ゲームの良し悪しと売上
最近また「ゲームの良し悪しと売上」の話をする機会があった。私の思う「よいゲーム」とは、ターゲット層に高く評価されかつそのターゲット層の数が多い様なゲーム、つまり多くの人が面白ぇ!と言ってくれる製品の事。普通は売上的にも成功する。
2012-02-29 23:16:51しかしながらよいゲームでも売れるとは限らない、という議論がよくある。私の定義は前述通りなので基本よいゲームは売れるのだけど、そうでないと感じる人がいるのは何故か。について考えた。4つくらいパターンがありそう。
2012-02-29 23:17:281)面白いゲームとは「1人以上が非常に面白いと評価したゲーム」という程度の使われ方をする事があると思う。その場合1人以上が何人なのかには幅があり、売上的に失敗している物ほど「1人以上」を過大評価するので、1人以上に非常に面白いと評価したゲームが売上的に失敗する場合も多々出る。
2012-02-29 23:18:012)客の評価から切り離し「よいゲーム」を論じる人もいるけど、以前も書いた通りそれはアートとしてゲームを評価するという事だ。即ち他のゲームとどこが違いどういう価値があるのかを比較して、ゲームの歴史のどこに位置付けるかを決めるという行為であり、それが売上と繋がらないのは当然。
2012-02-29 23:18:093)本当は多くの人に面白いゲームと言ってもらえるポテンシャルがあるのに、その良さを伝えたり手元に届けたりする部分に問題があって売れなかった製品。こういう製品はパッケージや広告や流通を改善すると大化けする可能性がある。
2012-02-29 23:18:224)似たパターンだが、本当はポテンシャルがあるのに大きな瑕疵(かし)があり一部の人以外はその面白さにたどり着けない製品。チュートリアルが悪いとか、難易度の問題とか、タブレットPCのバーチャルコントローラでは超操作しにくいとか。これも改善すれば化ける。
2012-02-29 23:18:42最後の2つはチャンスがある。こここそプロデューサーの腕の見せ所。逆に始めの2つ、一部の人の評価は高いが多くの人とその評価を共有できなかったゲームや、アートとしては非常に価値があるが買いたいかどうかは別という製品、を何とか売ろうとするのは努力の割に報われない。
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