ヴィクトリア朝文化研究学会@甲南大学20111119まとめ
昨日の某学会某シンポ、 @fujitayuh さんが手際よくまとめて下さっている模様。ほとんど知り合いのいない学会だったので、直前に @fujitayuh さんと小関先生に声をかけて頂いたのは大変励みになりました。お二人には感謝しております。
2011-11-20 06:32:58「イギリス料理はまずい」「イギリスはその最も豊かな時代において自国の食文化の伝統を放棄し、諸外国からの輸入に頼るようになった」というご報告にフロアから「そんなことはない。イギリス料理は美味しい」という反論。しばらく論争になりました。昨日のシンポで一番盛り上がった場面。
2011-11-20 06:36:48「イギリス料理はまずくなったとおっしゃるけど。ワインとシェリー酒の消費量は調べましたか?ある時期からものすごく増えている。イギリス人が美味い料理を食べていた傍証です。」「いや、調べました。ワインとシェリー酒の消費量の増加はイギリスの食文化が輸入に依存してた証拠です。」「ぐぬぬ…」
2011-11-20 06:39:50「イギリス料理はまずいとおっしゃるけど、たとえばスモークサーモンなんてすごく美味しいと思います。」「スモークサーモンは料理ではありません。ただの食材です。美味しいものがそういうものしかないというのは、イギリスの食文化の貧しさの証左です。」「ぐぬぬ…。」
2011-11-20 06:42:14あと、ヴィクトリア朝文化研究学会なのに「イギリスに産業革命はあったのか」的な質問をして長々と議論を始めるひとがいたのも非常に趣深かったです。「その質問がこのシンポとどのような関係があるのか説明が要るのではないか」という疑念がフロアの某先生から出たのはとても自然でした。
2011-11-20 06:49:38@odg67 昨日はありがとうございました。感謝されるようなことはしていませんが、シンポジウムではいろいろ興味深い論点が提起されていて、特別講演での「致命的な質問」も含めて、非常に刺激的でした。また、お会いできる機会があれば、よろしくお願いします。
2011-11-20 15:54:07昨日の幸福シンポでのイギリス料理の評価をめぐる議論、カレーとラーメンが日本を代表する食文化だと思っている僕としては、純粋な〈イギリス文化〉のような実体を前提にして価値判断を行う態度には違和感がある・・・・
2011-11-20 15:59:54@pettazzoniano 昨日のシンポでのイギリス料理をめぐる会場の質問者とパネリストの小野塚知二氏との議論は、odg67さんがまとめて下さっている通りです。小野塚知二氏の議論は井野瀬久美恵編『イギリス文化史』所収の「イギリス料理はなぜまずいか?」などで展開されています。
2011-11-20 16:35:44@fujitayuh シンポはやはり経済史寄りになりましたね。特別講演のO先生とは懇親会でお話することができました。もう少し英文学の人の知己を得たかったのですが、クラスタで固まる傾向があるようで、歴史系のひととしか話せなかった。O先生とお話できたのは偶然の賜物。
2011-11-21 04:30:10ざっと検索してみたところ、土曜日のヴィクトリア朝文化研究学会@甲南大についてのつぶやきはあんまりないようですなあ。
2011-11-21 15:18:20メモを残しておきますか。荻野昌利先生の特別講演はまさに学会のあり方そのものを問い直せというお話でありました。アーノルド、ニューマン、リーヴィス、エリオットと辿りながら、ヴィクトリア朝文化 Victorian Culture という場合の Culture には特殊な重みがある、と。
2011-11-21 15:25:26だから「Culture とは何か」ということを絶えず問い直して欲しい、というご講演。ただ、アーノルド以降のエリート主義的な「教養」論にはやはり歴史的な制約があって、われわれはあんまりこの概念に期待しない方がいい、という悲観的なコメントも。
2011-11-21 15:29:37ぼくの質問は、「Culture 概念に未来はないというお話ですが、たとえばウィリアムズが『文化と社会』書いたのは Cutture 概念に過酷な現実と戦うための武器を見出したからだと思うのです。その延長線上にカルスタ http://t.co/bSq7ahWl がある。」(続く)
2011-11-21 15:39:31「そういうことを踏まえた上でおききしたいのですが、人文学系、特に文学研究に携わる者はもはやこの Culture なる曖昧模糊とした概念に頼るべきではないというお考えなのでしょうか」というのがぼくからの質問。荻野先生のお答えは、結論からいえば「然り」。
2011-11-21 15:41:41この質問はかわされてしまうかなと不安だったのですが、荻野先生は真っ正面からお答え下さいました。それだけに先生の「教養」の将来についてのペシミズムがずしんと伝わってきたような気も。
2011-11-21 15:50:34