JST 「政策のための科学」研究開発プログラム 会議 Day1

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HARA YASUSHI @harayasushi

玉村「今回のテーマの背景として、日本が高齢化など社会課題の先進国である側面がある。それに対して、社会課題解決に対する科学技術への期待がある。それに対して、道具を作っていくのが我々の目標。科学技術への「社会的期待」の可視化・定量化手法の開発を目指している。」

2012-03-04 15:18:01
HARA YASUSHI @harayasushi

玉村「道具を三つつくろうとしている。 1. 政策マーケティング: 社会的期待の調査と指標化 2. 討論型世論調査: 社会的期待の仮説構築と検証 3. SROI (社会的投資収益率): 投資効果の定量分析. これら三つの手法を有機的に組み合わせた手法を研究している」

2012-03-04 15:20:03
HARA YASUSHI @harayasushi

玉村「政策マーケティングの実践として, 青森市中心市街地の生活価値分析を行った. 定性調査により7480件の生活価値を抽出し, 定量調査により生活価値の重み付けを行う. 生活価値を中期アウトカムとしたロジックモデルを構築する. それをもとにシミュレーターを作成した.」

2012-03-04 15:22:26
HARA YASUSHI @harayasushi

玉村「通常の世論調査では母集団からサンプル抽出して電話やファックスで聞き取りを行う. 一方討論型世論調査では, サンプルからDP 参加者を募り, 資料による情報提供を行った後で世論調査を行う. グループ討論を行い, 政策担当者との質疑応答を行い世論調査を再び行う. 藤沢市で試行」

2012-03-04 15:25:24
HARA YASUSHI @harayasushi

玉村「討論型世論調査は進めていきたいが中々手間がかかるしお金が足りない。そのため、本手法が科学技術領域でどのように活用できるのか調査・研究に取り組んでいる。どういった分野で討論型世論調査が必要か、実際に実施することを想定した調査設計などを検討し、ガイドラインの作成を目指す.」

2012-03-04 15:32:24
HARA YASUSHI @harayasushi

続いて京都大学物質- 細胞統合システム拠点 (iCeMS) 科学コミュニケーショングループ特定拠点助教加納さんの『イノベーション創出にむけた「科学技術への潜在的関心層」のニーズ発掘』

2012-03-04 15:43:48
HARA YASUSHI @harayasushi

加納「『一家に一台!ヒトゲノム』などを作って、科学コミュニケーションを主眼に行なってきた。だけど、伝えるだけではなかなか伝わらない。伝えることから、聴くことに主眼をおくことにしたのが今日のお話です。」

2012-03-04 15:45:23
HARA YASUSHI @harayasushi

『一家に1枚ヒトゲノムマップ』: 一家に1枚ヒトゲノムマップ第2版第1刷について:文部科学省 http://t.co/ebmmxSl8

2012-03-04 15:46:24
HARA YASUSHI @harayasushi

加納「科学技術に関心の薄い人々には、サイエンスカフェなどをおこなっても中々届かない。科学への関心が中程度や低い人々は科学技術への潜在的関心層である。民主的な政策形成にとって、従来拾うことのできなかった国民の声を聞くことは重要。」

2012-03-04 15:48:25
HARA YASUSHI @harayasushi

加納「リサーチクエスチョンとして、1.「科学技術への潜在的関心層」は存在するか?」2. 「潜在的関心層」はどういうひとたちか? 3. 「潜在的関心層」 にニーズはあるか? 4. どのようなニーズがあるか? 5. ニーズはイノベーションにどうつながるか? などを挙げている.」

2012-03-04 15:50:02
HARA YASUSHI @harayasushi

加納「再生医療をテーマに定性調査をしたところ、潜在的関心層がニーズを持っており、またニーズへと繋がる価値観を持っていることが確認できた. 例えば、歯ややけどなどに対する再生医療への関心, QOL を低下させないことに価値が置かれていることを確認できた.」

2012-03-04 15:52:43
HARA YASUSHI @harayasushi

加納「今後の課題としては、見出したニーズや価値観をいかに科学技術イノベーション政策につなげることができるのか。潜在的関心層は具体的かつ自分たちの生活との関連性があるものでないとイメージがわかない。生活の関連性と高いものを研究開発する、イノベーションに向けたワンクッションが必要」

2012-03-04 15:58:00
HARA YASUSHI @harayasushi

”第21回 『花は、いつ咲くべきか―』” 井戸端サイエンス工房・サイエンスカフェ http://t.co/fLEWUvY7

2012-03-04 16:03:46
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続いて横浜国立大学成長戦略研究センター秋山さんの『電力分野のイノベーションと研究開発ネットワークの評価手法の開発』

2012-03-04 16:16:27
HARA YASUSHI @harayasushi

秋山「東日本大震災以降、スマートグリッドが話題になっている。震災前はピークに合わせて電力会社が発電所増設させることが主だったが、震災後、需要抑制、ピーク需要の削減、電力消費の平準化、新規参入・多様な電源を受け入れる電力システムの必要性などの観点に変化してきた。」

2012-03-04 16:17:56
HARA YASUSHI @harayasushi

秋山「スマートグリッドに関する研究は北海道大学長谷川教授が FRIENDS として行なってきた。電力自由化、分散電源対応、品質別電力供給、需要管理、配電自動化、ICT活用など」 (参照: http://t.co/wjdHCq1l)

2012-03-04 16:19:48
HARA YASUSHI @harayasushi

秋山「アメリカで燃料電池におけるイノベーションがあった。NEDO が想定していたより2-3年はやく、企業向けSOFC が商業化された。オフグリッド (電力網に依存しない) 電力供給を可能にする、電気を売るビジネスも開始.」

2012-03-04 16:21:21
HARA YASUSHI @harayasushi

秋山「スマートグリッドと燃料電池は相互に補完性と代替性を持つ技術である。補完性: スマートグリッドの分散電源としての燃料電池, 代替性: オフグリッドの電力供給源としての燃料電池. この両者を同時に考察することは、社会科学的および政策的に重要」

2012-03-04 16:23:05
HARA YASUSHI @harayasushi

秋山「共同研究開発ネットワークを調査することで、ネットワークハブの重要性を明らかにする. ハブ特許件数・引用や研究者評価による重要特許によって検証する. 引用ネットワークのハブになっているか否かでも判断し, 大学の果たした役割についても検討する.」

2012-03-04 16:25:47
HARA YASUSHI @harayasushi

秋山「現在は、電力市場の制度調査、スマートグリッドの技術動向調査、燃料電池の技術動向調査、燃料電池関連の特許データの整理とデータベースの構築を行なっている. 燃料電池に関する国内・海外出願特許について1998年-2004年のデータを収集, 名寄せも実施済み.」

2012-03-04 16:27:42
HARA YASUSHI @harayasushi

秋山「ボナチッチ中心性でランク付けをしたところ、名寄せが不十分であること, 燃料電池以外の特許が含まれていることが判明. そのため, 特許庁データと同様の方法で1980年以降の国内・US欧州特許データを入手し分析中. また, 別分野の特許を除外, 住所表記ゆれの修正などを実施.」

2012-03-04 16:31:41
HARA YASUSHI @harayasushi

Trajtenberg (2006) "THE “NAMES GAME”: HARNESSING INVENTORS’ PATENT DATA FOR ECONOMIC RESEARCH" http://t.co/octx6NFz

2012-03-04 16:35:14
HARA YASUSHI @harayasushi

続いて東京工業大学調さんのファンディングプログラムの運営に資する科学計量学 (Web : http://t.co/tyJGsFEg)

2012-03-04 16:47:05
HARA YASUSHI @harayasushi

調「専門はSTSとサイエンスメトリクス。プロジェクトの目的は、ファンディングプログラムの運営に役に立つ科学計量学。主に1.実務家と研究者の協働を実現させること 2. 実務家のニーズに応える提案をすること. 」

2012-03-04 16:49:03
HARA YASUSHI @harayasushi

調「実務に必要となるエビデンスというのは、ファンディングプログラムに関わらず個別にならざるおえない。難しいことをやってもつかってもらえない。また、エビデンスの作成にはかなりのテーラーメイド的作業が要求される。また、「完全」なエビデンスとなるようなデータや指標はない。使い方が問題」

2012-03-04 16:50:45