稲川淳二の『つぶやき怪談』(2023.09.28)

稲川淳二 @Junji_Inagawa

今年のツアーも後半に入りました。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

去りゆく夏の陽に、一抹の淋しさを感じながらも 猛暑、酷暑から解放されて、 夕暮どきの清風が、心地好い此の時季の怪談は、 また味わい深いものがありますね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

みなさん、お変りないですか？　 稲川淳Ｇです。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

ぎっくり腰をかばっていたら、右膝にガタが出ましたが、 今年の各会場のボルテージの高さときたら、 思わず痛みを忘れます。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

マブダチのみなさんの笑顔に拍手に声援が、 何よりの特効薬になってます。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

そして、水戸市民会館の公演で通算公演数が、 1000回目を迎えるようです。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

みんながいてくれるから頑張れまーす！ 私が妖怪になるまで付合って下さいね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

それでは、今回の「つぶやき怪談」 そろそろ始めましょうか。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

ゆったりと、くつろいで、 お付き合いいただければと思います。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

そんな訳で、怖ーい噺で楽しんで下さい。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

稲川淳二の「つぶやき怪談」 怖・楽しい時間を、共有しましょうね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

ずいぶん昔の話になるんですがねぇ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

東京の市ヶ谷、とても東京とは思えないような、 閑静な、木のうっそうと茂った、 大きな屋敷がいくつもあったんですよ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

ところが、やっぱり時の流れっていうか、 どんどんその辺り、マンションとかに変わっていくんですよね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

外国の大使館関係の人が使ってる住宅なんですがね、 外国の旗が立ってたりなんかして、 すごい変わりようなんです。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

ところが、その中で、 一軒だけ全然変わらない建物があるんですよ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

って言うより、廃屋ですよね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

人が住んでないんですよ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

ふつうよくある安アパートなんかだったら、 廃屋っていうのもわかるけどね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

この建物、大きな門構えで、長い塀があって、 うっそうたる木々の中にあるから、 手つかずで残っていたんですね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

ところが、そのうち誰がやったのか知らないけど、 塀をぶっ壊しちゃって、 中に入る奴がでてきちゃったんですね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

石の塀が向こう側へ倒れてるんで、 よく事故も起こるらしいだよね、そこ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

私が、なんでそこを知っているかというと、 芸能界の関係のスタジオが近くにあったんですよ。