交通の要衝と城砦について

@Jominian 敵国へと通土地が肥沃かどうかよりも、交通の要衝かどうかの方が重要である場合が多い。土地が肥沃であれば、その地の生産力そのものが目的となり、争奪の的となる場合があるが、交通の要衝は経済の中心である場合も多く、道路が四方に通じているため、制することの重要度が高い
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Jominian @Jominian

その地の重要性を考える上で考慮すべきなのは、交通の要衝か否か、土地は肥沃か否か、軍隊の行動に適した道、なかんずく水路を制する場所にあるか、敵対国の国境との位置関係はどうなっているか、自国の軍隊は容易に到達可能か、城塞は堅固に作られているか否か、などだろう。

2012-03-03 23:20:39
Jominian @Jominian

土地が肥沃かどうかよりも、交通の要衝かどうかの方が重要である場合が多い。土地が肥沃であれば、その地の生産力そのものが目的となり、争奪の的となる場合があるが、交通の要衝は経済の中心である場合も多く、道路が四方に通じているため、制することの重要度が高い

2012-03-03 23:27:52
Jominian @Jominian

ある国が敵国に対して攻勢を行う場合、必ず通らなければならない、或いは、通らなければ軍隊の交通に大きな不便を生じるような場所は、少なくとも戦争においては重視される。合肥がそれにあたる。特に敵国とを結ぶ水上交通線を制すると、より重要になる。西陵もその類である

2012-03-03 23:40:53
Jominian @Jominian

敵国へと通じる道路が制限される場合、山地があるなどして、大抵は狭隘な地形を含む。その時は、数少ない交通線を制する位置に、非常に堅固な防塞を設けることが可能である。剣閣や関城がそれにあたる。永安もそうである。これらは敵の攻勢をよく拒止しうる拠点となる

2012-03-03 23:54:21
Jominian @Jominian

実際には、よほど狭隘な道に築かれた堅牢な城塞で、且つ、そこを通らないとまともに軍隊が通せない、という場所でなければ、迂回はできるだろうし、監視や包囲によって無力化しつつ進むこともできるだろう。前進して勝利することができるなら、後方に敵城塞を置いたまま進んでも構わないはずだ

2012-03-04 16:54:14
Jominian @Jominian

その城塞そのものの獲得を目的とする場合、最終的な陥落は必須である。しかし、そうでない場合は、包囲や監視で対応することが可能ならそうすべきである。また、敵の軍事力を破砕し、救援の芽を潰してしまえば、城塞は自ずと陥落する。城塞よりも敵軍事力をこそ重視すべきであろう

2012-03-04 18:20:20
Jominian @Jominian

巨大な城塞は、守るべき場所も多いため、防衛に大きな戦力を要する。しかし、それでも攻める側よりは少数で十分である。また、攻める側も、その目的が監視であれば、敵の出撃を潰せばいいだけなので、多くの兵を張り付ける必要は無い。攻者が監視を目的とするなら、徒に城塞に兵を置くのは愚策である

2012-03-04 18:23:42
Jominian @Jominian

徒に城塞に兵を詰め込んでも、余分な兵は役に立たないばかりか、城塞内の物資の枯渇を早める足枷となる。城塞での籠城は救援があるか、敵の損失が城塞獲得の利益を上回る時点まで引き伸ばさなければ敗北する。物資の消費を早めることは、城塞をより早く陥落せしめる。

2012-03-04 18:27:42
Jominian @Jominian

城塞を監視するだけの攻者にとって、城塞に籠もるだけの敵は怖くない。敵の出撃が予想される幾つかの地点をよく監視すれば良いだけであるし、城門などのそういった地点は、隘路の出口と同じで、出る側が不利だからである。敵に撃って出る意思が無く、ただ籠もるだけなら尚更楽である。

2012-03-04 18:51:12
Jominian @Jominian

従って、力攻めによって陥落させる気が無く、ただ無力化するだけなら、包囲する側は城塞の守備兵より多くの兵を包囲に割く必要は無い。鍾会は漢城と楽城の包囲に敵の倍の戦力を置いた。これが監視だけを目的としていたなら、多すぎる。諸葛緒の戦力を取り込む前に、これらが回せたはずだ。鍾会は慎重だ

2012-03-04 18:57:32