ラモスさん解説【ブレインフォグ＝脳みそ小さくなってるよ】・論文『新型コロナウイルスに関連した認知障害が長く続く個人における血液脳関門の破壊と持続的な全身性炎症』(2024.2.25作成)

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【ブレインフォグ＝脳みそ小さくなってるよ】 nature.com/articles/s4159…

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コロナから回復した患者さんのうち、LongCovidのブレインフォグ有りの方は脳体積の減少が見られる。 脳脊髄液の体積は増えてる。 pic.twitter.com/I36yKNyYM2

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何でかって言うと、BBB(脳血液関門、脳のバリアみたいなもん)がところどころやられて血漿漏れ出ている。 いや、BBB破壊はシンプルに嫌だよね。かかりたくないわ…(←既にBA.5感染済み) pic.twitter.com/ZKW5GiuXYP

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ま、新コロの実態が皆が思っている「回復」は実は回復してなくて、体内で長く炎症してるよ。と言ってきたけど LCはそれの酷い人だよ。とすると、免疫細胞働けーと言われ続けるのだから、免疫細胞が血管外へ出る機構が血液脳関門まで誤爆してしまうかも知れぬ。 ということでRNA-seq→GO解析すると pic.twitter.com/pw9fyLOOet

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回復者(非LC)に比べLC患者は、免疫系のシグナリングがUp、血液凝固系がダウンと、『おら遊走しろー』が続いていそう。 サプリ見てないけどvitroで脳内皮に患者血清かけて、ブレインフォグ有りの人の血清でICAM, VCAM等の接着因子の増加も確認済み。 要するにBBBで『おら遊走しろ』やっちゃってるでFA pic.twitter.com/Nnk5sM5tJW

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ちなみに同じLC患者の中でもブレインフォグある人はない人に比べて、補体経路ダウン、抗体産生ダウンと免疫系が疲弊？何か免疫系が落とされている。 Upregulateされた方にも免疫抑制シグナリングがあり、あと遺伝子調節のサーカディアンリズムシグナリングがあると。 pic.twitter.com/23sp8KDasY

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回復者vsLongCovid→LongCovidが長期炎症者 LongCovidの中でもブレインフォグ有りの人→脳内に色々遊走しちゃうし、液性免疫系とか落とされているし、結果、脳体積まで小さくされているのでシンプルに辛い。 とかなりザラッと見ました。興味ある方は読み込みましょう。

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腕立ての例えは我ながら意味不明だったw 新コロちゃんS蛋白の進化方法 ①革命：S蛋白の安定性とか無視してより強い機能(免疫回避とか)獲得しに行く ↓ ②Fitting：ふう。安定化しよ。と新しく獲得した強免疫回避部分を持ったまま安定化するための変異をする。 なので、JN.1.23はもう次の①です。

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この「革命とFitting」がオミクロン以降の流行株に認められるS蛋白変異の進化方法なので。 JN.1.23の『すげえ免疫回避とACE2親和性』推定は、それが持つ意味だけでも脅威だけど、おそらく次に来るものの素体を意味するでしょう。 おやすみ

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（やっぱり皆そうよね。BBB破壊は、「想定できる嫌なこと」だったとは言えNatureでしっかりそこ示されると、ファ？……ってなるよね。ブレインフォグに行く人の閾値・特性みたいな条件は分からないけど、まずシンプルにかかりたくないわ）

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✄------------ 2/25(日) -----------✄

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さて、もう少しちゃんと紹介しろよ。と怒られそうな紹介の仕方だったので、ちゃんとFig見ていきますか。 BBB破壊→脳体積減少がブレインフォグに関わっているという論文ね。 nature.com/articles/s4159…

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さて、アマノジャクなのでExtended Figから見ていこうw まず、非感染者と感染者の血清比較だよ。 軽度患者ではC蛋白, 第9因子, S蛋白,vWFがUp。凝固抑制因子と凝固因子が伴に上がってて、なんだか凝固系の活性化orインバランス。 重度になるとこれにIL系IL1b, IL6, IL8, IFNγ、ICAM,VCAMと pic.twitter.com/8e75NhQLhT

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炎症、免疫系が加わってくる。 血清で実際のとこどうなのかみると、C蛋白、S蛋白といった凝固抑制因子は軽度から高くて、重症度に応じた変化はない様に見える。他は一応あるかな。 凝固系↑凝固抑制系↑→重症化→線溶系↑線溶阻害↑ サイトカインの方は重症度に応じてIL1b, GCSF, ICAM-1と。 pic.twitter.com/KbbdpSyIVQ

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炎症系より先に凝固系が動く感じ、血管内皮攻撃が効率的な印象を持つ。 で、ブレインフォグ有りvs無しだと ブレインフォグ有りの人はIL6,13,GM-CSF,IL10とかが更に多いと。 そしてS100βが特徴的。 S100βは一般に星状膠細胞に存在するため、脳に普遍的に分布すると言われ、それが血中にある時点で脳に pic.twitter.com/mnks3OvdQo

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ダメージと想定できる。 ちなみにみんな大好きHPAのデータでは、シュワン細胞の方が存在量パネエって！って見えるけど、まぁ基本はとりあえず脳。はい脱線しました。 pic.twitter.com/3ke2v0SaaW

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なのでS100βの高値は、シンプルに脳障害を意味する。脳内皮細胞や血管内皮細胞にもS100βは無いはずなんで。 Extended Fig2 たぶん色々相関検定して有意だった物だけ載せてくれてる感じ。 重症度-年齢と同じく、IL1b, IL6, TNF相関すんのねと考えると悪くないか。 凝固抑制因子のPSは逆相関 pic.twitter.com/ga9ssr54fU

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コロナ感染の症状軽度の段階で凝固系が活性化し、凝固因子もそのNFも伴に上がるけど症状が進行するにつれて、凝固側が勝り線溶系の活性化に移る（つまりその時点で梗塞は結構起きてんだろうね）感じのイメージかな。 ここで少し解釈の不安なところは第9因子、vWFの↑とPC,PS↑が単なる活性化なのか

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インバランスなのか分からん。Luminuxを単純に臨床サンプルで色々見た経験がある訳ではないし。 ただ他の凝固因子は全然上がらなくて〜だとインバランスって書くだろうしLuminux各ビーズの質にも左右されそうだし、ま、前者、凝固系元気！でいいっしょ。 そう言えばbDNA assayなんて10年前はネタ並み

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にノイズ多くて使い物にならなかったのにここまで来たんやね。脱線しますた。 さて、コロナ症状が悪化していった人だけ2回サンプリングされてるので時間経過も見れる。 IL-13(マクロファージ↓,Bcell-IgE),IL-8(遊走↑)だけが悪化していて、他は落ち着いているので、この2つが悪化に関わる因子かな。 pic.twitter.com/BdJQqd2xi7

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さて、DCE-MRI はい、もうブレインフォグ有りの人だけヤバいの確定。S100β高値から分かってたけど、同じLongCovidの人でも、脳やられた人→ブレインフォグって感じ。 右側頭葉、左側頭葉、右前頭葉、左前頭葉全てでBBB透過性向上(バリア破壊)見られるよと。 pic.twitter.com/z2jYw3CzvK

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こんな感じです。 pic.twitter.com/7EXkyIp0IH

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