写真展の感想リスト[2012年版]

ぼくが観た写真展の感想ツイートのまとめです。 《芸術新潮編集部ブログにリンクしていただきました》 http://geishin.weblogs.jp/blog/
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emotonoritaka @emotonoritaka

渋谷。ルデコ。渡部さとるWS 2B 37期「感光」。受講生の卒制にあたるグループ展。2フロアを使った展示では様々なタイプの写真があって面白かった。鶴田さんの静けさに満ちたモノクロ、編集者の方(お名前失念しました…)が、うずたかく書類を積み上げた自分のデスクを撮った作品が印象的。続

2012-09-19 01:28:34
emotonoritaka @emotonoritaka

四谷。SHUHARI。中山学「続・電車の中のニッポン」。カラー。電車の乗客をゲリラ的に撮影した作品(しかもストロボばっちり)。よかった。前作に比べ被写体が笑顔だったり、明らかにカメラを意識したカットがあって衝撃。中山さんの写真観ると、撮りたいから撮るって姿勢がビシビシ伝わってくる

2012-09-18 00:33:14
emotonoritaka @emotonoritaka

四谷。TPPG。駒瀬由宗「新宿物語」。モノクロ。新宿の路上スナップ。老若男女、都会を行き交う人々を撮るというのは、数多くの先達がいるかなりオーソドックスな手法だけど、今回の展示は前半後半の会期で作家が変わるとのこと。同じ街を異なる作家の視線で比べたら何が見えるだろう。楽しみ。

2012-09-18 00:10:11
emotonoritaka @emotonoritaka

新宿御苑。PlaceM2。村上寛「Dialogue」。モノクロ。大阪のアメリカ村で出会った外国人のポートレート。写真から自分の存在を消すため、極力言葉を交わさず撮ったそう。といいつつ、被写体はポーズをとったり笑顔だったり。しっかりカメラで“対話”がしてる感じに写真の魅力を感じる。

2012-09-17 23:46:42
emotonoritaka @emotonoritaka

新宿御苑。PlaceM。SHIRAZ「Heaven」。3名の作家によるグループ展。ブラジルのサンバ、鹿、抽象的な映り込み写真など。撮影に没頭する感じが“天国”だろうか。各作品とも大きく引き延ばされて見応えあった。サンバ写真などは勢いあって、デジタルのジャギってる感じも気にならず。

2012-09-17 23:35:54
emotonoritaka @emotonoritaka

新美の「具体」展観て思ったんだけど、今の70〜80代あたりのエネルギッシュぶりはすごいな。たしかメタボリズム建築もあの世代の周辺だった気がする。(新美の建物も黒川紀章だし)そう言えば森山大道もアラーキーも70代だし、草間彌生も80代だ。す、すげー。若い頃とか見てみたかったな。

2012-09-09 17:17:47
emotonoritaka @emotonoritaka

六本木。国立新美術館「具体展」。想像以上によかった。50〜60年代、芦屋を中心に活躍した前衛芸術家たちの軌跡。作品はみな抽象的。感情の原初の姿をそのまま形にしたような、ほとばしるエネルギーに引き込まれる。すごい。意識みたいな抽象的なものを具体化するっていうスタンスにも惹かれた。

2012-09-09 16:46:12
emotonoritaka @emotonoritaka

松本力展続き。もはや懐かしいブラウン管TVに映し出されたVHS出力のアニメーション映像もよかった。会期中、松本さんはギャラリー内で制作を続け、作品は次々に壁に貼られていく(予定)。制作も展示の一部というか、日々進化していく展示のライブ感が素敵。近所だからちょくちょく観に行かねば!

2012-09-08 22:14:02
emotonoritaka @emotonoritaka

高円寺。書肆サイコロ。松本力「左様なら / Go(o)d b ye」。面白かった!ギャラリーが映像作家である松本さんのアトリエという設定になっていて、壁を埋め尽くす手書きのアニメーション原稿は圧巻。鉛筆の筆圧でベコベコになった、鉛色の抽象画のようなイラストたちの存在感がすごい。続

2012-09-08 22:14:00
emotonoritaka @emotonoritaka

ライアン・マッギンレー続き。大きなプリントで観ると、ライアン作品の虹のような色彩が際立っていてすごく惹かれる。ヒカリエでも感じたけれど、モデルが白人であることは非白人である自分にとっては非日常的で、この幻想的な世界を受け入れやすくなる気がする。ヌードだけど部屋に飾りたくなるもの。

2012-09-08 17:00:15
emotonoritaka @emotonoritaka

清澄白河。小山登美夫G。ライアン・マッギンレー「Reach Out, I'm Right Here」。カラー。8人の友人たちと大陸横断旅行した際に撮影された代表作。よかった。森や砂地で駆け回るヌードの男女の躍動感。雑誌では観てたけど、大きなプリントで観るのはやっぱりいいな。続く

2012-09-08 17:00:10
emotonoritaka @emotonoritaka

清澄白河。TAP。佐久間元「そこへゆけ」。カラー。靖国参拝するゴスロリ女子、路上で抱き合う高校生など、何気ない風景の中で突如現れるエキセントリックな光景を捉えたスナップ。何気なく“日常”という言葉を使ってるけど、世界は無数の不可思議なことで成り立ってる気がする。タイトルいいなぁ。

2012-09-08 16:37:32
emotonoritaka @emotonoritaka

ラルフ・ギブソン展続き。美術館級の広大なスペースを歩き回りながら、1枚1枚、物語を想像させる“引っかかり”のある構図に、つい足を止めて見入ってしまう。モノクロ作品の合間に突然現れるカラープリントにはドキッとした。ソファや金魚など、どの作品も赤が入っていて、それが本当にカッコいい。

2012-09-08 16:19:27
emotonoritaka @emotonoritaka

浜松町。Gallery 916。ラルフ・ギブソン「1960〜」。モノクロ。倉庫を改装した巨大スペースに、端正な白木額に収まったプリントが並ぶ。ヌード、クルマ、拳銃など、被写体はさまざまながら、グラフィカルに切り取られたそれらはどれも一様にエロティック。観る喜びをゾクゾク感じる。続

2012-09-08 16:19:23
emotonoritaka @emotonoritaka

メイプルソープ展続き。各作品のタイトルに撮影年が入っている。メイプルソープがエイズの宣告を受けたのは86年。亡くなる89年までの間に撮られた作品は、被写体の花を観つつ、写真家のことばかり考えてしまう。亡くなる直前の作品、はちきれんばかりの花の生命が皮肉的で胸にくるものがあった。

2012-09-05 21:48:28
emotonoritaka @emotonoritaka

渋谷。西武百貨店。ロバート・メイプルソープ「flowers」。モノクロ。89年にエイズで亡くなる直前まで撮影された生花。美しいライティングに浮かび上がるみずみずしい花弁のふくらみ。撮影時には確実にこの世界に存在していた花たちと写真家と、どちらも今はもう亡いという事実を思う。続く

2012-09-05 21:48:24
emotonoritaka @emotonoritaka

渋谷。UPLINK。高橋恭司「紅砂」。カラー。ガラス張りのディスプレーの中に展示された小さなプリントたち。ポスターの複写だろうか、赤いヒールや女性の顔。写っているものに意味はないのかもしれない。でも、衝動的に撮られた感じの写真のじわじわと効いてくる生々しさ、艶かしさ。すごく好き。

2012-09-05 21:33:22
emotonoritaka @emotonoritaka

津田直展続き。暗い展示室に浮かぶ作品を観つつ、イメージの向こうに古代人の営みを無意識に探してしまう。写真でありながら、写ってないものを観ようとする相反した意識。それゆえに、知らず知らず作品の世界に引込まれていく感じが静かに興奮した。遺跡の探訪を追体験するような展示方もよかった。

2012-09-03 21:40:51
emotonoritaka @emotonoritaka

品川。キヤノンG。津田直「Storm Last Night/Earth Rain House」。アイルランドの島々を舞台に、“古代人の思想”をテーマに撮影されたパノラマサイズの作品。すごくよかった。茫漠とした海辺や石組みの遺跡。写っているのは今なのに、意識は瞬間的に時を越える。続

2012-09-03 21:40:49
emotonoritaka @emotonoritaka

ライアン・マッギンレー展続き。同じフロアで、昨日ライアンが撮った日本人+動物の写真がスライド上映されてたんだけど、展示作品とは打って変わってやたら生々しかった。同じ人種だからか、顔を見ただけでその人のパーソナリティを想像してしまう。アジア人以外が見たら印象変わるんだろうけど。

2012-09-02 16:55:24
emotonoritaka @emotonoritaka

渋谷ヒカリエ。8/ART GALLERY。ライアン・マッギンレー「Animals」。カラー。鮮やかな原色をバックにヌードの男女と動物の組合わせ。人間の身体の造形と、子ヤギやカラフルなオウム。みな自然物なのに、すごい作り物感。トカゲはバッグに、ウサギは毛皮に見える。カッコいい。続く

2012-09-02 16:55:24
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有元伸也展続き。有元さんは新宿をもう12、3年撮り続けてるそう。いつ観ても不思議なのは、街の広告や人々の服装など、表面的なディテールは時代ごとに代謝して変わっていくのに、ホームレスなどの“異形”の人たちの佇まいはまったく同じに見えること。人間の普遍性、という言葉について考える。

2012-09-02 16:00:48
emotonoritaka @emotonoritaka

四谷。TPPG。有元伸也「ariphoto2012 vol.3」。モノクロ。新宿、路上の人々の記録。カメラをハッセルのSWCに変え、ノーファインダーで撮った作品もあるからか、以前の生々しさの中に荘厳さすら漂う佇まいに軽やかさも感じる。それにしても、新宿にはいろんな人がいるなぁ。続

2012-09-02 16:00:12
emotonoritaka @emotonoritaka

代官山。蔦屋書店。荒木経惟「20x24 INSTANT FILM」。モノクロ。約50×60cmの巨大ポラフィルムで撮影された女性ヌード。浮かび上がるイメージと、薬品の滲みやシートのたわみなどが同居して、モノとしての凄みにゾワッとする。光に感応して像を写すって、なんて魔術的だろう。

2012-08-31 00:48:39
emotonoritaka @emotonoritaka

高円寺。書肆サイコロ。airi.「SABAKU」。6×6カラー。アルジェリア、サハラ砂漠のスナップ。スクエアの端正な構図に収められた井戸や低木やラクダたち。どの写真にも被写体への集中力というか、慈しみが感じられて、作家の視線を追うのがとても心地いい。1枚1枚じっくり観てしまう。

2012-08-27 04:37:56
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