岸本 秀樹・岡田 禎之(著)『構文間の交替現象』(畠山雄二編「ネイティブ英文法」第5巻)

シリーズ編者・畠山雄二先生 @bot82460412 による内容紹介ツイートをまとめました。 書籍情報はこちらから https://www.asakura.co.jp/detail.php?book_code=51675
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畠山 雄二 bot @bot82460412

I nodded (my head)(俺はうなずいた)やHe shrugged (his shoulders)(彼は肩をすくめた)のカッコからわかるように、体の部位を表す名詞は省略が可能。同じような振る舞いをするものに、clap (hands)(手をたたく)やblink (eyes)(瞬きする)がある『構文間の交替現象』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2021-05-18 12:02:52
畠山 雄二 bot @bot82460412

動詞pointはpointだけでもpoint fingerでも「指で指す」を意味する。同じように、動詞squintはsquintだけでもsquint eyesでも「横目で見る」を意味する。同じような振る舞いをするものに、wave (hand)(手を振る)やwink (eye)(ウィンクする)がある。『構文間の交替現象』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2021-05-19 16:24:05
畠山 雄二 bot @bot82460412

動詞fightはThey foughtに見られるようにふつう自動詞として使う。でも、同族目的語の a clean fightなどをとって、They fought a clean fight(彼らは正々堂々と戦った)のように他動詞として使うこともある。似たようなものにShe lived (a good life)などがある。『構文間の交替現象』(朝倉書店)

2021-05-20 12:07:25
畠山 雄二 bot @bot82460412

動詞giveは、I gave her the keyとI gave the key to herに見られるように、「間接目的語ー直接目的語」のパターンと「直接目的語ーto間接目的語」のパターンをもつ。giveと同じ振る舞いをする動詞にbring, deny, hand, offer, show, tellなどがある。『構文間の交替現象』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2021-05-21 11:20:30
畠山 雄二 bot @bot82460412

give, offer, sellは「間接目的語ー直接目的語」のパターンと「直接目的語ーto間接目的語」のパターンの2つをとるが、Biber et al. (1999:928)によるコーパスの調査によると、これらの動詞は4倍の多さで前者のパターンをとる。『構文間の交替現象』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2021-05-22 11:19:16
畠山 雄二 bot @bot82460412

*I explained her the problemはダメだけどI explained the problem to herはいい。動詞explainは「直接目的語ーto間接目的語」のパターンしかもたないのだ。explainと同じ振る舞いをする動詞に、announce, contribute, deliver, mention, return, transferがある。『構文間の交替現象』(朝倉書店)

2021-05-23 11:41:51
畠山 雄二 bot @bot82460412

*I borrowed her the moneyはダメだけどI borrowed the money for herはいいことからわかるように、動詞borrowは「直接目的語ーfor間接目的語」のパターンしかもたない。borrowと同じ振る舞いをする動詞にacquire, collect, obtainがある。『構文間の交替現象』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2021-05-24 11:24:25
畠山 雄二 bot @bot82460412

I spare her the troubleはいいけど*I spare the trouble {to/for} herはダメなことからわかるように、動詞spare(面倒をかけない)は「間接目的語ー直接目的語」のパターンしかもたない。spareと同じ振る舞いをする動詞にallow, bet, cost, fine, forgiveがある。『構文間の交替現象』(朝倉書店)

2021-05-25 11:23:48
畠山 雄二 bot @bot82460412

動詞saveは、「とっておく」の意味のときは、I’ll save you some porridgeとI’ll save some porridge for youの両方がいいことからわかるように、「間接目的語ー直接目的語」と「直接目的語ーfor間接目的語」の両方のパターンがとれる。『構文間の交替現象』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2021-05-27 11:28:13
畠山 雄二 bot @bot82460412

動詞saveは、「省く」の意味のときは、This will save you the botherはいいが*This will save the bother for youはダメ。「省く」の意味で使う動詞saveは、「間接目的語ー直接目的語」のパターンならとれるが「直接目的語ーfor間接目的語」のパターンはとれないのだ『構文間の交替現象』(朝倉書店)

2021-05-28 12:14:04
畠山 雄二 bot @bot82460412

動詞askは、She asked Paul a favourとShe asked a favour of Paulに見られるように、「間接目的語ー直接目的語」のパターンと「直接目的語ーof間接目的語」のパターンをもつ。ただ後者のパターンにはちょっとフォーマルなかしこまったニュアンスがある『構文間の交替現象』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2021-05-29 11:41:02
畠山 雄二 bot @bot82460412

動詞playは、I played him a game of chessとI played a game of chess {with/against} himに見られるように、「間接目的語ー直接目的語」のパターンと「直接目的語ーwith/against間接目的語」のパターンの2つをもつ。『構文間の交替現象』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2021-05-30 12:01:05
畠山 雄二 bot @bot82460412

動詞bear(もつ)は、They bear you no ill will(彼らはあなたに対して悪意をもっていない)とThey bear no ill will towards youに見られるように、「間接目的語ー直接目的語」のパターンと「直接目的語ーtowards間接目的語」のパターンの2つをもつ『構文間の交替現象』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2021-05-31 11:22:44
畠山 雄二 bot @bot82460412

giveとdonate(寄付する)は同じような意味ではあるが、次に見られるように、構文の交替に関して振る舞いが異なる:John gave Sam a dish/John gave a dish to Samと*She donated her old school $500/He donated $100 to them 『構文間の交替現象』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2021-06-03 11:30:50
畠山 雄二 bot @bot82460412

tellとannounceは同じような意味ではあるが、次に見られるように、構文の交替に関して振る舞いが異なる:John told Mary a joke/John told a joke to Maryと*She announced them the news/She announced the news to them 『構文間の交替現象』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2021-06-04 11:17:22
畠山 雄二 bot @bot82460412

「間接目的語ー直接目的語」のパターンに現れうる動詞の特徴として、音節の数が少なく、しかも(ラテン語起源のものでなく)ゲルマン語起源のものが多いことがあげられる。これは、おそらく、ゲルマン語起源の単語に単音節の動詞が多いからだろう。『構文間の交替現象』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2021-06-05 11:24:40
畠山 雄二 bot @bot82460412

動詞wish(祈る)は、I wish you good luckと*I wish good luck to youからわかるように「直接目的語ーto間接目的語」のパターンを許さない。でも、To all who have retired, we wish happiness and long lifeはいい。to間接目的語を文頭にもってくるといい文になる。『構文間の交替現象』(朝倉書店)

2021-06-06 11:24:13
畠山 雄二 bot @bot82460412

動詞fixは、「飲食物を用意する」の意味のとき、I fixed her a drinkとI fixed a drink for herに見られるように、「間接目的語ー直接目的語」と「直接目的語ーfor間接目的語」の交替を示す。『構文間の交替現象』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2021-06-07 11:33:31
畠山 雄二 bot @bot82460412

動詞fixは、「修理する」の意味のとき、*I fixed her the tapはダメだけどI fixed the tap for herはいいことからわかるように、「間接目的語ー直接目的語」のパターンは許されないけど「直接目的語ーfor間接目的語」は許される。『構文間の交替現象』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2021-06-08 12:03:17
畠山 雄二 bot @bot82460412

動詞openは、「ビールの栓を開ける」の意味のとき、Open me a beer, pleaseとOpen a beer for meがいいことからわかるように、「間接目的語ー直接目的語」と「直接目的語ーfor間接目的語」の交替を許す。『構文間の交替現象』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2021-06-10 11:43:57
畠山 雄二 bot @bot82460412

動詞openは、「ドアを開ける」の意味のとき、*Open me the doorはダメだけどOpen the door for meはいい。このことからわかるように、open(ドアを開ける)は「間接目的語ー直接目的語」のパターンは許さないけど「直接目的語ーfor間接目的語」は許す。『構文間の交替現象』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2021-06-11 11:44:58
畠山 雄二 bot @bot82460412

動詞forgive(許す)は、I cannot forgive him (for) his liesからわかるように、直接目的語の前に前置詞forをとったりとらなかったりする。forgiveと同じような振る舞いをする動詞には、envy, excuse, forgiveなどがある。『構文間の交替現象』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2021-06-12 11:34:41
畠山 雄二 bot @bot82460412

動詞serve(食事をふるまう)は、He served us (with) a sumptuous mealからわかるように、直接目的語の前に前置詞withをとったりとらなかったりする。serveと同じような振る舞いをする動詞に、leave(任せる)やissue(支給する)がある。『構文間の交替現象』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2021-06-13 16:29:25
畠山 雄二 bot @bot82460412

She gave $100とWe haven’t awarded a prizeはいいが*Mogan handed the letterはダメ。このことからわかるように、giveとawardでは「間接目的語ー直接目的語」の間接目的語が省略できるがhandでは省略できない。『構文間の交替現象』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2021-06-14 11:24:39
畠山 雄二 bot @bot82460412

動詞entrust(任せる、託す)の「委託先」が人間の場合とそうじゃない場合で、次に見られるように、交替の違いが見られる:He entrusted his children to {her/her care}とHe entrusted {her/*her care} with his children 『構文間の交替現象』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2021-06-15 11:31:09
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