神戸女学院「夢をあきらめさせろ?-幸福の国の女学院生たち」 - その後の大橋完太郎先生のツイートまとめ +α
#solsympo どうも壇上ではうまく伝えられなかったことも多かったので、少しだけ所感を書きます。書くかどうか悩んだけれど。おはようございます。
2012-02-04 07:13:38#solsympo まず登壇した学生諸氏の発言を表面だけ見れば、今回お招きした古市さんの本を読んだ形跡があまり感じられなかったのだけれど、まぁきっとこれは僕のよくない勘ぐりだということにしておきましょう。
2012-02-04 07:15:56#solsympo たとえば「専業主婦で子どもが欲しい」という思いがあれば、「じゃあその子が自分くらいになる年頃には、どういう世の中になっているかしら」と考えを進めて欲しかった。考えがそのように進めば、たぶん「今現在のこれで幸福」ということにはならないはずだ。
2012-02-04 07:20:24#solsympo 年金制度破綻や放射性物質による食物汚染の可能性など、古市さんが示した「旧来の社会構造」システムは、将来にあまりに多くの負の遺産を残したとは言えないか。そんな世界に子どもを放り出していいのか。さしあたり何もできないとしても考えることはできる。
2012-02-04 07:23:29#solsympo もしそう考えることができないのなら、自分の幸福ヴィジョンのなかで子どもが占める割合なんて、「こういうアイテムがあれば幸せぽい」というレベルのものでしかないのかもしれない。それではペットやお気に入りのティーカップと同じだ。そうではないと信じたい。
2012-02-04 07:25:16#solsympo ちなみに、負の遺産満載な古き社会システムの象徴的存在である「ばりばり働くお父さん/家を守るお母さん」という(サザエさん、ドラエもん的)モデルに則って考えることが、そのシステムを延命させることになるかもしれない、ということも考えて欲しかった。
2012-02-04 07:28:25#solsympo そんな意図もあって「やんちゃなお嬢様」像を提示してみたのだがよく伝わらなかったようだ。だいたい「お嬢様」ってアイコン自体が、男性優位社会のなかでそれを破綻させることない異性像の典型として都合良く使用されてきたものじゃないのか?とか考えることもできる。
2012-02-04 07:30:49#solsympo 「君って(女学院って)、お嬢様だよね」とか言われたら、たいていの場合、実は怒ってもよいのだと思う。それはあなた自身を見てなされた発言ではない。むしろ通俗的なイメージを貼付けて、あなた自身を見えなくさせてしまうような仕組みだ。
2012-02-04 07:32:48#solsympo もちろん、社会的に認知されたアイコンを通してラベリングされることは、(古市さんはやんわりと指摘していたように思うが)もともと何もない人にとっては有利に働くかもしれない。けどそれは、何度でもいうけど、既得権益層の安心につけこんだものでしかない。
2012-02-04 07:37:19#solsympo ちなみに、「幸せ語りが個別的ヴィジョンにとどまる」ことを促している要因を時代性に帰せることについて。「無意識=時代性」と言いかえることができるのならば、そこから「時代性=管理された環境権力システム」と考えることまで行けるだろう。
2012-02-04 07:44:32#solsympo 自分としては、幸せビジョンに他者がいないことの原因は、エゴ(「自分大好き」的メンタリティー)が肥大化したことによるのであろうと思った。でもその原因が20歳前後という年齢的な(つまり発達的な)ものかもしれないしうまくまとまらなかったので発言は控えた。まだ考え中。
2012-02-04 07:48:20#solsympo 「神戸女学院大学」の「社会的使命」が、仮に、「お嬢様養成」とでも言うべきものだったら、それはもう個人的にはぞっとします。それって「貴族養成」とか「奴隷養成」とどう違うの?
2012-02-04 07:51:36#solsympo で、実際はそうではないと分かっていながらも、「お嬢様的な意匠」を利用して賢く生きていこうと思っているようなら、そこにある種の逞しさは認めるけれども、自分的には許容しかねるものがあります。
2012-02-04 07:53:54#solsympo 事前には自分の頭の中でいろんなシミュレーションをしてみたが、当日になるとやはり用意してきたことの1%も話ができない。本当はあの場所で詩を読みたかった。「シューカツ」とか「センギョーシュフ」とかの議論がどうでもよくなるような、ただもう美しい言葉を読みたかった。
2012-02-04 07:57:41#solsympo でも、よい詩が見つからなかった。自分自身の不勉強が原因なので、少し落ち込んだ。でも、古市さんが「詩」で大学に合格した方だと知って、少し救われた気がした。
2012-02-04 07:59:18#solsympo「 社会が用意したストーリー(あるいはそれにアンチテーゼを唱えているだけのオルタナ・ストーリー)」をいかに生きるか、という話ではなく、「ただ生きる」ことのやり辛さと重大さと輝かしさについて、話をしたかった、のです。
2012-02-04 08:02:21#solsympo 冒頭にレンブラントの話をしたのも、実はそこに起因するわけで。そんなわけで、なにひとつうまく話せなくて、登壇者はじめご来場いただいた方には今でもすまなく思っています。まぁもうちょい修行しますわ。
2012-02-04 08:07:41==================================================
神戸女学院大学が「社会学者」を招いて幸福についてシンポジウムを開いたらしい。興味本位か宣伝のためのイベントかなと思っていたら、担当の教員は結構本気なようで、ちょっと驚いている。やっぱり、経験的社会科学の基礎的なリテラシーがないと、データや情報の真偽を自分で判断できないのだろうな。
2012-02-04 07:29:43先のリツイート、ひょっとしたら僕のデータ読解能力が批判されているのかもしれませんが(苦笑)。女学院独自でアンケートをとってそれを用いて討論したというのと、僕の日々の実感が合わさってのものなので、それほど大間違いはしていないと思います。
2012-02-04 08:10:51