「南相馬市内からプルトニウム検出」とは何事だ!あらため「南相馬市内からプルトニウム検出」は根拠を押さえてから言いましょう

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プルトニウムの検出はこんなに大変だ

nao @parasite2006

@Miu_Miu_Miu1 この大熊町の土壌のプルトニウムの分析を担当したのは、金沢大学低レベル放射能実験施設http://t.co/9EJ5Qly の山本政儀教授。微量プルトニウム分析の第一人者です。

2011-09-06 14:48:34

(山本教授はNHKのETV特集「ネットワークで作る放射能汚染地図」で木村真三博士が福島第1原発周辺の住宅地から採集した土壌試料のプルトニウム分析を担当)

nao @parasite2006

@Miu_Miu_Miu1 プルトニウムの分析にはα線スペクトルを測定するための専用の装置を使います。食品その他の検査に使うγ線測定装置は使えません。測定に持ち込む前には複雑で時間がかかり、熟練もいる前処理、濃縮の段階を経て他の物質を除いてから(続く)

2011-09-06 15:04:06
nao @parasite2006

@Miu_Miu_Miu1 (続き)処理後の試料をステンレス板の表面に電着し(金属をメッキする操作と思って下さい)、最後にこの板を測定装置にセットして真空状態で測定を行いますhttp://t.co/mqC6cvR

2011-09-06 15:09:58

(プルトニウムを含む試料を電着したステンレス板と分析に使う装置の写真はこちらhttp://bit.ly/yRXZY3

nao @parasite2006

@Miu_Miu_Miu1 より新しい方法では試料の前処理をより簡単に行った後、放射線であるα線を測定する代わりに質量分析計という装置を使って質量数(陽子数と中性子数の合計、原子核の重さに相当する)を測定します。質量数を使えば他の物質が共存しても区別でき、前処理が簡単ですみます

2011-09-06 15:14:55

(ウラン、トリウム、プルトニウムの分析に使われる質量分析計ICP-MSの写真はこちらhttp://bit.ly/AhDNyA

補足:チェルノブイリ事故と福島事故ではプルトニウムの放出量が全然違う

(つくばのKEK=高エネルギー加速器研究機構では、2/27から3日間の日程で第13回「環境放射能」研究会http://bit.ly/xEfoYe http://bit.ly/x5As1Y が開催され、京大原子炉実験所の今中先生の講演が2/28の朝1番にありました)

🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

そういえば今日今中先生が講演で チェルノブイリでは燃料全体が一旦空中に放り出されてから爆発して落ちたという説を紹介されていた。ひぃっとなった。

2012-02-28 22:34:06
youri djorkaeff @Komaitaku

@Mihoko_Nojiri 近隣住民の証言では「まるで花火みたいだった」と。

2012-02-28 22:35:41
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

これですな。 http://t.co/b90KGBVv RT @youri_djorkaeff: @Mihoko_Nojiri 近隣住民の証言では「まるで花火みたいだった」と。

2012-02-28 22:46:39
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

今中先生の講演ののしめは 飯館村のサンプルで、Sr は Cs 137 の 1/3000 Pu で 一千万分の1から一億分の1なので、セシウムだけ考えていればいいという話だった。(これがチェルノブイリだと Sr 10% Pu 1%)

2012-02-28 22:44:10

(今中先生は去年3月末に飯舘村を現地調査しておられます。報告書はこちらhttp://bit.ly/hFbFK1

チェルノブイリ原発事故と福島原発事故の影響を比較した今中先生の講演スライドもぜひご覧下さい

nao @parasite2006

もうひとつ今朝の収穫。京大原子炉実験所・今中先生の講演スライド(2011年11月日本放射線影響学会)http://t.co/E0zRnCDU チェルノブイリ原発事故と福島原発事故の影響の比較(縮尺の違う地図が並んでいるけれどp.2はchの30 kmとfの20 kmがほぼ同じ)

2012-04-12 11:18:11

その後南相馬市、浪江町、双葉町、飯舘村の合計12地点で採取された「黒い物質」が専門家の手で分析され、2014年3月6日に論文のゲラ刷りが公表されました

nao @parasite2006

南相馬市の大山市議が「黒い物質」を広島大学と金沢大学に持ち込んで測定依頼、結果が論文になりましたか。(行番号が入ったままの投稿原稿をPDF化したゲラ刷りが無料公開中、米国化学会HPで無料のユーザー登録をすれば誰でも読めます)http://t.co/1MAvZnOtBE

2014-03-16 04:58:09
nao @parasite2006

.@uchida_kawasaki さんの「2014年3月英語論文 福島県の道端で採取された「黒い物質」」をお気に入りにしました。 http://t.co/HaQxrugSiF

2014-03-16 04:58:58
nao @parasite2006

2011年4月公表された土壌試料のウラン、プルトニウムの分析結果http://t.co/lNwhVz158C はどれもIAEAの標準法に従って深さ5 cmのプラスチック容器を土に押し付けて試料採取したはず。コンクリやアスファルトの表面にmm単位で薄く積もったのをすくったのではない

2014-03-16 06:34:45
nao @parasite2006

今回の論文http://t.co/7gB7GLYaji で南相馬の「黒い物質」を測定した著者の一人はNHKのETV特集「ネットワークで作る放射能汚染地図」第2集で木村真三博士の土壌試料のプルトニウム分析http://t.co/blUj2R3zGP を担当した金沢大学・山本政儀教授

2014-03-16 06:45:47
nao @parasite2006

今回の論文http://t.co/7gB7GLYaji の試料採取地点はFig.1に表示、原発の北西方向周辺を中心に30 km圏内から11点、それ以外から1点(飯舘村)。文科省の福島県下土壌調査のPu分析結果の地図はhttp://t.co/x58n3jGVgg 最後から2ページ目

2014-03-16 07:03:02

(↑引用の地図は文科省による福島県下の土壌調査の第2次調査によるウランとプルトニウムの分析結果を第1次調査の結果に追記したもの。2013年7月1日公表。2011年6月6日〜7月8日に第1次調査で採取した土壌試料のうち、未分析で残っていた62試料を分析しました)