島薗進氏『医学のあゆみ』12/3特集・長瀧重信「はじめに」批判のまとめ
7専門外からの検討を排除する専門家『医学のあゆみ』12/3。長瀧「はじめに」Ⅵ。「“原発事故の健康リスク”の正しい理解には必要である」。要するに専門科学者に全人類は従えという教えである。ICRP の勧告にある計画被曝状況の公衆被曝限度の年間1 mSv を超えると健康に影響がある」
2011-12-28 11:22:188専門外からの検討を排除する専門家『医学のあゆみ』12/3。長瀧「はじめに」Ⅵ。「という主張や,現在話題となっている現存被曝状況の1~20 mSv を超えると健康に影響があるという主張に,科学的根拠はない」。つまり、専門科学者の国際機関決定に反する意見は「科学的根拠がない」と。
2011-12-28 11:22:409専門外からの検討を排除する専門家『医学のあゆみ』12/3。長瀧「はじめに」Ⅵ。最後に「日本医師会 医の倫理綱領」が取り上げられる。「医療行為は人類愛に基づく自発的行為で,医師は良心と医の倫理に従って医業を行うものである」と謳われている。医療関係者として人類愛に基づき」
2011-12-28 11:23:0510専門外からの検討を排除する専門家『医学のあゆみ』12/3。長瀧「はじめに」Ⅵ。「一人ひとりの患者さんに接するような思いやりの気持ちで被害を受けた方々に対応することが,安全と安心につながるのであることを確信している」。現代医療倫理(生命倫理)の根本前提が抜けた引用。
2011-12-28 11:23:5911専門外からの検討を排除する専門家『医学のあゆみ』12/3。長瀧「はじめに」Ⅵ。現代医療倫理の根本前提は医師・医学者が専権をふるうことにより他者の生命を支配してしまうことを防ぎ当事者、特に弱い立場にある人々のいのちをどう守るかにある。第2次大戦の医学・医療が教えた重要な反省知。
2011-12-28 11:25:3412専門外からの検討を排除する専門家『医学のあゆみ』12/3。長瀧「はじめに」Ⅵ。医療倫理の基本が抜けた発言。現代医療倫理は現代科学技術倫理に包摂される。原発=放射線被曝に関わる科学技術は医療倫理で当然とされるような当事者や非専門家の関与の必然性が理解されなかったことを示してる。
2011-12-28 11:26:2013専門外からの検討を排除する専門家『医学のあゆみ』12/3。長瀧「はじめに」Ⅵ。原発=放射線被曝に関わる科学技術が倫理的な問いかけの例外領域(「特区」)にされてきた。では、なぜ原発=放射線被曝に関わる科学技術が倫理的「特区」になってしまったのか?原発についてはたとえば山本義隆
2011-12-28 11:26:4514専門外からの検討を排除する専門家『医学のあゆみ』12/3。長瀧「はじめに」Ⅵ。『福島の原発事故をめぐって』(8月)、放射線被曝についてはたとえば中川保雄『放射線被曝の歴史』(10月)のような見事な展望がある。これらをさらに発展させる倫理思想史的考察が求められている(終わり)。
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