編集部イチオシ

ゲームブックにおける主人公の命の重さ

ゲームブックでゲームオーバー=キャラクターロストとすることでどのような効果が生じるのか、またその効果にどのような対策を立てられるのか。自作ゲームブックの『パランニール島錬金工房』『死せる魔王の迷宮と運命のカード』を例に論じてみた。 既刊の紹介はこちら T&T完全版用のオリジナルシティガイド&シナリオ 『T&Tシティブック:沼と砦の街 シタデル市』 続きを読む
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かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

また本作では5000GP支払うごとにスペシャルレアアイテムガチャ(魔法の武器やステータスアップアイテムが入っている)を1回引けるので、資金がごっそり減る蘇生サービスはガチャ用の資金が削れるためかなり痛い出費となる。

2024-01-10 23:06:22
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

このような形でメリットとデメリットのバランスをとった本作の蘇生ルールはかなり気に入っていて、できたら他作品にも採用したいくらいなんだけど、設定を凝り過ぎたせいでそのままでは流用しにくくなってしまった。 #運命のカードの主人公補正と同じ轍

2024-01-10 23:06:54
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

というのも、本作の回収蘇生サービスは登録時に生体情報の提供と位置情報のトラッキング許可の契約書を書かされたり、なぜか従業員が全員そっくり同じ顔をしていて、ダンジョン内にはなぜかドッペルンゲンガー、ミラーナイト、ヒトニグサが出没するなど、「あっ…(察し)」となるようにしているのだ。

2024-01-10 23:10:21
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

感想を送ってくれた読者さんも、胡散臭すぎて利用しなかったと言っていたので、ある意味で狙い通りなんだけど、ちょっとやりすぎたか……? みたいな気持ちもある。 #なお利用しないと難易度は上昇するがメリットもちゃんと存在する #やっぱ胡散臭いヤツじゃん

2024-01-10 23:12:35
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

というように『パランニール島錬金工房』『死せる魔王の迷宮』では、「ゲームブックにおける主人公の命の重さ」についてこのような切り口で取り込んでいて、最新作『放浪の騎士姉妹』でもまた別のバランスで処理しているんだが、そちらについては新作の話のときにやります。

2024-01-10 23:13:29
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

こういった「ゲームブックにおける主人公の命の重さ」を考えるようになったのは、ファイティングファンタジーのゲームブックと、T&Tのソロアドの違いに思い至ったからというのもある。

2024-01-10 23:15:20
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

FFのゲームブックだと「解決できないと世界が大変なことになる大事件」が多いけど、T&Tソロアドは「主人公が長い冒険者人生中のある時期にであった事件に対しどういうスタンスで関わったか(なので解決しても良いし、できなくてもそれはそれとしてあなたの冒険者人生は続く)」みたいな塩梅が多い。

2024-01-10 23:17:03
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

これはFFシリーズのゲームブックがその本単独で完結しているのに対し、T&Tのソロアドは継続キャラで他の冒険に挑めるからだと思う。でもって、継続キャラで遊べるというのが大きな魅力となっているんだけど、そういう遊び方とゲームオーバー=キャラクターロストはか~なり相性が悪い。

2024-01-10 23:19:12
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

そのせいか、途中で行動不能になったとしても、無理なくつなげてロスタイム復活戦ができる『運命の審判』や『カザンの闘技場』があるとか、基本ルール内にロストキャラの復活用ソロアドが掲載されているあたり、公式もちょっと思うところがあったような気がする。

2024-01-10 23:24:37
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

などと言って自分は甘めの裁定をしているけれども、死亡パラグラフこそトライ&エラーを繰り返せるゲームブックの華として力を入れた描写をするのも全然アリだと思います。

2024-01-10 23:27:39
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

だってオラ、脳みそがビールになって死んだり、死んでから金魚→キラーグッピー→亀となりあがり転生していったりするのも好きだからさ……

2024-01-10 23:30:23
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

あと、死者の魂が異世界のリアリティショー番組に出演させられて勝利できたら蘇生してもらえるというロストキャラ向けのソロアドとか、死んだら幽霊になって続きをプレイしてそちらも死亡したら新キャラに転生するソロアドというアイデアもあるので、いきなり蘇生関連が辛口になることがあるかもしれん

2024-01-10 23:31:28
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

逆に甘口ルールだと自作の『エンド・オブ・ザ・イヤー・イン・シタデル』なんかは、何回でも蘇生できるけど復活するたびに残り時間が減って体験できるイベント数が減るという処理をしたこともある。 #これはドリキャス版スポーンからインスパイアされた

2024-01-10 23:34:50
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

何にせよ「行動不能時の扱いをどうするか」という1点だけとっても、単純にゲームオーバーとするだけでなく、こんだけ色々と考えたりルールを深堀りする余地があるんだなぁということで今回の話は終了。

2024-01-10 23:35:13
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

本当はモンスターレートによらないボス戦闘の話もしたかったんだけど、蘇生ルール回りの話をするだけでこんな分量になったのでまた別の機会にやります。

2024-01-10 23:35:54
かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

あっちは今回ほど長くならないハズなんだけど、逆に短すぎて単独でまとめるにはは分量が少なすぎるかもしれんので、その時は同様のシステムを採用した最新作の話と一緒にやります。

2024-01-10 23:36:40