【グルメコンサル狂人コメディ】ラーメンハゲの原作者と聞いて、グルメを読み始めたら「狂人」にマンガが乗っ取られて行くコメディだった…

愛は人を狂わせる
4
三沢文也 @tm2501

「久部緑郎(『ラーメン発見伝』原作)×松本渚(『将棋めし』)の黄金タッグが飲食店経営の秘訣を描く」 とか書いてあるのに、グルメ方向ではなく全く予想外の方向で面白かったです。 1月11日まで、55円セール中なのでよかったら是非読んでみて 文豪ナツメは料理人が嫌い 1 amzn.to/3tMsuVW

2024-01-09 18:53:40
三沢文也 @tm2501

どんなマンガかというと確かに、飲食店経営は描いているでも、徐々にサイドストーリーだった人間ドラマがメインにのし上がる登場人物はベストセラー作家と、作者の創作を自分好みに誘導しようとする厄介オタク達。全員が濃ゆい途中から壮大な創作論マンガに という作品

2024-01-09 18:56:54
三沢文也 @tm2501

原作者も原作者なので、料理関係の考察はすごくまともです。 極端な例が多いから、ギャグっぽく見えるけど、 「欲しい料理がないやん」 「もうちょっとランチが安かったら入ってたのに」 と客として、流行らない店にヤキモキする感じをうまく代弁してくれてます pic.twitter.com/2jhmsp6ioZ

2024-01-10 00:20:42
拡大
三沢文也 @tm2501

ところが、この先生は 「流行らない店を見て、そこに気づかない料理人を見てほくそ笑むのが好き」 という底意地の悪い性格をしてます。 文豪で食通(であくどい)ナツメ先生は 「うまいけど、流行らない店」 を紹介しながら愉悦に浸る目的で仕事を引き受けてましたが… pic.twitter.com/986TrFfXeP

2024-01-10 00:24:23
拡大
三沢文也 @tm2501

ヒロインは、 「ナツメ先生の描いたキャラクターのように人格者であってほしい」 という気持ちが強すぎて暴走します作者であるナツメ先生が引くほど、盲目的なファン… これだけでも、かなり厄介なのですが… pic.twitter.com/9oq796USIs

2024-01-10 00:29:35
拡大
三沢文也 @tm2501

ヒロインは先生(本人ではなく、作中キャラと重ねた存在しない先生)への愛が強すぎて、罪を重ねていきます。 この子が強すぎて、グルメ要素が徐々に薄れていき、 オタク論・創作論のマンガへと流されていきます。 これが「思わぬ方向に面白かった」理由です pic.twitter.com/w6PSw97PFU

2024-01-10 00:43:54
拡大
三沢文也 @tm2501

「ラーメン発見伝の原作者が手掛けた作品」 と聞いて、 「らーめん才遊記のゆとりちゃんを超えるヤベェオタク女が、男主人公を圧倒するどころか、グルメマンガであることさえも破壊していく作品」 を手掛けてくるなんて、思う!? 「文豪ナツメ〜」読むと、ゆとりちゃんが原作者の性癖に思えてくるpic.twitter.com/O23ocXVNQR

2024-01-10 00:49:25
拡大
三沢文也 @tm2501

しかも、ラーメン発見伝シリーズは、どちらかというとフラットな絵だから「性癖」っぽくならないのです。 ところが、松本渚先生は萌えるマンガを描く名人なもんだから、 「罪を重ねる狂人すらかわいく描いてしまう」 ため、エグいことやりまくってるマンガなのに、楽しく読めるから、すごい!

2024-01-10 00:54:34
三沢文也 @tm2501

グルメマンガのつもりで手に取ったら、 「妄想と現実の区別がつかない狂人オタクが罪を重ね続ける(のに、かわいくて楽しくて、ついイッキ読みしちゃうコメディ作品)という、恐ろしいマンガでした読書体験として最高に面白いので、是非! 文豪ナツメは料理人が嫌い amzn.to/4aLBXgN

2024-01-10 01:00:20

ちなみに、作者いわく…

松本 渚 @matsumon23

グルメコンサル狂人コメディだからね

2024-01-09 21:38:01
松本 渚 @matsumon23

新人漫画家。「文豪ナツメは料理人が嫌い」(原作:久部緑郎)「盤記者!」(監修:深浦康市九段)「将棋めし」(監修:広瀬章人八段)「盤上の詰みと罰」(監修:戸辺誠七段)。◆skeb→skeb.jp/@matsumon23 ◆FANBOX→matsumon23.fanbox.cc 連絡先→kuiuta02@gmail.com

matsumon23.booth.pm