- piyo_kacho
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ココが変だよ!「たけしの教科書で教えない日本人の謎2012」: @piyokacho ココが変だよ!「たけしの教科書で教えない日本人の謎2012」 fav:4 view:520 http://t.co/rjWJtQ5a
2012-01-10 00:23:06いかにして録音機器の無い時代の発音を知りうるのかを、ハ行音を例に自分なりにまとめた。日本語のハ行音の子音はかつてPだったというのが通説だが、これには次のような根拠がある。
2012-01-10 00:26:211.奈良時代の文献は全て漢字を使った万葉仮名で書かれている。漢字音については当時の中国語でどういう音だったか『切韻』などの文献である程度分かっている。これらによると当時のハ行音の子音は[p]または[ɸ]だったと思われる。[ɸ]は現代のフと同じ子音で上下の唇を少し近づけて出す音。
2012-01-10 00:27:352.ハ行音の子音がPである方言が存在する。たとえば、沖縄の今帰仁(なきじん)方言では「花」のことをパナ[pana]という。
2012-01-10 00:27:553.発音法から考えると、バ行音に対する清音はパ行であったとするのが自然。BとPはどちらも上下の唇を合わせて出す音。例えば、タ行(T)とダ行(D)はどちらも舌と前歯を使った同じ動きで発音する。
2012-01-10 00:27:59参考文献 森博達(1991)『古代の音韻と日本書紀の成立』(大修館書店) 橋本進吉(1980)『古代国語の音韻に就いて 他二篇』(岩波書店) 杉本つとむ 岩淵匡 編『新版 日本語学辞典』(おうふう)
2012-01-10 00:28:53【いいわけ】現在手元にある文献が限られているのがつらい。特に上田萬年「P音考」が無く、読んだのも隨分と昔なのでいろいろと怪しい。なお、上代語の母音については煩雜になるのを防ぐため意図的に無視した。
2012-01-10 00:29:03そしていまさら気づく推敲の不足した部分。×奈良時代の文献は全て漢字を使った万葉仮名で書かれている→○奈良時代の文献では、日本語の音は全て漢字を使った万葉仮名で写されている。
2012-01-10 01:05:55γελᾷ ὁ μῶρος, κἄν τι μὴ γέλοιον ᾖ. 愚か者は笑う。たとえなにか面白くないことだったとしても。 Μένανδρος, Γνῶμαι Μονόστιχοι 165J
2012-01-10 04:09:24暗記は声を出したり耳で聴いたりって、五感を活かすといい、とはよく言うわね。私はその先、嗅覚と味覚の話をするわ。実は、この二つも記憶に深く関わっているのよ。金木犀の香りでふと好きだった人を思い出したり、小さなお店で食べた肉じゃがでおふくろの味を思い出したり。科学の話ね、これ。
2012-01-10 04:35:19高山善行 & 青木博史 (eds.) (2010) 『ガイドブック日本語文法史』 手堅くまとまった日本語史の概説書。テーマごとに概要が簡潔にまとまっており、参考文献も充実。 #gengo #LingBooks
2012-01-10 06:17:03