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ちきーた @chquita_
@y_tambe わいたんべ先生は口唇ヘルペスウイルスも詳しいですか?私の周りでは、あれがウイルスだというのを知らない人が多いです。医者にまで「性病だ」と言われた事がありますが、口唇ヘルペスと性病のヘルペスウイルスは親戚みたいなものなんですかね?
Y Tambe @y_tambe
@chquita_ ほとんど同じ種類、と言った方がいいかも。一般にヒトの「ヘルペスウイルス」と呼ばれるのは、単純ヘルペスウイルス(herpes simplex virus, HSV) と言って、これには大きく1型(HSV-1)と2型(HSV-2)があります(続
Y Tambe @y_tambe
@chquita_ どちらのHSVもヒトに感染したら、神経細胞(ほとんど分裂増殖しないので細胞寿命が長い)に入り込みます。で、普段はウイルスも増殖活動を極力抑えてます(目立つほど、免疫系に見つかって排除されやすいので)。これがいわゆる「潜伏感染」で、宿主と共存した形になる(続
Y Tambe @y_tambe
@chquita_ ところが宿主の免疫力が低下すると、再び活動を始めて増殖し、その神経細胞の末端が繋がった先に、自分の子孫(ウイルス粒子)を放出する。これがヘルペス。だから発症部位は、特定の、ヘルペスウイルスが潜伏してる神経細胞が支配してる部位になる。
Y Tambe @y_tambe
@chquita_ んで、HSV1とHSV2ですが、HSV1は顔面の三叉神経、HSV2は下半身に繋がる仙髄神経に潜伏する、という傾向が古くから知られてました。なので、いわゆる性病(性行為感染症)でよく見られる性器ヘルペスには2型が多い、と言われてきた(続
Y Tambe @y_tambe
@chquita_ ただ実際には、HSV-1と2の「棲み分け」はそんなに厳密なもんじゃないですし、どちらも顔面/性器に見られて同じようなヘルペスを起こします。また、キスなんかで(活動期の)口唇ヘルペスが感染したりもするので、「性行為感染する」というのは正しいです(続
Y Tambe @y_tambe
@chquita_ ちなみに、HSV-1/2の棲み分けがごっちゃになってる傾向は、近年、日本でよく見られてるのだけど、これはオーラルセックスが広まったため(口←→性器で感染した)、という説があって、しばしば微生物屋さんは講義のネタにしたりする。
Y Tambe @y_tambe
「性病」って言葉は、専門用語としてはあんまり使わない。というのは、単に「性病」だと、昔あった「性病予防法」で定められてた4つの性行為感染症のみを指す言葉(=法定性病:梅毒、淋病、軟性下疳、鼠蹊リンパ肉芽種)でもあるから。なので「性感染症」とか「性行為感染症」を使ったりする。
Y Tambe @y_tambe
で、性感染症(性行為で感染する病気、sexually trasmitted disease, STD)には、HIV感染症とか性クラミジア症のような「いかにもSTD」ってヤツだけじゃなくて。先述のヘルペスとか、B型/C型肝炎なんかも性行為でも感染することがあるのでSTDに含まれる。
ちきーた @chquita_
@y_tambe ありがとうございます。幼少からヘルペスは悩まされてますが、恐らくは親から感染したものですね。薬局で再発用の塗り薬を買って使用してますが、一度宿主になると寄生獣状態で完治は無いんですよね(ToT)
ちきーた @chquita_
@y_tambe 私の母親はさらに帯状疱疹にもなってますが、先生の説明からするとコレは神経節に寄生というのとは違うっぽいですね。母親は「帯状疱疹が身体を一周して出ると死ぬ」という説を聞いて恐れてますが、本当なのでしょうか?
Y Tambe @y_tambe
@chquita_ いや、帯状疱疹の原因ウイルスもヘルペスウイルスの近い仲間です。「単純ヘルペスウイルス」に、HSV-1とHSV-2がいると話しましたが、それぞれ別名をヒトヘルペスウイルス1型、2型 (Human herpesvirus; HHV-1,2)と言いますが(続
Y Tambe @y_tambe
@chquita_ これに対して、帯状疱疹の原因ウイルスが、ヒトヘルペスウイルス-3型 (HHV-3)と呼ばれます。ヒトヘルペスウイルスにはHHV-8まであり、種類によって潜伏感染する細胞が違うのですが、このうちHHV-1〜3は知覚神経節に潜伏感染する点が共通です。
Y Tambe @y_tambe
@chquita_ で、HHV-3にも昔からの通り名があって、「水痘帯状疱疹ウイルス (varicella zoster virus; VZV)」。「水痘」は水ぼうそうのことです。水ぼうそうと帯状疱疹の原因ウイルスは同じなのです。
Y Tambe @y_tambe
@chquita_ 水ぼうそうは、通常子どものときに罹ることが多い病気ですが、これがこのウイルス(VZV)に初めて感染したときの症状に当たります。その後、神経に潜伏感染して、免疫力が低下したときに再び活性化するのが帯状疱疹。帯状疱疹は、一度出たら二度と発症しないことが多いです。
Y Tambe @y_tambe
@chquita_ 帯状疱疹の詳細はメルクマニュアルが参考になるかな? 感染研のは水痘で触れられてる程度なので。http://t.co/czBlO0KG
ちきーた @chquita_
そうなのか!じゃあ幼少期に水疱瘡になっていたら帯状疱疹になる可能性アリって事? RT @y_tambe で、HHV-3にも昔からの通り名があって、「水痘帯状疱疹ウイルス」。「水痘」は水ぼうそうのことです。水ぼうそうと帯状疱疹の原因ウイルスは同じ
Y Tambe @y_tambe
@chquita_ あと、近年のワクチンの動きについては、横浜市衛生研のが判りやすかったです。 http://t.co/SrA6H9jh
ちきーた @chquita_
ふむふむ。オカンが仕入れて恐れていた「帯状疱疹が一周したら死ぬ」はガセっぽいな(笑)
Y Tambe @y_tambe
これについては、例えば「鼻を真ん中にするよう掌を顔に当てて、覆われた範囲内にできもの(面疔)ができたら助からない」みたいなのと同様の、俗説の類いかと。 RT @chquita_ 母親は「帯状疱疹が身体を一周して出ると死ぬ」という説を聞いて恐れてますが、本当なのでしょうか?
ちきーた @chquita_
おぉ、ワクチンの研究もあるのか。本当にヘルペスウイルスは悩ましいから、治せるものなら治したいわ。
Y Tambe @y_tambe
@chquita_ あと水痘に感染した人すべてが必ず発症するというわけではないです。帯状疱疹そのものが命に影響することはまれですが、発症時に激痛があったり、帯状疱疹後神経痛などがあったりして、あんまりありがたくない病気ですし(続
Y Tambe @y_tambe
@chquita_ 50歳以上の免疫力低下した高齢者に帯状疱疹が多く、回復したら通常は再発しないことが多いので…これらのことから「帯状疱疹が広範囲に出た=免疫力が極端に低下した状態にある(=他の日和見感染にも罹りやすい状態)」ということで「死ぬ」という俗説に繋がったのではないかと
ねこまた見習いこと西村明美 @vc_neco
横から失礼します。高齢化が進んでいることや、抗癌剤など免疫を低下させる治療が増えていることもあってか、二度、三度と帯状疱疹に罹る方は意外といらっしゃいますよ。RT @y_tambe: @chquita_ 帯状疱疹は、一度出たら二度と発症しないことが多いです。
Y Tambe @y_tambe
文献上では、大体「再発する人は5%程度」と言われてますね。その数字を「二度と発症しないことが『多い』」とするか「二度、三度と罹る方は『意外と』いらっしゃいます」とするか、ですね。RT @necohime @chquita_ 二度、三度と帯状疱疹に罹る方は意外といらっしゃいますよ。
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