.@zero2 もともとファンタジーそのものがSFの変化球だったり神話の再話の変化球だったりというわけで、なんでもこー「自分なりになんか加えた」ものが「のちの定番」となるもんかと。
2010-05-18 23:02:55@zero2 かなり古い本ですが、英米のファンタジー誕生&流行について概観できるのは、リン・カーターの「トールキンの世界」「ファンタジーの歴史 空想世界」を読むといいかも知れません
2010-05-18 23:03:16@zero2 好奇心のコアが欲しいやね。たとえば、「D&Dや、ドラクエの以前のオタクにとって、ファンタジーとは何だったのだろう?」とかの、主観部分を問いかけるタイプだと、いろいろ面白かったかも。
2010-05-19 14:27:10@bakagane ああ! なるほど! 確かにそうですね~。そう言う意味では「ドラクエを幼少時代にプレイした、現在の20~30代にとってのファンタジー」という主題で知りたかったです。
2010-05-19 14:29:34@zero2 ゲームとファンタジーが一体化する以前のファンタジーというのは、「おとぎ話」や「神話」、「英雄譚」といった色合いが濃かったと思う。ゴブリンやエルフは、肉体を持った動物としての側面よりも、妖精や精霊に近い存在だった。浮世離れしていた。数字やパラメタで表せない存在だった
2010-05-19 14:32:24@zero2 初期の『グイン・サーガ』や高千穂遥さんの『美獣』などに描かれたファンタジー、『蛮人コナン』に描かれたファンタジーは、紙に刻まれた歴史ではなく、吟遊詩人のつまびくリュートの調べと共に口ずさまれる勲という風情だったと思う。曖昧で、語り終えると同時に消えてしまう感覚。
2010-05-19 14:37:32@bakagane うーん、それからすると親和性? 親しみやすさの質が違う気がしますね。ゲーム以前のファンタジーは「あると同時に、無い」ような性質を持ってる気がします。
2010-05-19 14:43:18@zero2 だもので、ゲームが普及した後のファンタジーは、私は「妖精や魔法を取り入れた現実」じゃないかと思う。萌え幼なじみや、異能バトルを取り入れた学園ドラマと、作り方は同じ。だからこそ、普及したし、使い勝手も良い。
2010-05-19 14:43:38@zero2 幻想から、現実へ。幻想は共有が難しいけど、現実は共有しやすい。架空とはいえ、現実をベースとした「中世社会」に、魔法やモンスターを組み入れてシミュレートしたのが、ゲームが普及した後のファンタジーじゃないかと思う。
2010-05-19 14:48:11@zero2 この技法は、だから、ベースになる現実が何でもいい。「現代日本」に魔法とモンスターを入れてもいいし、「サイバーパンク」でもいい。「スペースオペラ」でもいいんだ。
2010-05-19 14:50:41@zero2 昨日の会話で面白いな、と思ったのは、私の青春時代(20〜30年前)だと、「ファンタジーって何?」と思ったら、するっと起源論に行けたのに、今は「どこから手をつければ良いんだっけ?」と思わなくてはいけない、膨大な積み重ねの歴史があることでしょうか
2010-05-19 16:41:34.@teitoku ですねー。神話の再構成やSFという面からがっつりファンタジーというものを探らなくてはいけなくなってしまった。ということはそれだけ亜流ファンタジーというやつが多い、という事ですかね?
2010-05-19 18:43:06@zero2 定義の問題になるとまた果てしがない気が(汗)。私は「作者がSFと言ったらそれはSF。読者にとって面白いSF作品と面白くないSF作品があるだけだ」という大乗的立場を取っています(笑)
2010-05-19 19:23:23