努力しなきゃいけないことは、自分の未来や、誰かを幸せにすることであって、誰かと命の椅子取りゲームすることじゃないはず

松沢直樹 Naoki Matsuzawa @naoki_ma

快晴の安息日 なれど早朝より勤労 詩を詠むより畑を耕せ か。しかしそれでも書く。じりじりと前へ押す力が自分に備わったことを強く感じる。

おみくじ凶子 @aknmssm

「そこに楽園は無かった」ドミニカ移民苦闘の半世紀 http://t.co/x5XOL3Db

松沢直樹 Naoki Matsuzawa @naoki_ma

成田空港建設時の立ち退きであれだけ揉めたのは、ようやく開拓した農地を捨て、命からがら満州から帰国した方たちが開拓した農地だったことが一因だったかと…… QT @aknmssm 「そこに楽園は無かった」ドミニカ移民苦闘の半世紀 http://t.co/PzVqfyee

松沢直樹 Naoki Matsuzawa @naoki_ma

国土の外に出た国民を、日本人とみなさない―戦前から現在に至るまで、この「日本」という国が患う病の一つではないか。それは、政府の政策ではなく、我々日本人一人一人が、疑問として思考に至ることもない病である。（続

松沢直樹 Naoki Matsuzawa @naoki_ma

国土の外に出た国民を、日本人とみなさない。戦前から現在に至るまで我々日本人が患い続ける病―たとえば、本人の責なく海外で紛争に巻き込まれた同胞を、我々はどのようにとらえるだろうか。なぜか、国内で事件事故に巻き込まれた人ほど、感情を移入できないという人が多いような気がする。（続

松沢直樹 Naoki Matsuzawa @naoki_ma

２０年ほど前になるが、湾岸戦争という紛争があった。日本はアメリカを支持し、莫大な戦費をつぎこんだが、当時の政府やマスコミは、戦地となってしまった国に赴任していた日本国民をどのように扱っただろうか？（続　

松沢直樹 Naoki Matsuzawa @naoki_ma

私は湾岸戦争が始まった日を覚えているが、まるでフッドボールの試合が始まるかのような映像が淡々と流れ、そこに日本国民がいるという報道は皆無だったか、もしくはほとんど関心がはらわれるような扱われ方はされていなかった。（続

松沢直樹 Naoki Matsuzawa @naoki_ma

湾岸戦争に巻き込まれて、命からがら帰国した人が書かれた手記が出版されていたのを記憶しているが、ほとんど方は気に留めず、またそれらの貴重な一次資料も、現在では多くが絶版となっている。

松沢直樹 Naoki Matsuzawa @naoki_ma

もう少し、時間を現在に近づけてみよう。アメリカの９．１１事件はどうだったか？　あの日、犠牲になった日本人がいたことを、どれだけの日本人が知っているだろうか。

松沢直樹 Naoki Matsuzawa @naoki_ma

９．１１事件を、日本政府は、アメリカの主張する「テロ」と定義づけた。テロとはなにか。（続

松沢直樹 Naoki Matsuzawa @naoki_ma

９１１テロは、「宣戦布告なき日本国への武力攻撃」なのか。それとも犯罪なのか。いずれにせよ、国民が死に至らしめられている以上、日本政府は、同胞を死に至らしめた犯行に至った人物を拘束し、法によって裁く義務があるはずである。同時に、ご遺族をケアする義務もあると考える。（続

松沢直樹 Naoki Matsuzawa @naoki_ma

ところが、９１１テロで犠牲になった日本人の遺族に対して、日本政府は、事件の詳細、安否情報の通知など、アメリカ（ただし政府だけではなく、民間の組織も含め）に依存する状態だった。ある遺族は、アメリカ政府筋が発表した英文のレポートがそのまま届けられ、泣き崩れたという。（続

松沢直樹 Naoki Matsuzawa @naoki_ma

話が迂回したが、国外へ出た同胞を日本国民とみなさない……日本人が患い続けるこの病は、政府に病巣があるわけではない。我々日本国民が戦前から患い続ける病である。（続

松沢直樹 Naoki Matsuzawa @naoki_ma

９１１テロ事件を例証したが、戦前の満蒙開拓団や、ビルマ戦線をはじめとした今も残る紛争で命を落とした同胞、そして、戦後、夢をうたったブラジルやドミニカへの移住政策で泣いた同胞へ、我々は関心を持てない。（続

松沢直樹 Naoki Matsuzawa @naoki_ma

少なくとも、ＷＷⅡのビルマなどの激戦地へ祖父たちを送りだしたのは、この国の民意である。熱にうなされたとか、朝日新聞や毎日新聞などといった当時の大メディアに民意を誘導されたという意見はある。しかしながら、祖父たちを戦地に送り出し、忘れてしまったのは他の誰でもない。我々である。（続

松沢直樹 Naoki Matsuzawa @naoki_ma

先に私は、「国外に出た同胞を、日本人とみなさない病を、我々は戦前から患い続けている」と述べた。では、国外とはどこだろうか。戦前は、見解の相違はあれど、満州、朝鮮半島をはじめ、南太平洋までの広域に渡って、「日本」であった。（続

松沢直樹 Naoki Matsuzawa @naoki_ma

歴史問題で意見がすれ違う、韓国や朝鮮民主主義人民共和国の人達を、同胞と考え、教育を施したのも事実であり（１３世紀に発明されたハングル文字を、教科書に採用したのは日本であり、戦前の朝鮮半島に住む日本人は公的カリキュラムの中で、ハングル文字を学ばなければならなかった）（続

松沢直樹 Naoki Matsuzawa @naoki_ma

朝鮮半島の人達と、同じように汗を流して農地を開拓した日本人がいたのも事実である。当時から摩擦もあったのは事実だが、そこには「立場」しか見えない。伊藤博文を暗殺した安重根は、投獄された中で出会った日本軍の軍人から尊敬を集め、処刑の延期が嘆願された事実があった。（続

松沢直樹 Naoki Matsuzawa @naoki_ma

伊藤博文を暗殺した安重根は、クリスチャンだったと言われている。神の使徒として洗礼を受け、公平を目指した彼が、暗殺という方法を選択するまでには、様々な苦悩が見える。（続

松沢直樹 Naoki Matsuzawa @naoki_ma

さて、ここで一つ考察を投じてみよう。事大党などと手を結び、日本が朝鮮半島を併合した時から、１９４５年まで、朝鮮半島は、日本の国土であったという見方ができる。当時の、市民目線から見た朝鮮半島の人達は、帝国臣民であり、日本人の同胞であった。（続

松沢直樹 Naoki Matsuzawa @naoki_ma

敗戦とともに、国境が退き、帝国臣民であったはずの朝鮮半島の人達は、国外へ出た同胞になった。そして、我々日本人は感情を重ねることが難しくなったのではないか。私が言う、戦前から我々が患い続ける国外に出た同胞を日本人とみなさなくなる病にいまだ犯され続けているならば、だ（続

松沢直樹 Naoki Matsuzawa @naoki_ma

さて、話を少し巻き戻してみよう。先に私は、我々日本人は、国外へ出た同胞を、同じ日本人と見ることができなくなる病を戦前から患い続けているとと述べた。（続

松沢直樹 Naoki Matsuzawa @naoki_ma

同時に、歴史問題ですれ違う、韓国や朝鮮民主主義人民共和国は、植民地という形で崩れ、国外に放り出されたかつての日本国民という視点が、我々の中にあるのではないかと述べた。では、現在の国境はどこにあるのだろう？（続

松沢直樹 Naoki Matsuzawa @naoki_ma

この日本という国に、国境はなくなった。いや、正確に言えば、そこかしこに存在する。現在、我々が同胞を同胞とみなさないのは、国外に出た同胞ではない。職と家を失った同胞である。（続

松沢直樹 Naoki Matsuzawa @naoki_ma

残念だが、この日本という国土の中に、様々な国境が生まれてしまった。そのラインを越えたとたんに、私たちは、日本国籍を持っていても、憲法で保障された権利などおかまいなしである。命を落としたところで、誰も気にも留めなくなった。（続