動画『ロシアとの癒着、そしてジャーナリズムの死』を訳してみた。
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動画『ロシアとの癒着、そしてジャーナリズムの死』を訳してみた。かつては主流メディアへの信頼は厚かった。彼らは事実を報じ、私たちの意思決定を助けてくれた。しかし、今は違う。何が変わり、なぜ変わったのか。調査報道記者のアシュリー・リンズバーグが解説します。 youtube.com/watch?v=YVKl6I… pic.twitter.com/Ao8q8uRq2D
2023-07-10 23:37:17信頼性がジャーナリズムの血脈だとするなら、主流メディアは死んだ。インターネットとの競争に殺されたのではない。自分で自分を殺したのだ。その終焉のおおよその日付もわかっている。2016年だ。原因もわかっている。客観性の放棄だ。 pic.twitter.com/huVqhbgquE
2023-07-10 23:38:19自殺の方法すらわかっている。ある政治候補者、そして究極的には彼の大統領の地位を破壊する陰謀に全面的に参加したのだ。これは私だけの判断ではない。ジャーナリズムの世界で最も権威ある出版物、コロンビア・ジャーナリズム・レビュー誌の判断なのだ。 pic.twitter.com/MRsufGGc52
2023-07-10 23:38:202023年1月、ロシアゲートとして知られる陰謀について26000語に及ぶ4部構成の調査報告が同誌に掲載された。執筆したのはジェフ・ガース。何十年ものキャリアを誇るNYタイムズの元記者である。ガースは、ロシアゲートに関する主要な主張のほぼすべてが誤りだったと結論付けている。 pic.twitter.com/PPP8IYdWfO
2023-07-10 23:38:20少し立ち止まって、これが何を意味するか考えてみよう。5年ほどにわたって、NYタイムズ、ワシントン・ポスト、ABC、CBS、NBC、CNNなどの主流メディアは、一般大衆におぞましい嘘をつき続けた。アメリカの選挙を妨害するためにドナルド・トランプがロシアと共謀したという嘘である。 pic.twitter.com/draO7P0bzq
2023-07-10 23:38:21何十もの報道機関と何百人もの記者がスクラムを組み、とてつもない数の報道記事、テレビ番組、ポッドキャスト、論説で偽りの主張をまき散らしたのである。 pic.twitter.com/MxF7iS4euL
2023-07-10 23:38:22ガースやコロンビア・ジャーナリズム・レビューの高い評判を考えれば、この記事は新聞の一面で話題となり、テレビのニュース番組でもトップで扱われなければならないはずだ。 ところが、そうはならなかった。 pic.twitter.com/0iFqowm2di
2023-07-10 23:39:46ガースが出した結論を考えれば、メディアが真剣に自己を顧みていることを私たちは期待する。ところが、そうはならなかった。陰謀の速記係として機能したメディアは、単純にガースの報告を無視した。 要するに、彼らは嘘をつき、その嘘を沈黙で覆い隠したのである。 pic.twitter.com/6hHayslfXK
2023-07-10 23:40:32ベテラン報道記者のガースですら衝撃を受けた。彼が取材を申し込んだ60人のジャーナリストのうち、応じたのはたった十数人だった。ガースはこう言っている。「報道内容についてニュース編集室の幹部にインタビューに応じることを許した主要報道機関はひとつもなかった」。 pic.twitter.com/NesOvgXyP0
2023-07-10 23:41:57こうした“ニュース編集室の幹部”が取材に応じたら、ガースに何を話したかは想像するしかない。 pic.twitter.com/EFxkWaN22h
2023-07-10 23:41:57ガースの調査から浮かび上がるのは、むき出しの野望とイデオロギー的偏向に塗り固められた不正行為の泥沼だ。罪のリストは長大で、一般に認められた報道慣行から大きく外れていたので、すべてを追いかけるのは難しい。その一部だけでもご紹介しよう。 pic.twitter.com/KqV3kdGNw0
2023-07-10 23:41:58ドナルド・トランプはウラジミール・プーチンやロシアの諜報機関と親密な関係があるとセンセーショナルに非難したいわゆる「スティール文書」は、ヒラリー・クリントン陣営に雇われたトランプ嫌いの英国人元スパイが出どころ不明の情報をカット&ペーストでつなげたでっちあげの寄せ集めである。 pic.twitter.com/8oZmME8fD9
2023-07-10 23:41:58トランプの会社のコンピューターがアルファ・バンクというロシアの金融機関に秘密裡に接続しているというストーリーも、まったくのフィクションである。こちらはクリントン陣営の弁護士たちがでっちあげたものだ。 pic.twitter.com/yN9Mwc8RBb
2023-07-10 23:41:59トランプ陣営で初期に外交政策アドバイザーとしてそれほど重要ではない役割を担ったカーター・ページとジョージ・パパドプロスがロシアの工作員だったという告発もまったくのフィクションだった。 おそらく、さらに問題だったのは、こうした偽りを一般大衆に信じ込ませるための手法だろう。 pic.twitter.com/mK8F6zTbKK
2023-07-10 23:43:16FBI(または他の政府機関)と協力して、メディアはまずトランプとロシアの癒着を報道する。次に、FBIがそれを調査する。そして、メディアはFBIが興味を示していることを報道する。FBIが興味を持っているということは何かあるに違いないと仄めかすのである。 pic.twitter.com/qkTUwbPBSK
2023-07-10 23:43:33これが逆方向に働くこともあった。 FBI (または他の政府機関)が嘘の情報をメディアに流す。匿名の”政府”関係者の発言として引用すれば、その報道の信ぴょう性が増すわけである。 pic.twitter.com/4haVYBypKo
2023-07-10 23:43:51どちらの方向にせよ、言わんとすることは同じだ。すなわち、「火のないところに煙はたたない」と言いたいのである。 しかし、煙もなければ、火事もなかった。 メディアは自分たちの嘘を信じていたのだろうか? それに答えるのは難しい。 pic.twitter.com/s0rapJl4Gi
2023-07-10 23:44:07その量の莫大さをひとつの目安としていいなら、確かにメディアは信じているように振る舞っていた。ガースの報告によれば、特別検察官のロバート・マラーがトランプのロシアへの関与の可能性を調査した22か月間に、ロシアとトランプに関する記事は533,000本公開された。 pic.twitter.com/ofdr74VMc4
2023-07-10 23:44:27そして、メディアはその取り組みを自画自賛した。NYタイムズとワシントンポストはロシアゲートの報道でピューリッツァー賞を受けたのだ。こうした報道の多くが、出典も疑わしく、確認もおろそかで、ときには単なる作り話だったことがわかった今、NYタイムズとワシントンポストは賞を返上しただろうか。 pic.twitter.com/B0LhmRzE0K
2023-07-10 23:45:21もちろんそんなことはしない。かつて報道とは、事実を収集し、現実を正確に描いて提示することだった。それが今では敵味方を分けることを意味するようになった。それは報道とは真逆のことである。それは政治的な戦争だ。焦土作戦をとる活動家がジャーナリズムの仮面をかぶっているにすぎない。 pic.twitter.com/zaszay0ePz
2023-07-10 23:45:40皮肉なことに、トランプ時代に証明された唯一の癒着は、主流メディア、ヒラリー・クリントン陣営、民主党、そして一部の政府機関の癒着である。彼らが一体となり、ロシアが独力で成し遂げられるとは夢にも思わないほどの不和の種をアメリカにまいた。 pic.twitter.com/X1GQFeF8y8
2023-07-10 23:45:5510年近くにわたって、トランプが選挙で不正に勝つためにロシアと癒着しているという主張を推し進めることに、メディアはその信用の全てを投資し、そしてそれを失った。では、真実はどこで見つければいいのか。主流メディアからでないことは確かだ。主流メディアは死んだ。自分で自分の首を絞めたのだ。 pic.twitter.com/Jhb9THqvcP
2023-07-10 23:46:11『The Gray Lady Winked: How the New York Times's Misreporting, Distortions and Fabrications Radically Alter History』(灰色の婦人がウィンクした: NYタイムズの誤報、歪曲、捏造がどのように歴史を根底から変えたのか)の著者、アシュリー・リンズバーグでした。(了) prageru.com/video/russian-…
2023-07-10 23:46:40