R6年2月28日、科学研究費助成事業(科研費)に関する説明会の感想

科研費の制度の改革が始まりそうです。私なりにまとめてみたので、間違いなどあればご指摘ください。
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来年度からの科研費の変化-DMPの義務化

Jun Yasuda @jyasuda1

この内閣府の方針を受けて、JSPS/文科省が科学研究費補助金の制度をどう変更するかが資料5「科研費における研究データの管理・利活用等について」に記載されています。

2024-02-29 16:09:09
Jun Yasuda @jyasuda1

資料5p2に用語の説明などもありますが、中央付近に「公募型の研究資金の全ての新規公募分について、研究データの管理・利活用を図るため、DMP及びこれと連動したメタデータ付与を行う仕組みを2023年度までに導入する」とあります。DMPはデータマネジメントプラン。

2024-02-29 16:11:34
Jun Yasuda @jyasuda1

私は三流研究者なので知らなかったのですが、科研費でも学術変革領域ではこのDMPが既に義務になっているようです。学術変革領域でのDMPのありようはこちら。 jsps.go.jp/file/storage/g…

2024-02-29 16:14:04
Jun Yasuda @jyasuda1

要は今後は科研費を取ったらDMPを作ることが義務になります(資料5p3)。それらはKAKENやCiNiiを通じて公開されることになります。また毎年度の報告でも研究で得られたメタデータを登録することになります。

2024-02-29 16:15:53
Jun Yasuda @jyasuda1

もちろん個人のゲノム情報など出せないものはあるので、ある程度研究者の裁量が許されてもいます(資料5p4)。またp5にはデータについての分類などの説明もあります。

2024-02-29 16:18:24
Jun Yasuda @jyasuda1

最後が資料5p7からの論文のオープンアクセス化について。出版社側でのオープンがゴールド、所属機関などでのオープンがグリーンとか(p9)。こちらについては分類などしか記載はなく、恐らく義務的な内容はあまりなさそうに思いました。

2024-02-29 16:22:19

感想

Jun Yasuda @jyasuda1

最後に感想ですが、自由な発想で用途にあまり大きな縛りのなかったところが最大の良いところであった科学研究費補助金が、DMPを提出し、メタデータを公開することで、途中での方針転換が難しくなる可能性がありそうに思います。また、どのデータを残し、どこを公開するかなど、考慮する必要があります

2024-02-29 16:26:30
Jun Yasuda @jyasuda1

今後科研費の出し方、使い方を丁寧に準備して研究を進める必要がありそうです。私のような古い感覚の人間は意識改革が必要そうに思いました(終わり)。

2024-02-29 16:30:14