1月4日

【映画】『生まれる前に殺しちまえばよかったんだ』⇒「貧困という背景から生み出されるどうしようもない負の連鎖が、救いの無い完全なるバッドエンドへと誘う性悪映画」

【映画】『生まれる前に殺しちまえばよかったんだ』のツイートをまとめました。

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thailandyoasobi
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#後味の悪い映画『生まれる前に殺しちまえばよかったんだ』メキシコシティのスラム街。感化院を脱走し、再び町の不良グループのボスへと返り咲いたカリスマ性を持つ少年ハイボ。仲間の一人で、母親の愛に飢えた少年ペドロは、仲間たちの際限無い悪行から罪悪感に苛まれている。非行少年グループが盲目の大道芸人を襲撃した事をきっかけに、彼らの運命が破滅へと向かってゆく…… 『この映画は事実に基づき、登場人物も実在する』社会派ムナクソ映画という括りでは、最上級ランクの後味の悪さを誇る一本。貧困という背景から生み出されるどうしようもない負の連鎖が、救いの無い完全なるバッドエンドへと誘う性悪映画。生きるために犯罪に手を染める子供たちを通じて、社会の底辺でもがく彼らの直面する不条理を冷徹な眼差しで描いています。初期中期あたりのブニュエルは意地の悪い作品が多い印象ですが、その中でも本作が一番悲惨なような気がします。ルールの外側にいることが『強いこと』であり、社会の枠に収まることは『弱いこと』とされる風潮。ファッション化やら何やら、目を向けてみるとSNSでも似たような傾向があるような気がします。人は生まれ育つ環境を選べません。そこから這い出そうとしても足を引っ張る同調圧力があり、そもそもお金も無ければ仕事も無い。彼らを救うのは、結局のところ他人の善意なのかと思わされる場面もありますが、それを早々に叩き潰すかのような無慈悲さにも考えさせられます。『生まれる前に殺しちまえばよかったんだ』この決定的に非情な台詞にも打ちのめされます。こんなに救いが無い話も珍しい。なお、無垢な少女が“ミルクで御御足を洗う”という極めてフェティッシュなシーンもあり、諸兄らには刮目して観ていただきたい。 77分とコンパクトながら凄まじく憂鬱な余韻を残す一本で、とことん厭な気分に浸りたい方にお勧め🫰 primeで見放題です🫶