「騎馬遊牧民の不沈空母」だったとされるアゼルバイジャン—アレクサンドロス大王に降伏した総督の名前に由来する国家形成の歴史—

アゼルバイジャンとアルメニアの意外な歴史
61
巫俊(ふしゅん) @fushunia

ジョージ・ブルヌティアン『アルメニア人の歴史』(2016年出版)より。

2023-09-10 18:40:39
巫俊(ふしゅん) @fushunia

デイヴィッド・W.アンソニー『馬・車輪・言語』上巻、P88によると、「前ギリシア語と前インド・イラン語は近接した地域で発達したに違いない」とあり、武器の名前や神話などの発音に、共通する特徴があるとありました。ギリシア語は黒海の航海民が移動先に広めた言語に由来するようです。

2022-05-27 13:12:37
巫俊(ふしゅん) @fushunia

北欧人(ヴァイキング)の場合は、ロシア・ウクライナの河川を通じて黒海に到着した後、グルジアの河川を船で航行して、途中にある峠も船を運ぶことでアゼルバイジャンの方に川を下って行き、カスピ海に到着したと書かれてました。

2022-05-27 13:14:59
巫俊(ふしゅん) @fushunia

アルメニア語とギリシア語は共通の分岐関係にある言葉で、最近のDNA研究でもミケーネ文明時代のギリシア人の人骨から、ユーラシア草原地帯のDNAが見つかっていて、アルメニア・イラン方面との関わりも示唆されてたように思いました。古代ギリシア人の祖先は青銅器時代にカスピ海まで行ったのか?

2022-05-27 13:17:33
巫俊(ふしゅん) @fushunia

前ギリシア語がギリシア周辺の海に移動してくる以前に、どのような元の集団を形成してたのかは、考古学や遺伝学、言語学などで推定されてるようでしたが、日本ではあまり紹介されて無い気がします。ギリシア人のDNAの多くはエーゲ海の在来人由来だけど、言語と一部のDNAは黒海に由来してました。

2022-05-27 13:20:51
巫俊(ふしゅん) @fushunia

「ギリシア語」の起源は、ウクライナ草原を東西に行き来してた初期の印欧語族が南の海に進出するようになったことにあり、黒海の向かい側にはアルメニアなどのカフカス地域があるので、DNAもその方面と交雑してるような感じでした。

2022-05-27 13:22:55
巫俊(ふしゅん) @fushunia

カフカスからウクライナにかけての一帯は、先史時代の世界を変えた「印欧語族の拡散」という出来事が起こった土地で、私たちが食べてる現在の小麦も、アルメニア・アゼルバイジャン付近で野生種と交雑して生まれた品種だとされてます。これ以上戦争されては、人類史の研究が…

2023-09-23 00:55:33
巫俊(ふしゅん) @fushunia

ヒッタイトの遺跡から、これまで知られて無かった、印欧語族の未知の言語の文書が発見されたらしい。 uni-wuerzburg.de/en/news-and-ev…

2023-09-22 21:28:53
巫俊(ふしゅん) @fushunia

年末にブックオフで買った文春文庫『辺境メシ』(高野秀行、2020年出版)です。2018年刊行の単行本の文庫版ですが、巻末にクルド人の新年祭に出てくる生のハンバーグ的なものが出てきて、新年祭は祖先がアッシリアからの独立したときの記憶を伝えるものだとか、ゾロアスター教に似た火の祭りがあるとか。 pic.twitter.com/n8klj8djst

2023-01-02 11:03:52
拡大