に過ぎないのである。ニンジャスレイヤーはその場で腰を落とし、上半身に力を込めてスリケンを構えた。 23
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
「イィィィィ……」その上半身に縄のような筋肉が盛り上がる!これは奥義ツヨイ・スリケン!怒涛めいた連続攻撃!「フザケルナ!こんな事があっていいわけがないよ!」廃車にめり込んだブルーブラッドが呻く。慈悲は無い!「ィイヤァーッ!」投げつけられたスリケンが脳天を貫通!「アバーッ!」 24
残りを読む(23)

コメント

オスツ🍣 @alohakun 2011年11月24日
フィジシャン、ヒール・ユアセルフ #1 http://togetter.com/li/211642 フィジシャン、ヒール・ユアセルフ #6 http://togetter.com/li/218494
ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする