三国志こばなし集2024年4月号(上)現パロ編

三国志こばなし集 @omikanboy3594

曹操「さて。今日は子どもたちに嘘のつき方を手解きしてやろうか」 荀灌「嘘のつき方？」 杜預「泥棒の始まりじゃないか」 曹「私もかつて子供の頃に阿瞞と呼ばれるほど嘘つきの達人だったからな」 荀「それ、すごいの？」 杜「どんな嘘ついたの？」 荀彧「孟徳殿！また子どもたちによからぬことを！」

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曹「！！」 彧「孟徳殿！」 曹「……文若の…突然の物言いに…てんかんの発作が」 彧「大至急医者を呼んできます！」 灌「」 杜「…大丈夫？」 曹「とういうわけで」 灌「これが嘘だったの！」 曹「このてんかんの技の会得は難しいからな」 杜「できなくて、いいです」 灌「キモかったもん」 曹「…」

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灌「あれ？この音は？」 杜「…救急車かな」 曹「なに？」 彧「孟徳殿！ご無事ですか！」 唐氏「大変！」 曹「!?」 杜「やらないと、曹操さん」 灌「怒られても知らないけど」 曹「…いいだろう。一世一代の芝居を見せてくれようか」 彧「孟徳殿！」 曹「ああ！！」 彧「…」 曹「て…ててて…んかん」

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曹操…誇張しすぎて嘘がバレ、えらい目にあった。 荀彧…エイプリルフールだろうが限度はあるでしょう！ 唐氏…救急関係者の方々に平謝り。 荀灌…私たちは正直に生きよう。 杜預…嘘も方便ってこともあるけどね。

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孫権「思い出し笑いの止め方をレクチャーしてやろう」 朱然「なんですって？」 呂蒙「思い出し笑い…？」 孫「……w…w」 朱(うわっ…) 呂(なにいきなり笑い出したんだこの理事長) 孫「…と、突然の思い出し笑いが引き起こされた時、かくも側から気味悪がられるわけだが」 朱「そりゃそうでしょう！」

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呂「何を思い出したんです？」 孫「校長を思い出せばいくらでも笑えてくるだろう？」 朱「…まあ」 呂「否定はしません」 孫「思い出し笑いの笑いを噴き出すメカニズムとはだな」 朱「…」 孫「脳裏に浮かぶ彩度の粗い愉快な思い出に、おもむろにピントが合った瞬間に引き起こされるのだ！」 呂「…」

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孫「笑ってはいけない時に笑いたくなるメカニズムも近いものがあると思う」 朱「確かに、かえって笑えてきますもんね」 孫「それを止めるにはだな！」 呂「…」 孫「脳裏の自分に高らかと宣言させるのだ」 朱「なんと？」 孫「今から私は校長のみっともない姿を明確に思い出すと」 張昭「やめんか！」

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孫権…ここしかないタイミングで入ってくるな！ 朱然…あまりの間合いの完璧さに笑いを堪えきれなかった。 呂蒙…以後この日の思い出が思い出し笑いの起点となることになる。 張昭…わしのみっともない姿を思い出してどうするつもりだ！

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曹操「さあ歌おうか」 郭嘉「久しぶりだな」 荀彧「いつ以来だろう」 曹「…文若」 荀「どうも」 郭「…」 曹「…」 荀「よし…」 ♪〜 曹「ほう、意外な選曲だ」 郭「飛ばしますね、先輩」 荀「先日一気読みしてしまってな！」 荀「♪〜CHA-LA！」 ！！ 店員「失礼しま〜す！」 荀「!?」 曹「…」

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荀「sparking！」 郭「全然へっちゃらじゃなかったじゃないですか！」 曹「店員如きにおたつくとは情けない奴だ」 荀「嵌められた…」 ♪〜 郭「では私が」 曹「これは？」 荀「古の中華を舞台にしたアクションゲームのキャラソンだそうで」 曹「なぜタイトルが英語なのだ？」 荀「私もそう思います」

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曹「よし、私が」 ♪〜 荀「このイントロは！」 郭「あんた歌って踊れるんじゃないでしょうな！」 曹「できないわけなかろう！」 荀「マジかよ…」 曹「♪〜ナゾナゾみたいに〜♪」 郭「…」 曹「遊ぼう！」 ！！ 店「ちゃ〜す」 曹「ある〜晴れ〜た日〜のこと！」 店「…」 荀(おお…) 郭(さすがだ)

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曹操…店員如きが私の歌と踊りを止められる訳がなかろう。 荀彧…以降、店員が扉の前を通るだけで小声になってしまう弱点を厳しく指摘された。 郭嘉…古代中華アクションゲームのキャラソンが十八番。

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店員…故意にドリンク提供の動作を緩めても怯まない曹操の歌と踊りに心を打たれ、次回分の割引券を多めにあげた。

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荀攸「ご無沙汰してます、伯父上！」 荀彧「だから私を伯父上と…」 曹操「ん？荀攸の方が歳上だったよな？」 攸「ええ。それが何か？」 曹「つまり文若の歳上の従子か」 彧「その通りです」 曹「…それは荀攸。伯父上と呼ぶのは誤りだ」 攸「ではなんと？」 曹「伯父上などもっての外！伯父下と呼べ」

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攸「文若伯父下…ですか？」 彧「このおっさんに乗せられるな公達！」 曹「佞言断つべし」 彧「あんたのは妄言だろうが！」 攸「…確かに関係上伯父とはいえ、齢は下ですな」 曹「だろう？関係性だけに捉われ長幼の序を蔑ろにするなど孔子が許さん」 彧「引っ込んでろ！」 曹「靴下は本当に靴下か？」

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彧「靴下ですよ！」 攸(またヘンテコ靴下だ) 曹「靴下は下に非ず！」 彧「詭弁をやめろ！」 曹「靴ではなく足との関係に見方を変えれば、たちまち天地が逆になるであろうが！」 彧「!?」 攸「靴下ではなく足上となる訳ですね！」 曹「正解だ、公達！」 攸「以後私も文若伯父下と」 彧「義絶するぞ！」

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曹操…短気は損気だぞ、文若。 荀彧…とっとと帰ってください！ 荀攸…何しに来たんだったかな…？

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丁奉「おじさんの強さについて話し合おう」 留賛「先生の？」 丁「いや、呼称についてだ」 朱異「それは？」 丁「おじさん、おじちゃん、おじ様の呼称だと？」 駱統「おじ様が一番強いです！」 留「敬われてるもんな」 朱「おじさんはごく普通。おじちゃんは子どもが呼ぶ感じがするぞ」 丁「駱統くん」

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丁「大泥棒を慕う令嬢が呼ぶおじ様」 駱「おじ様…」 留「職場のおじさんに声をかけるときのおじさん」 駱「おじさん！」 朱「気前のいいおじちゃんにおねだりする時のおじちゃん」 駱「おじちゃ〜ん！」 丁「…危うく財布に手が伸びかけたが次に進もう」 駱「ﾁｯ」 留「駱統くん！」 駱「潰れる！」

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丁「様、さん、ちゃんの敬称の強弱だとしよう」 朱「ふむ」 丁「では、おっさんは？」 留「最弱だな」 朱「一番軽んじられている」 丁「それがおっちゃんになると？」 駱「俄然親しみが湧いてきました！」 丁「…だが、おっ様とは？」 留「呼ばん！！」 丁「然り」 朱「おじ界最強の様が使えないのか」

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丁奉「おじ様、おじさん、おじちゃん、おっちゃん、おっさんの順の強弱でどうだろう」 留賛「さんとちゃんが、おじとおっの違いで強弱が逆転するとは大発見だ」 朱異「おっ様という敬称が無いのも盲点だった」 駱統「様はきちんとした呼び方でないとつけられるのを嫌がるのですね」 留「様らしい！！」

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丁「ではここで、性別を逆転させよう」 朱「…おじ様がおば様か」 丁「続きは？」 駱「おばさん、おばちゃん…？」 丁「…」 留「おっちゃん、おっさんに該当する呼称がないじゃないか！！」 丁「その通り」 朱「一体なぜ…」 駱「おっを男性が持っていってしまったからでしょうか？」 丁「残るは？」

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留「ば、だが」 朱「婆のばで、身内の呼び方になってしまう」 駱「爺のじも同様です！」 丁「ならば次は、おっちゃん、おっさんに該当する女性の呼称を考えたいところだったが」 孫魯班「…」 孫魯育「…」 丁「締めだ、駱統くん」 駱「堪忍してください！お姉様方！」 班「君だけ」 丁・留・朱「…」

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丁奉…男女平等で軽々しい呼称も今後要するのではなかろうか！ 留賛…俺だって駱統くんと同じ台詞言えるぞお姉様方！ 朱異…男子高校生の会話に混ぜてあげないわけにいかん！ 駱統…脱兎の如し！ 孫魯班…駱統くんを貴様ら同類のアホにするな。 孫魯育…あんたたちとあの子は魂のステージが違うのよ！

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歩練師(なんで理事長と同じ席で飲むことになっちゃったかな…) 袁氏「理事長。お酒ばっかり飲んでたらまたやらかしますよ」 孫権「私はこいつのお腹をおつまみすれば問題ない！」 呂蒙「やめて…」 袁「じゃあ私も阿蒙先生をおつまみ〜」 孫「警告！」 袁「!?」 孫「それは逆セクハラだ、袁氏先生！」